以前、隣駅まで歩いて夫のコーヒーを買いにゆく話をしましたが
そのテラ・コーヒーの手前に古本屋さんがあります。

前から気になっていたのですが、その日は そろそろ本棚の整理も
しなくては・・・と思っていたこともあって、コーヒーを買った帰りに
古本屋のガラスの引き戸に手をかけました。
そして、一歩入った途端・・・なんとも言えない不思議な気持ちに
なりました。

入り口はよくある普通の古本屋なのですが・・・
ガラス戸一枚隔てて、外と中では全く空気が違うのです。
小さな店の中は本棚はもちろんですが、迷路のように本が並べてあって
もう その時点で私はすっかり魅了されていたのですが、ぐるりと本の壁を
回って奥まで行くと、三方を本棚(もちろん本がぎっしり)に、囲まれた
小部屋があって(床を見ると畳なので和室なのですね)その真ん中に

こういう方が座ってらしたのです!
危うく二度見しそうになったのですが、失礼なのでグッと我慢して
何気なく周りの本を見るフリをしながらチラチラと、その本屋の店主と
おぼしき方のいでたちを 盗み見しました。
え、ここはどこ? 今は明治?大正?な雰囲気。
(帰ってから急いで描いたのが上の絵です)(忘れないうちに)
私の心は狂喜乱舞でしたね。
古本屋の主人として、これほどしっくりくる方がいるでしょうか?!
(もちろんこれは私の勝手な思い込みですが)
物静かな店主(・・・と決めつけてる・笑)は、私の「いつでも本を
お持ちしていいのですか?」の問いに
「どんな本ですか?」というお答え。
「まだ これから本棚を整理するのでわかりません。」と私。
「本の状態によっては、お受けできないものもありますが、どうぞお持ちに
なってみてください。」
と言って電話番号とお休みの曜日を書いたメモを渡してくれました。
その間中、私は「きっとこの人は本が大好きに違いない」とか「あんまり
携帯は見ないに違いない」「いや、携帯なんて持ってないかも・・・」と
勝手に妄想を膨らませておりました。
そして本を整理する(つまり減らす)と言っておきながら帰りがけに
目に入った(目が合ったというべきか)こちらの本を買ってしまいました。

店主はマスクにメガネなので、全く顔の表情はわかりませんでしたが
やはり物静かに電卓を叩いて私に見せてくれました。
「250円です」
ひゃ〜、古本ってそんなに安いの?去年出版されたばかりだし、本も
キレイなのに? と心の中で叫びながら元の値の三分の一近くなったその本
を抱えて店を後にしました。
面白い店を見つけてしまった。
コーヒーを買いに行くときに、いやその前に本を整理して持ってゆこう。
頭の中では 次いつまたここに来ようか・・・とその算段でぐるぐる回っているの
でありました。
そのテラ・コーヒーの手前に古本屋さんがあります。

前から気になっていたのですが、その日は そろそろ本棚の整理も
しなくては・・・と思っていたこともあって、コーヒーを買った帰りに
古本屋のガラスの引き戸に手をかけました。
そして、一歩入った途端・・・なんとも言えない不思議な気持ちに
なりました。

入り口はよくある普通の古本屋なのですが・・・
ガラス戸一枚隔てて、外と中では全く空気が違うのです。
小さな店の中は本棚はもちろんですが、迷路のように本が並べてあって
もう その時点で私はすっかり魅了されていたのですが、ぐるりと本の壁を
回って奥まで行くと、三方を本棚(もちろん本がぎっしり)に、囲まれた
小部屋があって(床を見ると畳なので和室なのですね)その真ん中に

こういう方が座ってらしたのです!
危うく二度見しそうになったのですが、失礼なのでグッと我慢して
何気なく周りの本を見るフリをしながらチラチラと、その本屋の店主と
おぼしき方のいでたちを 盗み見しました。
え、ここはどこ? 今は明治?大正?な雰囲気。
(帰ってから急いで描いたのが上の絵です)(忘れないうちに)
私の心は狂喜乱舞でしたね。
古本屋の主人として、これほどしっくりくる方がいるでしょうか?!
(もちろんこれは私の勝手な思い込みですが)
物静かな店主(・・・と決めつけてる・笑)は、私の「いつでも本を
お持ちしていいのですか?」の問いに
「どんな本ですか?」というお答え。
「まだ これから本棚を整理するのでわかりません。」と私。
「本の状態によっては、お受けできないものもありますが、どうぞお持ちに
なってみてください。」
と言って電話番号とお休みの曜日を書いたメモを渡してくれました。
その間中、私は「きっとこの人は本が大好きに違いない」とか「あんまり
携帯は見ないに違いない」「いや、携帯なんて持ってないかも・・・」と
勝手に妄想を膨らませておりました。
そして本を整理する(つまり減らす)と言っておきながら帰りがけに
目に入った(目が合ったというべきか)こちらの本を買ってしまいました。

店主はマスクにメガネなので、全く顔の表情はわかりませんでしたが
やはり物静かに電卓を叩いて私に見せてくれました。
「250円です」
ひゃ〜、古本ってそんなに安いの?去年出版されたばかりだし、本も
キレイなのに? と心の中で叫びながら元の値の三分の一近くなったその本
を抱えて店を後にしました。
面白い店を見つけてしまった。
コーヒーを買いに行くときに、いやその前に本を整理して持ってゆこう。
頭の中では 次いつまたここに来ようか・・・とその算段でぐるぐる回っているの
でありました。
コメント
No title
新鮮です!チラ見した割にはよーく観察されているのでプッと笑ってしまいましたよ。
マジッ?って感じ。こういう方がいるというのが不思議(笑)面白い店を発見できてよかったですね!古本屋、最近全然行っていません。
2021-03-07 15:49 まるたけ URL 編集
まるたけさま
肩にあったのがケープなのか、何かを羽織ってらしたのか定かではありません。
帽子と丸い眼鏡は間違いないです。
次に行ったら、どんな姿をされているのか興味津々です。それに本もね、本当に古いものから、結構最近のものまであって、1時間でも2時間でもいられそうでした。
2021-03-07 16:18 朋百香 URL 編集
No title
古本屋さんもお店によって扱う書籍に個性が出るのでググってみたら
「装うことにまつわるあらゆる本や雑誌、デザイン、美術、そして国内外文芸書や人文思想哲学を取り扱っています」
っていうことは、朋百香さん向きってことですね
このご時世、普通の書店も少なくなってきてますので貴重ですね♪
そしてイラスト、さすがボタニカルアートをなさった方だわ〜
2021-03-08 09:40 香子 URL 編集
No title
ナイスルッキングですね!
ちょっと昔の英国調?ハリーポッター風味が
感じられます。
朋百香さんの絵もさすが!
(こうした、記憶にあるものを上手に
ビジュアル化できる才能はホント、
素晴らしいなあ。私にもあったら!)
神保町の古本屋で、昭和のファッションや
音楽雑誌を主に扱っているお店の店主も
女性なんですが紫やピンクの派手な服に
帽子といういでたちで目立っていました。
古本屋さんってカルチャーに造詣が深そう
だから、ファッションも個性的なのかも、ですね。
2021-03-08 12:05 神奈川絵美 URL 編集
香子さま
早速ググってみると、店主のお顔も拝見できて、メガネとマスクの下はこういうお顔だったんですねー。哲学を6年も勉強されたとか、目立つことが好き、とかなるほどそれであの装い、納得でした。色々謎が解けました。ありがとうございます。
2021-03-08 16:13 朋百香 URL 編集
絵美さま
「神保町の古本屋さん・・」なるほど、以外とファッションとかに拘ってる方いらっしゃるかも。私がもし、古本屋の店主だったら、やっぱり拘っちゃうかもしれません(笑)
2021-03-08 16:19 朋百香 URL 編集
No title
おお〜、良さそうな古本屋さん。でも、この取扱書物だと、
ミイラ取りがミイラになりそな危険な香りも。。。笑
2021-03-11 17:43 URL 編集
No title
田舎には絶対 無いわ~。
良い古本屋さん 見つかりましたね。
楽しみが増えましたね。
2021-03-11 21:20 風子 URL 編集
ななしさま
ともかく、今読んでる本が読み終わるまでは行かないようにしないと・・・
2021-03-11 22:33 朋百香 URL 編集
風子さま
本の整理って頭悩ませるんですよね〜、なかなか処分出来なくて。本ばかりは増える一方です。
2021-03-11 22:38 朋百香 URL 編集