帯のデザイン・その1

今日の長平庵のお客様は「染織・吉田」の吉田美保子さん。
昨年から、私のデザインした帯を吉田さんに織って頂くという
試みが始まっております。

柄は龍神様にあやかって、鱗紋と決めておりました。
が、いつも締めている帯なのにデザインとなると、何も分かっていない私。
始めの頃は間延びした下絵を描いていました。

帯のデザイン2


2枚目がこれ
帯のデザイン画
吉田さんに帯のだいたいのサイズと位置を聞いて右横に
書いています。お太鼓の上、中、下。一番下の墨黒の部分がタレ。


三角というのが、もしかしたら織るのが難しいのでは?と
四角も描いてみましたが、
帯のデザイン3
「平凡でつまらない」と夫に言われて却下。


そして最終的に完成したのがこちら
帯のデザイン4
鱗の間に縞なども入れてモダンさを出してみました。

最初のから見てくると洗練された感じですね。

そして第1回目の試し織りが完成しました。

試し織りと原画

右がデザイン画、左が試し織りの布です。
お太鼓の大きさの枠にはめて見たところです。

写真では分かり難いですが、私が金色銀色を使ったところや
グレーやグレージュを使ったところなど、色のニュアンスを
うまく拾って平織り、綾織り、経糸緯糸の色を変えるなど
いろいろな手法を駆使して織られた布の美しいこと。
九寸帯をお願いしたので、絹糸も細く繊細で八寸帯とは
また違った表情です。

吉田さんからお太鼓は上部から真ん中にかけてがポイントと
教えて頂き、なるほど限られたあの面積の中でも強弱や色彩の
濃度が重要になってくるのだなとお勉強になりました。


この日は色彩の調整や金銀の位置、私が「地味派手が好き」であること
などをお伝えし、吉田さんからはポイントとなる部分の三角を微妙に
大きくしてはどうか?などの提案も取り入れて次なる試し織りをお願い
することとなりました。

当たり前のことですが絵と織りでは、その質感が全く違って、糸が変わる
ことで出来るゆらぎのようなオウトツや陰影、光沢、そのどれもが美しく
織りの世界の奥深さに心打たれました。

そして吉田さんの拘りに、真摯に織りにむかうプロ魂を感じて、こちらも
グッと身が引き締まる思いでした。


吉田さんのH.Pはこちら。この帯の制作過程については「someoriノート」(ブログ)
に書かれています。
染織・吉田


<つづく>



この日のきものは
琉球絣とグンボウ帯
琉球絣にグンボウの帯。
南の島の織物同士は相性がいいです。

グンボウ帯、お太鼓
お太鼓




コメント

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No title

すてき!
試し織りの段階でこんなに素敵だなんて。
ONLY・ONLYってやはりそれぞれの個性が出ますね。
そして、依頼者の個性と織り手の個性が化学変化を起こし、
想像以上のものが完成するのね。
織り上がりを楽しみにしています♪

No title

わぁ〜、すごい!
自分ではやれない事なので、絵美さんのや
朋百香さんので楽しませていただいてます♪
色合いが朋百香さんらしいスタイリッシュな感じですね。
いつ織り上がるのかしら?
締められたお姿、直で拝見させていただきたい〜♪

れいこさま

ねー、私も1回目の試し織りっていうからもっとラフなものかと思っていたら、想像以上でした。写真では分からないのですが、グレーの三角のところなんか、銀糸が三段階に織られていて、光の加減でキラッと美しいの。
2回目が楽しみです!

香子さま

始めは暖色系も入れてみたのですが、私らしさを出すとやっぱりこうなってしまいました。 この方が落ち着く(自分が)というか。暖色は帯揚げや帯締めで色を足してもいいですしね。
これを締めて玉三郎さんの「道成寺」でも、観に行きたいですね〜、鱗なだけに(笑)

No title

三角がとてもシャープでモダン、
しかも金糸、銀糸が織り込まれている
洗練されたフォーマル感、お締めになった
ところが想像できます。
鱗紋は厄年に纏うと災難から逃れるといいますが、現代は常に厄に見舞われる可能性が
あちこちにありますから、
しっかりと朋百香様を護ってくれる
おみ帯になりますように。
一緒に楽しませて頂きますね。

No title

いや〜〜ん!もう見本だけで素敵すぎ〜〜っ!!笑
朋百香さんの絵を帯に・・・ってうかがって、
作品のようなガッツリモノクロームだけで勝負した帯を勝手にもーそーしていたのですけど、
色の三角が並んでいるところを見て、あ〜、へええ〜、なるほど〜♪って、
それだけで面白かったんですけど、仕上がりにむかって
どうお互いの着地点を模索してゆくのか、そこがとっても楽しみです。ワクワク♡

ローズマリーさま

きものって何でしょう、纏うだけで守られてる感ありますよね?特に織りのきもの。洋服とは全く違う感覚。
それだけ布に力があるのではないかしらん、といつも思うのですが・・・
この帯もそんな1本になりそうです。
帯の完成をご一緒に見守ってくださいませ。

tomokoさま

下絵だけでね、4、5ヶ月かかりましたよ。何でもやってみると難しいものです。
個展柄の鱗紋をどう現代的に表現するか?が、私の課題でした。さて吉田さんにはそれを織りでどう表現するか? 奮闘して頂きましょう(笑) 

No title

こんにちは! うふふこちらのお話、一足お先に織姫のフェイスブック経由で見守っていました。ブルー~グリーン系の鱗は朋百香さんのワードローブにぴったりと思います。
それにしても三角をこんなに綺麗に織れる美保子さん、やはりすごいなあ・・・。
完成が楽しみです!

No title

朋百香さん、飛ばしていますね!(笑)
吉田さんのブログも見せて頂きましたが、いや~、
こういうプロジェクトが進んでいたとは!
いつかやって下さるのでは、と期待していましたが、
もう始まっていたのね。
デザインの絵、さすがですね。洗練された、きりっとした雰囲気を感じます。
そして私的には一番上の、赤がはいったバージョンにも惹かれます。

絵美さま

そうでしたか、吉田さんのブログ、私もいつも楽しく拝見しています。
皆様のオンリーオンリーとか、最近着姿のページも出来て、絵美さんもシスレーでご登場でしたね! 私が言うのも何ですが長平庵の壁紙の赤と絵美さんの淡いピンクのシスレーがとても合って美しかったわ〜。あ、もちろんご本人も。

sognoさま

はい、昨年からひっそり進めておりました。
ここに出している他にも何枚下絵を描いたことか(笑)sognoさんのおっしゃるように、私も最初の弁柄色、好きなのですが、何ぶんにもこの頃はお太鼓の長さとかぜんぜん考えていなかったものですから・・・そして2枚目となると同じものは描きたくないという我侭者でして(笑)でも最終的に自分らしいものが出来たかな、と。