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香りの魔法

仕事で疲れた時、気分が落ち込んだ時、瞬時に気分を上げて
くれるのが香りです。
香りと言っても、お香やアロマオイル、香水をつけるとか方法は
色々ありますが、私は香水の強い香りが苦手でした。
ところが、友人から教わったある香水やさんを知って、今やすっかり
その魅力にハマってしまったのです。

そこはとても不思議なところで、香水というと浮かぶフランスのあの
デコレーションたっぷりの香水瓶とか、お出かけの時のレディの嗜み
といった概念とは一線を画すものでした。

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店内に並ぶたくさんの香水瓶

「調香師ジュリアン・ベデル(アルゼンチン)がウルグアイにフエギア・ボタニーを
開設し、100種類をこえる南米生育の植物の栽培から未だ世にないエキゾチックな
原料の開発に取り組んでいます」という説明を聞いただけで好奇心がむくむくと
頭をもたげ、香水の主要成分が生物分解可能な天然のものを使用しアニマルテストや
合成防腐剤や合成ムスクなど一切使っていないと知って「これだ!」と思いました。
(合成ムスクは潜在的な健康被害や水性動植物への環境汚染が議論されている)

そしてユニークなのは、プロファイリングを行って、その人に合った香水を選ぶこと。
(プロファイリングには予約が必要です。もちろん、ふらっと行って普通に選ぶことも
出来ます) 私はどうしても香りのプロファイリングというのをしてみたくて予約しました。

まず、プロファイリングでは好きな色は?とか、好きな香り、好きな季節、朝、昼、夕、夜
のなかで好きな時間、好きな食べ物、子供の頃の思い出、好きな人はいますか?とか
etc, etc

その答えをもとに、FUEGIA(フエギア)の香りを知り尽くしたスタッフさんが2つの香りを
選んできます。
それを嗅いで、好きな方を残します。
するとまた新しいのを1つ持ってきて、どちらかを選びます。
それを繰り返し、勝ち抜き戦のように次から次と選ばれたものの中で最後まで残ったものが
今の私にピントくる、必要な、あるいは欲している香りという訳です。

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最後に残ったのは「Entre Rios」(エントレリオス)という名前の香水でした。
名前はこの時、初めて明かされます。
これはベデルさんが子供の頃に遊んだ祖父母の家のある場所の地名で、その農場の
香り、木々や果実、草や風、日だまり、土の匂いなど南米大陸特有の複雑な風土の魅力が
溢れる香りだそうです。

なるほど、きっと今の私は癒されたいのね〜と妙に納得して、そのボトルを頂いてきました。
(プロファイリング料はかかりませんが、最後に決まったものは必ず買うのがお約束です)

私はそれを自分のためだけに使いたいと思いました。
つまり、お出かけする時でなく、夜眠る前に、または一日中お家にいる時に、その香りに
包まれていたいという感じです。

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「Entre Rios」 

ここの香水についてはお話ししたいことが、たくさんありすぎてキリがないのですが
(例えば、その香りの構成が他にないユニークなハーモニーを奏でる相反する3つの香り
から出来ている、とか) ネーミングも素敵でそれぞれに物語があります。
「夏からの誘い」「肉体の砂丘」「うたかたの想い」「女の秘密」「過去に咲く花」
「男のたくらみ」・・・ふふふ、どんな香りなのでしょう? 妄想が膨みますねぇ。

実際に使った感想は・・・とても一言では言えません。
それだけ複雑というか、深いというかでも、重くはなくて、どこか懐かしくて静か。
温かみがあって、強く主張はしないけれど、でも存在感のある。
あらら、余計に分からないですね(笑)

最初につけた時の香り、しばらくたってからの香り、そして消えてゆく香り。
そうなんです、消えてゆくのです。

私がなぜ今まで香水をつけなかったか・・・まるで悪女の深情けみたいにしつこく
て最後は嫌な匂いになったりして・・・あれが嫌いなのです。
香りというのは放つのは簡単ですが消すことは難しいのだそうです。
それがベデルさんの香りは、あれだけ惹きつけられる何かがありながら
まるで時間と溶け合うように姿を消してゆくのです。それも爽やかに。
調香師というより香りのアーティストと言った方が相応しい、そんな気がします。

香水がこんなに面白いとは思いもしませんでした。
新たな発見です。 これだから人生は楽しい。
まさにこれは「香りの冒険旅行」です。
え?ってことは、また次があるの? 
うふふ、実は次に買うならこれだな〜という香りがあったのです。
私のイメージでは、白いシャツにGパン、スニーカーという出で立ち、
そんな普段着なのにすれ違った時にドキッととするような女らしい香り。
これ、やってみたいなぁ。(笑)



FUEGUIA 六本木グランドハイアット1F 11:00〜20:00



コメント

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まあ〜♪ 香りの奥深い世界の扉を開けてしまったかのような日記を読ませていただきました。
どんなセオリーがあるのか、あれこれ答えてゆくだけで、今の自分に必要な、または今自分が欲している香りに辿り着くというのも、不思議なものですね。
まだ香りにはご縁がないのですが、今の自分だとどんな香りに導かれるのか、ちょっと興味が湧いてきます。

tomokoさま

なんでもそうでしょうが、香りも本当に奥が深いですね〜。プロファイリングの時に子供の頃、秋の夕方の帰り道に漂ってきたお味噌汁の匂い、とか思い出してすごく懐かしかったです。思い出と香りというのは、密接に結びついてるものですね。べデルさんの香り、男性がつけると女性が虜になる香りがあるのだとか・・・媚薬ですね(笑)どんな香りなんでしょう!?

No title

時間が経つと消えていく好みの香り・・・いいですねえ。
朋百香さんが選んだ香り、気になります i-178

ワタシも香水の香りはキツくて、結婚当初にいただいたものも
半分も減っておらず(30数年もの?…苦笑)
外国製の柔軟剤の香りも辟易です (^-^;;
香害とはよく言ったものですよね。

香子さま

食事をする場所に凄い香水つけてくる人(外人に多い)
あれ、NGですよね。エレベーターの中に本人はもう降りて
いるのにプンプン臭うの、あれもNGです。
香りはもっと密やかなものだと思うのは、日本人的なんでしょうか?

香子さんのその香水、もう香りが飛んでいるのでは?

No title

こんにちは! 好奇心をおおいに刺激する香水やさんですね。もし私がプロファイリングしたとして「男のたくらみ」とか出たらどうしよう(笑)。
若い頃はちょっと凝ったこともあったのですのが、今は香害なんて言葉もあるくらいで、人工的な強い香りが苦手に…。だからこそ、自分が本当に心地よいと思う香りに出合ったら、自分で独り占めしたい気持ち、わかります。
今度グランドハイアットへ行ったら、寄ってみようと思います。

No title

外出の際の総仕上げではなく、自分のために纏う香り、、、いったいどんなのだろうと、
想像します。
五感の中でも、最も深いところに感応するものだからでしょうね。
わが家も香りには敏感で、最近の柔軟剤にも
閉口して、もっと微香ものものが欲しいです。
香水はつけませんが、オー・ド・トワレの
グリーンやシトラス系のさっぱりしたのを足首に少々つけるだけです。
そうそう、食事の時の香水はマナー違反ですよね。
最近は若い女性が濃厚なのを付けていて、
エレベーターなどで気分が悪くなります。
海外だったら、誤解を招きますよね。

絵美さま

本当にいろいろと刺激されちゃう香水やさんです(笑)もちろん人が作っているので人工的なのでしょうが、何しろいつの間にか消えちゃうから、後味が悪くないの。
全部嗅いだ訳ではないので、語るに情報不足なんですが・・・香りによっては全然違う印象だと思います。絵美さんのお好みは、どんな香りかしら? もしいらして、お好きな香りを見つけたら、ぜひ名前とストーリーを聞いてきてくださいね。

セージグリーンさま

香りというのは見えないだけに、お伝えするのが本当に難しいです。
私もね、なんでもかんでも無臭と書いてあるのを選ぶタイプです(笑)
ここのは香水と言ってもコロンに近いのかな〜
多分、周りの人もとっても近くにこないと、分からない感じだと思います。だから家族とか恋人とか親密な関係の人にしか分からない。あるいはすれ違った時に「あれ?今の香りはなんだろう?」みたいな。香りが残るというより、余韻が残る。
今までの香水の概念は当てはまらないと思います。多分、べセルさんもそこを目指しているのではないでしょうか・・・。

No title

新しい世界の扉がひらての わくわくが伝わってくるようです。
香り この妙なるもの。

私もおでかけだけではなくて 自分の気分をあげたいときに ちょこっと家にいるとき つけたりします。
ほんの少し 優しい気持ちになるのが不思議です。

風子さま

「ほんの少し、優しい気持ちに・・・」
本当にそうですね。
自分のためにって、なかなか今までしてこなかったので、凄く贅沢で嬉しいことです。
もっと早くにすれば良かった、と思うけど、きっと今なんでしょうね。