ミニマリスト

今まで読んだ片付け本は、女性の書いたものばかりでした。
主婦(あるいは収納の達人達)が普通の生活をしながら、いかに効率良く部屋をキレイに
保てるか(それはモノを持たないということに繋がるのですが)そういう目線で
書かれたものが多かったのですが、ついにこの本に出会いました。
「ぼくたちに、もうモノは必要ない。」佐々木典士・著、発行・ワニブックス

ミニマリストの本 

30代の独身の男性が書いているので、私にはとても新鮮でした。
ミニマリスト(必要最小限のものしか持たない人達)という言葉も
初めて知りました。

もちろん私には家族がいるし、あんな風にはなれません。
やっぱり女だから、お洒落もしたいしねぇ(スティーブ・ジョブスみたいな私服の
制服化は出来ない)
でも、参考になる所はたくさんありました。

この本で一番、心に響いたのは「亡くなった人のモノを手放す」という文言でした。
私は母が亡くなった時に譲り受けた古い飾り棚をずーっとリビングに置いていたのです。
その中には、生前母が使っていたティーカップやお皿なんかを飾って。
部屋がナチュラルモダンなのに、その棚だけがクラシカルで違和感がありました。

でもなぜか母の形見であるその棚は、身近に置いておかなくてはいけないと
思いこんでいたのです。
母を思い出す為に・・・?
考えてみたら、それを見て思い出すのは母が晩年1人で食事をする姿でした。
その時、思ったのです。
ああ、この棚はもうここになくていいものだな・・・と。
私は母の残像を何年も飾ってきたのです。
彼女はもうとっくに、そんな所から解放されて あちらの世界で自由になったと
いうのに。

母を想うなら、モノではなく心の中にある幸せそうな笑顔を思い出せば良いのだと
気付きました。それは永遠に心の中に刻まれている光景ですから。

そして母の使っていたモノ達に感謝してリビングから出てもらいました。
いずれ処分するにせよ、取りあえずは長平庵に。

私はこの本から今、自分に必要なモノとそうでないモノを見極める必要性を
学びました。時が流れてゆけば、昔大事だったモノも必要なくなるかもしれない。
日々の忙しさに忘れてしまいがちな、そんな事を思い出す良い切っ掛けに
なりました。
細かいモノの整理とは別に、ずーっと当たり前のようにそこにあるモノ、習慣、
など今、見直しているところです。
本当にそれが自分にとって必要かどうか?


母の観音様 

これも母の形見の小さな観音様。
これは「必要」と判断しました。なぜなら、これを見ていると安らぐから。


読書コーナー 

いろいろ片付けたお陰で出来た本棚の横の読書コーナー。
この椅子、以前はリビングにあったのですが、今はここに納まりました。
買い足す必要はないけど、あるモノで工夫するのも楽しみの一つですね。





コメント

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No title

いざという時のため(?)終活に向けて
少しずつモノを整理しなくてはとワタシも思ってます。
(自分より、まずは実家の整理なんですが、兄がいるので)
自分の物は間に合わなくても子どもがしてくれますが
親世代のは自分たちでなんとかしないと…ですよね。

香子さま

そーなんです、自分や夫のモノは大丈夫と思うのですが、主人の両親、またその両親のモノがまだ長平庵に眠っているのです(だいぶ整理はしたのですが・・・)ここはそれこそ、エイッと気合いを入れないと取りかかれない(笑)私が動けるうちに、やってしまわないと、とは思っているのですが、夫が「捨てられない人」で、親のモノ(たとえば義父が読んでいた徳川家康全何十巻とか)聞くと「捨てるな」と言われるので聞けない。いつか夫が忘れた頃に・・・。

No title

こちらのご本、ブログ村で知りました。

「思い出」という切り口でモノを見ると、
ドライに片付けできないものですよね。
ステキなお母様でらして、しかもお二人の
関係がよかったからでこそ、なのでしょう。
それでも、思い切って移動?された思いに、
胸を打たれます。
お手製の小袱紗と観音様、なんてぴったりなのでしょう。居心地がよい場所で、きっと朋百香様を護ってくださることでしょう。
ささ、私も弛みなく生前整理に勤しまなくちゃ!

セージグリーンさま

あは、覚えていてくださいました? この古袱紗。本当に大きさもピッタリでまるで、これの為に作ったようなもんです。
母とは・・・関係が良かった訳ではないのです。が、母がリウマチを患ってから少しづつ、改善されたでしょうか。「何か」が起こらないと人間って成長しないんですね。

No title

こんにちは。お母さまの遺品のこと、考えさせられます。日本って、こういうものを簡単に手放すとバチが当たる…みたいな考えがあるような。でも却って、今を生きている者を見えない鎖で縛ってしまうものなのかも知れませんね。
見ていて安らぐもの、ハッピーになるものだけを、残しておけばいいんだなと、私も気づかされました。
観音様に古帛紗、ぴったりですね♡

絵美さま

今まで考えたこともありませんでした。形見というものは、とっておかなきゃいけないものと思いこんでいたので。若い人の考え方は柔軟でいいですね。

No title

すらりと立ち姿の麗しい観音様。。。
見ているとほっとしますね。(古袱紗がお役立ちで何よりです♪)

私も物への執着は薄い方かもしれません。
経験と記憶があればいいんだも〜ん、と
ついそっち優先で、逆にどんどん捨ててしまって、
あとになって「あれ?ないなあ、捨てちゃった?」ってものがいくつも。
(たとえば、鶴見和子先生からのお手紙や葉書なんかも・・・(^ ^;;)

肉親の形見も自分の身の周りで活かせると思ったものとか好きなものだけ残して
あとはバンバン捨てたので、弟から文句言われました。笑
男性の方がそういうところはデリカシーが強いのでしょうかね?
捨てる私とは真逆の相方と一緒になるっていう、
ここんところが人生の修行なんでしょうか???

tomokoさま

取りあえず私も夫のモノには手を触れません。どんなに汚部屋になろうが、夫の書斎は彼にとっては聖域なので。ただ居間とかにはみ出してきた時は、そーっと汚部屋に戻します(笑)
修行というよりは、tomokoさんが観音様のような大きな気持ちで包んであげるしかないですね。昔はうちもバトルを繰り返していたのですが、もう二人ともそんな気力はないです(笑)

No title

そうですよね。
想い出は モノに宿っているわけ、ではありませんものね。
うん。←自分に言い聞かせる
4人分のお片づけをしていると はて なんでこんなにモノがあるのだろう、なぜ もう少し整理しなかったのだろう、と 首をかしげます。
自分のものも含めて ぼつぼつ ぼつぼつ、整理、の日々です。
ところでうちの夫も捨てません。
男の人のほうが 捨てられないのでしょうか。

風子さま

まあ、4人分とは大変ですね。本当にボツボツ・・・ですね。無理は禁物。モノの整理、処分がこんなにエネルギーがいるとは、若い頃には考えもしませんでしたー。
人にもよるのでしょうが・・・男性はねぇ、捨てられない方多いみたい(笑)特に年齢を重ねた方は。むしろ集めてる(爆)