玉手箱

皆さまは玉手箱というと何を連想されるでしょうか?
すぐに思い出すのは、浦島太郎が乙姫様から手渡されたあの玉手箱かしら?

先日、こんな展覧会に行ってまいりました。
玉手箱

平安時代以降、大切な手回り品を入れる箱として使われてきた手箱。
中に入れるものが大切なもの程、美しく飾られ また神への捧げものとしても
中心的な具であったようです。

今まであまり興味のなかった玉手箱ですが、考えてみると「京都タロット」の
中でも玉手箱を描いているのです。
そう、冒頭に書いた浦島太郎です。

浦島太郎
人物カード「勾玉の帝」

そして、もう1つ「タマ」というカードがありますが、この絵の元となったのも
山幸彦・海幸彦神話。
その地に「玉手箱」として残る「松梅蒔絵手箱(まつうめまきえてばこ)」と
いうものも展示してありました。
この神話でも霊力のある玉「シオミツタマ」と「シオフルタマ」が出てきます。

タマ
「拾四・タマ」

[「タマ」という響きは魂、霊力を連想させる。
 人生を変容に導くタマ。「女性と霊力」をタマは象徴している。
 女性の愛を勝ちとることは、霊力を授かることと同義であり、人生に変容を
 もたらす恋の力は水晶玉をまさに今、渡されようとする、この瞬間の女性の
 姿そのものにある。
 男女間をはじめ、すべてのパートナーシップ、人間関係を本当に大切にする
 ことが、いかに人生に変容をもたらすものであるかを知っていく。]
 (「京都タロット」より一部抜粋、岩倉ミケさん記)

なる程「玉手箱」、玉なる手箱が私達に、美しさと同時にこの蓋を開けたら
どうなるんだろう? 何が入っているんだろう? というワクワク感、ドキドキ感を与えるのは
神話から繋がる長い歴史があってのことかもしれません。

ちょっと怖い、でも開けてみたい!と思うのは人の性。
私だったら目の前に玉手箱があったら、絶対開けちゃいますね〜(笑)

玉手箱2

さてこの展覧会、金蒔絵の華麗な技法やデザインの素晴らしさ、調度類の
繊細さなど、昔の人のその素晴らしい感性に改めて感心してしまいました。
箱の角をとったその何とも言えない柔らかな形にも魅了されます。

中には「京都タロット」を入れるのに、ちょうど良い大きさのものも・・・
ああ、そんな手箱にこのタロットが入っていたら、もう完璧ではないか
・・・と妄想にふけってしまう午後のひと時でありました。


玉手箱3
手箱とその中に入っていた化粧道具
雅な方が使っていたのでしょうか、櫛の歯の細かい事と言ったら





コメント

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No title

こんにちは! ああ、こちらの展示、すっかり失念しておりました。玉手箱には何ともいえぬ夢やストーリーがありますよね。ここに至るまでに、どんな人がどんなシチュエーションで手にとったのか…想像するだけでわくわくします。
繊細な絵付け、蒔絵にも惹き込まれますね。
そして「勾玉の帝」、愛の最高権力者なのでしょうか。勾玉シスターズとしてはあやかりたいものです(笑)

絵美さま

そうでした、絵美さん達は「勾玉シスターズ」でしたね! まさに愛の権化ですね(笑)
しかし昔の高貴な女性がこれでお化粧していたのかと思うと本当に贅沢だな〜と思います。
時間がゆっくり流れていたのが感じられます。
現代人は何事もバタバタと忙しないですね、私もせめて身繕いはもう少し余裕を持ってしたいな〜と思いました。

No title

お化粧道具が入ってた箱…朋百香さんがお持ちの
アンティークの鏡台を思い出しました。
刷毛とか櫛とかありましたものね。

> ちょっと怖い、でも開けてみたい!

わわ、パンドラの箱のような…。
そうだったらますます怖いような (^-^;;;
でも女性って度胸があるし興味が勝から
男性よりホイホイ開けちゃうんでしょうね〜。
そんな気がします。

香子さま

好奇心には勝てない。確かに女性の方がそういう質は強いかもしれませんね。でもそれこそが新しい道が開ける第一歩だったりするのかも。たとえパンドラの箱でも開けることによって、変化が起こる。それはそれで意味のある事だと思うのは私だけでしょうか?人ってとかく大きな変化を恐れるものですよね。

No title

素敵な展に行かれましたね~♡
私だったら、一番下の化粧道具のところで
身動きとれなくなりそうです(笑)
お茶の道具でもそうなのですが、毎回日本人の
美意識の高さに驚きます。
玉手箱、考える前に即、開けてしまうタイプ
の私(笑)

sognoさま

アハハ、同じ同じ、即開け。
だって好奇心には勝てませんもの。
美意識の高さと細かさ! 本当に手先が器用なんですねぇ。それは間違いなく今の日本人にも受け継がれている筈。