Never ret me go

時の人、カズオ・イシグロ原作の小説を2010年イギリスで映画にしたものです。
日本語題は「私を離さないで」

     私を話さないで


あまりにも衝撃的な内容で、簡単に感想など言えません。
重くて、深くて、美しい・・・魂にうったえてくる映画。

原作を読んでいないので、この作品が原作に忠実なのか?どうかは
分かりません。イギリス郊外の謎の施設の子供達、やがて
大人になってゆく3人の過酷な運命。
人間の尊厳っていったいなんだろう? その重いテーマを少し
癒してくれるのは、緑の森や水平線の見える海、打ち上げられた船。
いかにもイギリスっぽい灰色の空。

いつか原作も読んでみようか・・・と思いますが、今はまだいいと
いうのが正直なところ。
本当にこんな場所があるのではないか?と思わせるほどのリアルな
描き方ですが、実話ではないと知って少し安心しました。
表向きには・・・ですが。


「私を離さないで」 カズオ・イシグロ原作
監督:マーク・ロマネク  脚本:アレックス・ガーランド







コメント

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No title

本も映画もドラマも未見ですが
臓器移植の為にクローンを育てる話ですよね。
その設定を聞いて10年以上前に連載されてた
清水玲子さんの「輝夜姫」を思い出しました。
SFファンタジーのマンガで内容自体は別物ですが
根幹の設定(クローン→臓器移植)は同じで
当時も本人を生かす為にクローンを育てるってことに
衝撃を受けましたよ〜 i-230

これも話題となってましたし、「日の名残り」と一緒に相方におねだりしたのですが、
今回はひとまず一本だけということで却下されました(^^;;
生命って何故生まれてきて消えてゆくのでしょう?
とても興味深いテーマです。いつか見たいなって思います。
どこかからか、読みなさいよ、って声も聞こえてきますが。笑

香子さま

いや〜、私は何の知識もなく、ただああイシグロさんの原作だぁと思って観たので本当にショックでした。始めの方は貧しい孤児達の話かと思ってたので、途中から「え?」「え?」まさか・・の連続でした。見事にピッタリなキャスティングでなおの事、感情を揺さぶられました。確かにSF漫画にありそうですね。でもそれがイギリスだからなのか、イシグロさんだからなのか、文学作品みたいだから不思議。これがアメリカだったら絶対SF映画になってると思う。

tomokoさま

「日の名残り」これは映画で観たいな〜。
あの名優たちが、押さえた演技でじっくりと・・・想像つきますもの。
こちらもね、主役の3人がフレッシュなだけに、切ないです。機会があったらぜひ。

No title

こんにちは。こちらの本は昔、さっと読みしただけなのですが、最近の彼のインタビュー記事を読みますと、メインテーマは「限られた短い人生の中で、人は何を大切にするか」なんだそうですね。淡々とした話の中にも、人と関わり愛することが、人間のさがなんだなあと改めて思ったりしています。
拙ブログにも書きましたが、短編集はもっとユーモアたっぷりの小気味よい読後感で、すぐ読めるしおすすめですよ。

No title

羊のドリーさん でしたっけ クロンを作ることができたことを知って こういうことは実際に起こるのだろうなあって思ってました。
ヒトは どこへ行くのでしょうね。
その方向に個人はどれだけかかわることができるのでしょう。

文学が 文学として 影響を与えうる、ことがすごいことだ、と思います。

絵美さま

そうなんですね「限られた短い人生の中で人は何を大切にするか」確かに永遠のテーマです。
特に私の年代になってくると、残りの時間を考えますから、切実なテーマです。やっぱりキーワードは人との関わりなんだろうなぁ。
フフフ、短編集、今読んでいるところです。

風子さま

今日、たまたまテレビをつけたら、デザインベビーの事ををやってました。つまり遺伝子レベルで操作して病気のない健康なベビー、果ては知能指数まで・・・。もうかなりの研究が進んでいて、実際それで生まれている子もいるようです。おっしゃる通り、人はどこへ行くのでしょう?このまま行けば、いつか大きなしっぺ返しがくるような気がしますが・・・