秋のパリ便り

本年12月9日から11日まで、パリ マレ地区に位置するエスパス・コミンヌ
とヴォージュ広場にあるギャラリー・デュ・マレの2会場にて「パリ国際サロン」
が開催されます。今年は第30回記念展ということでパリ美術雑誌をはじめ、
フランス雑誌、インターネットサイト、fecebookでも幅広く告知されます。

こちらは、フランス国内で歴史と定評のある美術誌「UNIVERS DES ARTS
(2016年10-11月号)」に掲載された今展の記事です。

ユニバースセザート雑誌

ユニバースデザート掲載記事

「パリ国際サロン第30回記念展」
パリ国際サロンは1985年にフランス人と日本人によって誕生した。
初代会長を努めたのは、テイラー財団会長で画家のポール・アンビーユ氏である。
2010年、アンビーユ氏が亡くなって以降は画家ジャン・マリ・ザッキ氏が
会長に就任、30年に渡る当サロンを引率している。

今回の30周年記念展では、1人の作家が複数点を紹介するミニ個展スタイル、
厚さ3mm以内の平面作品のみに特化したドローイング・デッサン部門など、
特殊かつ様々な技法とインスピレーションで表現された200点近い日本人作家
による作品が展観される。
会場は2011年以来タッグを組む、マレ地区に位置するエスパス・コミンヌと
ヴォージュ広場にあるギャラリー・デュ・マレの2会場。
コレクターや芸術愛好家達は、作家たちの誠実な仕事を通して”日出ずる国”の
伝統とエスプリを再び見出せるであろう。
出品者の中には、すでにル・サロンやサロン・ドトーヌで活躍している作家達
も存在する。

日本人作家による代表団も出席のもと、各会場でベルニサージュも開催される。
今回も我々日仏間での文化芸術的な交流として発展してゆく懇親なることを
確信している。          パトリス・ドゥ・ペリエール(同誌編集長)



今回、私はこの記念すべき展覧会のミニ個展部門に「春雷」「葛藤」「element」の
3点を出品致します。



個展部門、パンフ
ミニ個展部門のパンフレット

以下は作品にたいする寸評です(フランス語を訳したもの)

「朋百香
アクリル、水墨、そして時には柿渋を巧みに操りながら、朋百香は
「春雷」「葛藤」「element」という3点の抽象画を描いている。
彼女の作品を構成する色彩の描線は、まるで花火のようだ。
それは砕け散り、ある力強さを放射する。
それは我々が感じ、我々を沈考させるような力強さだ。
抽象画とは確かに、先入観やイメージの外にある概念を我々に想起
させるものだ。絵画とはなによりもまず、具象であれ抽象であれ
芸術愛好家たちにある種の感情や詩情を抱かせなくてはならない。
そして、この作家がこのアプローチに全霊を注いでいるのを我々は見る。
また、作品を感じ取るということは、作る者の意識層と見る者の意識層
に同時に委ねられるということを、このアーティストから教えられる。」


こんな風に見て頂けているとは、とても光栄だし嬉しいことです。
いつもは展覧会が終わってから寸評など届くのですが、さすが記念展と
いうことで、パリの盛り上がりがこちらにも伝わってきます。
遠く日本から展覧会の成功を祈るばかりです。



*2016年のサロン・ドトーヌは(10月12日から16日まで)盛況のうちに
 無事、終了しました。
 展覧会報告はホームページの info のページに記載しておりますので、
 ご興味のある方はどうぞご覧くださいませ。




絶対肯定

ひふみよいむなや〜

ひとつのはたらきからふたつのはたらきみっつのはたらきへと〜
三ツ鳥居スプレッドなるものの飛翔。
時空を越えた 現在過去未来のない世界!

プロセスが活性化され結晶化されていくまでの創造の暗夜。
このお二人の現代に生きる女性は、静かる淵にまで歩みを進め
互いにこの世の経験をたどりながら、一つのカードの象徴を模索し
感じ入り、範疇に懐に垣間みる精霊の動きを、掴んで息吹を与えた。

京都タロットに顕われる広大無辺の神秘のパズルは人々の背後に佇む
うねりのごとく遠い儚い夢のように現れては消える。

そんな人間の瞬きの瞬間に、神秘の知恵が降りてくる時、サイキに眠る
断片が合わさる時、意識化された文脈としての龍脈は美しくたおやかな
気配を保ちながら、その人自身の眠れる領域へと踏み込んでいく。

京都タロットにおいては すべてが新しく古く、古来からの情熱が
たゆまぬ先人たちの祈りによって生かされるもののあはれを知る者の
心の扉を叩く。

(スターポエッツ・ギャラリー、今村仁美のブログより)



何とも素敵な文章だったので 私のブログにも掲載させて頂きました。
そうなんです、今までのタロットでは最初にひく3枚のカードを
過去、現在、未来と解釈していましたが、京都タロットではそこに囚われず
17番の「ハタ」に描かれた三ツ鳥居からインスピレーションを得たミケさんが
三ツ鳥居スプレッドなるものを編み出しました(今回の会期中にです!)
そこには 今が集約されています。
なぜって今と言ってるそばから、それは過去になるし、未来と言っているものも
今になってしまうから。
私達には「今」しかないのですねぇ。

それを踏まえた上で、カードは「私」に語りかけてくれます。
その絵は神様であったり、神話の1シーンであるかもしれませんが、そこから
私たちは「今の私」の悩みであったり、質問であったり、アドバイスを
導きだすのです。

京都タロットは「絶対肯定」のカードなので(これも凄いですよね)
「あ〜、こんなカードひいちゃった!」と言うのはありません。
死神のカードでさえ、それは「死」ではなく「変容」と捉えます。
このカードでは それは「拾参・イド」と表されます。

「イド」のカード
「拾参、イド」のカード(西洋タロットでは「死神」)

「怖れと共に井戸の深みに降りよ。本当に死ぬものは何か?それでも
死なないものは何か?」(ミケさんのこの文章好きなんです。)
それは「あなた」の古い固定観念の死を意味するのかもしれません。
意識の死を見取って、新しい生へと変容するのかもしれない。


こんなふうにカードを読み解いてゆくのは楽しいですが、やっぱり練習が
必要だと思いました。
と、言う訳でただいま、私はカードと仲良くなり、質問の仕方や解釈の
仕方を勉強中。と言っても遊びながらですけどね。

現在「京都タロット」はまだ発売されていません。
「どこで買えるのですか?」
「販売されたら、教えてください。」
と嬉しいお言葉を頂いておりますが、今回の展覧会がまずは初めての
お披露目会、プレゼンテーションでした。

11月11日のオープンゲートをくぐって、まずは第一歩を踏み出した
ところです。
「京都タロット」に関わった私たち全員 皆様に使って頂けるカードを
作るべく努力してまいります。

・・・とは 優等生の言い方ですね。
本当は私たち 好きなことをやっているのです。
ミケさんも私もそして仁美さんも、好きなことをやり続けてきたのです。
そしてその結果が、今回の形になりました。
まだまだ好きなこと、夢を追いかけますよ。
人生、山あり谷あり。いろいろあるけど今が一番幸せ。
絶対肯定で生きましょう!

展覧会報告、長々とお付き合いくださり 本当にありがとうございました。

レゾネの1ページ



左側のカテゴリの所に「京都タロット宙のメサージュ」のリンクを貼り
ました。岩倉ミケさんの京タロのH.Pです。
カードの意味なども少しづつ解説されてます。
ご興味のある方はご覧ください。
京タロのこぼれ話などを綴った 京タロB面[社外秘] めっちゃ面白いです。


*絵の著作は朋百香にございます。無断転写、掲載は固くお断りいたします。





イベント

11月11日は展覧会場でイベントを行いました。
11という数字は、オープンゲートです。それが、2つも繋がっている
のですから、これはもう大変なオープンゲートです。
オープンゲートというのは、大きく門が開いて一歩を踏み出すことで
新しく何かが始まることを示唆しています。
まさにタロットカードの11番、トリイのカードです。

イベント会場、2

思ったよりもたくさんの方においで頂き、中には北海道から来て
くださった方達も。出雲から、名古屋から、大阪から、東京から、本当に
ありがとうございました。

イベント会場1

最初にミケさんと私でこの「京都タロット」ができるまでの誕生秘話を
トークショウ形式でお話し、その後、実際にミケさんがカードを使って
デモンストレーションを行いました。


今回の個展の為にアーティーさんが、アーカイバル版画でカードとレゾネを
作ってくださいました。
カードの裏表紙とレゾネの表紙は同じ、落ち着いた赤。
写真では見え難いですが、鏡、剣、稲穂、勾玉がデザインされています。
デザインはATOSの吉池康二さん。
この赤が紺色の毛氈に映えて美しかった。

カードとレゾネ


トーク中の私。
トーク中の私


「どなたかやってみますか?」の問いに「はい!」と一番に手を
挙げたのは、きもの友のF子さん。
質問の内容はプライベートなことなので、分かりませんが、3枚の
カードはその質問に対して「GO」を出していました。
F子さん、納得なさったのかしら?

風子さん、占う

其の後もやりたい人は続々。
結局、最後は「今の私にメッセージをください」ということで、会場の
全員が1枚引きをしました。

若ちゃん、占う

皆様、それぞれに実際のカードに触れる機会があって良かった。

リーディング中の岩倉ミケさん。
リーディング中のミケさん


イベントのご報告は以上ですが・・・
実はまだシェアしなければいけない事があるみたい。
と、言う事でまだ(つづく)です。









会場

カメラマンの野口さとこさんが撮ってくれた写真が届きました。
さすが、プロが撮ると違いますねぇ。
会場がよく分かるので、載せてみました。

こちらは会場入口です。
しまだい、外観入口


会場、全体1

しかし、京都は歴史がある所なので100年、200年当たり前。
ミケさんに「ママ友です〜」と、紹介された方が有名な○○神社の若奥様だったり、
これまた有名な○○神社の隣に住んでいらっしゃる方はそこの池の水の溜まり方で
神様がいらっしゃるか、今日は上に上がってらっしゃるかが分かるのだとか。


会場全体、2

中でも驚いたのは、今回お世話になった「テラオ貸し物」店さんです。
会場の設営、床机、その他いろいろお願いしたのですが、今回蔵の中の
人物カードの設営については、四神相応、色も対応していますし、各スートで
いろいろ対応しているのですが、それを何も言わずにやってくださったのが
テラオさんです。まず東京では、あり得ないです。
「四神」なんて言ったて「何ですか? それ」と言われるのがおちです。
さすが、京都に代々続くお店です。

蔵の中、お伽系
こちらは、ギャラリーの中にある蔵の中。人物カードと数カード(台の上)が展示して
あります。このコーナーは勾玉のスート、お伽系(おとぎ話の主人公が描かれています)。
四神は白虎。

蔵の中、京風
こちらは、剣のスート、京風(京都に所縁のある人物がモデル)。
四神は青龍。

蔵の中、江戸風
こちらは、稲穂のスート、江戸風(江戸に所縁の人々がモデル)。
稲穂の姫は月岡芳年の八百屋お七より、稲穂の彦は歌川芳虎の火消しより
ポーズを頂きました。四神は朱雀。

蔵の中、神仏系
こちらは、鏡のスート、神仏系(神仏に仕える人々がモデルです)
四神は玄武。玄武というのはよく亀に蛇が巻き付いている姿で表されています。

この「勾玉」「剣」「稲穂」「鏡」はトランプのダイヤ、スペード、ハート、
クローバーのようなもので、京都タロットでは各エースを四神で表わしています。

大アルカナ22枚は、神様が多く描かれていて上下の動きなのに対して
人物カードは人間が地上で右往左往する姿で表しました。
今回、上手い具合に会場が2つに分かれていたので、この違いが見てくださった
方にもよくお分かり頂けたと思います。

会場5、蔵の戸
こちらは今は使っていない蔵への出入口です。
しまだいさんの御紋は桐なんですね。


会場の天井
あれだけ通ったのに、上を見る余裕がありませんでした。
立派な天井ですね〜。この写真を見て初めて気がつきました(笑)

江戸風の人物カードの中に大石内蔵助が描かれているのですが、
それを見た方が「いや〜、○○ちゃんのご先祖様や〜」と。
それを聞いた一同「?」でした。なんでも大石内蔵助の子孫が
同級生なのだとか。大石○○と、大石姓を名乗っておられるのですね。
私は討ち入りの後、お家断絶になったのだと思っていましたが、復興を
許されたのだそうで大石の名前も残ったのですね。

歴史って遠い昔のことではなく、今に続く、そして未来に続く果てしない
物語なんですね。それを肌で感じることが出来ました。

(つづく)






会場で皆様と

ありがたいものです。私が写真がない!と騒いだら、送ってくださったり
プライベートなのに載せてもいい、と言ってくださったり。
本当に感謝です。
今回の個展ではいろいろな事があり、皆様に助けて頂くことが多かった。
パワーを頂いたり、ハッと気付かせて頂いたり、人間一人で生きてるのでは
ないのだな〜とつくづく思ったのでした。
さて、ほんの一部ですが会場にて撮った写真を

まずは会場の外観から
会場の外観

こちらは前の記事で書いた会場の入口にある井戸の前で
毎朝、しまだいギャラリーの奥様がお供えしていました。
井戸の前で

こちらは初日、左から原案者の岩倉ミケさん、私、チャーリー、今村仁美さん。
今村仁美さんはスターポエッツギャラリーの代表で今回、この個展の
プロモートをしてくださった方。ミケさんと私の出会いも仁美さんの
お陰でした。
9日、チャーリーと

カードをひくチャーリー。
チャーリーはカメラマン・野口さとこさん(左端)の相棒。いつも一緒です。
カードをひくチャーリー

私の心の師匠、シド・マリクラークさん(右から2人め)と。
シドさんのワークを受けて今の墨の抽象画に目覚めました。
シドさんと

きもの友、F子さんと。お好きだという「セオリツ」さんの前で
お目にかかるのは随分お久しぶり。
完全アウェイの京都で知り合いに会えるのは心強いものです。
風子さんと

アーカイバル版画でいつもお世話になっている版画工房アーティーの井上さんご夫妻。
アーティーさんのご協力がなかったら、この京都タロットの完成はあり得ませんでした。
わざわざ東京からおみえ下さり、心から感謝です。
蔵の中でゴローさんご夫妻

三重からおみえ下さったMさんご夫妻。実は奥様は「タマ」のモデルに
なって頂いた方。原画を見て頂けて嬉しかったです。
でも写真はなぜか「アマテラス」の前で。
三輪さんご夫妻と

可愛らしいドイツ人のお嬢さん。なんと日本で漆のお仕事をされて
いるのだとか。指圧の勉強に来たスイス人の若者とかもみえて、日本に
興味のある外国の方って目の付けどころが面白いですね。
漆のお仕事をしているドイツ人

観光でフラッと入ってらしたアメリカ人(?)のご夫婦。
奥様は「オー、ストーリーテラー!」とタロットカードをやる気満々
だったのに、ご主人が「腹が減った」とさっさとランチに・・・
洋の東西を問わず、夫婦てのはどこも同じ(笑)

11日のイベントの様子は野口さとこさんが撮ってくれました。
それはまた後日、アップしますね。

(つづく)