「光を世界へ〜Yes All Yes〜」コンサート報告

行ってまいりました。先にブログでもお知らせしました
ウォン・ウィンツァンさんの「光を世界へ〜Yes All Yes〜」
平和のビジョンを音楽とトークで描くコンサートです。

ウォンさんは作曲家ですが今回初めて手がけた作詞作曲の
「光を世界へ」のお披露目です。

まずはウォンさんのピアノ演奏、NHKの「にっぽん紀行」の
テーマ曲「旅のはじめに」と「運命と絆」から始まり、内田達也さんの
「HANA」、及川恒平さん(六文銭って私達世代には懐かしいですね)
の「戦場はさびしい」 及川さん、昔と変わらぬ若々しい歌声で
ビックリです。

そしてProgramにはなかった渡辺真知子さんの突然の参加で会場は
大盛り上がり。迫力のある「アメージンググレース」でハートを
わしづかみされました。
こんな言い方はとっても失礼ですが、歌の上手い方だったんですねぇ。
「カモメが飛んだぁ〜♪」しか聴いたことなかったもんですから。

独特の世界をもった鈴木重子さん。
一見、妖精のような透明感をまとい儚くしなやかな雰囲気を持ちながら
その歌声は力強くて鋼の様でもあり、何とも不思議な方です。
スティング作詞作曲の「フラジャイル」やジョン・レノンの「イマジン」を
ご自分の歌のように歌ってらして彼女の世界にドップリ引き込まれました。

存在感といえば湯川れい子さん。
私達世代には知らない人はいないジャズやポップスの評論家、解説者の
草分け的存在です。かのエルビス・プレスリーやビートルズが来日した時に
お世話したのも彼女です。
今年80歳とは思えぬオーラ全開で20分くらいのトークをチョチョイとこなし
その笑顔、優しさ、ちゃめっけには元気を頂きました。

波瀾万丈の人生の達人は大波も小波も乗り越えて、今は「終活」と言って
環境問題や反戦平和運動に精力的に参加されています。
「反戦」と口でいうのは簡単ですが実際、そのお歳で抗議デモにも参加する
エネルギーの持ち主。
「お陰で仕事が一つキャンセルになっちゃったわ」と肩をすくめる姿は
チャーミングでありますが、言論の自由と言いながら政治活動などに
かかわると、まだまだ手のひら返すのが社会の現実です。
「そんなもんよ」と言って笑う湯川さんには、どんなことも受け入れる度量の
深さや幾つになっても失われることのないパイオニア精神が感じられて
小気味好かったです。まさにゴッドマザーですね。

舞台の最後はいよいよ「光を世界へ」のお披露目。
出演者の皆さんの他に東京女声合唱団やThe Voices of Japan(VOJA)の
皆さん、そして会場の皆さんも一つになっての大合唱です。
盛り上がらない訳がありません。

光を世界へ
『光を世界へ」税抜き本体価格 1000円
このCDの収益は中東や東アジアなどで子供達や難民の救護活動、
医療活動をしている下記のNGOに送られます。

フレンズ・ウィズアウト・ア・ボーダー
日本国際ボランティアセンター(JVC)
日本イラク医療支援ネットワーク、国境なきアーティストたち

このCDは下記で注文出来ます
SATOWA MUSIC


最後にウォンさんのメッセージを載せさせて頂きます。

「すべては愛だ」の意味すること
私は「光を世界へ」の歌詞に「すべては愛だ」と書きました。
「何を平和ボケなこと言ってるんだ。世界には戦争や格差で苦しんで
いる人がいっぱいいるじゃないか。愛なんかない。」
きっとそう批判する人がいることでしょう。

確かに世界はひどい状態だと思います。
ごく少数の人が巨万の富を独占し、お金のために戦争をおこす人がいて
、政治は国民を蔑ろにし、暴力に怯える人がいて、貧困と苦しみにあえいで
いる人がこの世界にあふれている。
誰もがそう思うでしょう。

でも、思い出してみてください。
私たちはこの世界に生きています。
生きているということ、それってどういう事でしょう。
私たち人間は愛されないと生きていけない存在です。
母親から生まれた瞬間から、誰かに愛されないと生きていけないのです。
母親に抱かれ、母乳を飲み、うんこやオシッコの面倒をみてもらって
はじめて生きていけるのです。ほっておかれたらたちまち死んでしまうのが
赤ちゃんです。

つまり人は愛されないと存在し得ないのです。
今ここに存在しているということは、愛されているということなんです。
その愛は充分じゃなかったかもしれない。偏っていたかもしれない。
私たちはいつも愛に飢えている。
それでも、少なくとも生きていける愛は受けている。
そしてこの社会は、お互いを承認しあうことでしか、存在しえないのです。
人類は愛に支えられて、ようやくここまで繁栄してきたのではないでしょうか。

そして私たち人類は、より良い世界、より愛し合える世界を実現しようと
常に試み続けている。視点を変えるなら、この世界は愛に溢れている。
そして、皆が幸せになれば自分も幸せになり、自分が幸せならば周りの人達も
幸せにすることが出来る。愛し合うということは、お互いに存在を承認しあい
より良く繋がり、より良く生きようとすることを認め合うことです。

私は「光を世界へ」の歌詞を書きながら、そのように強く思ったのでした。

                       ウォン・ウィンツァン」



コメント

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No title

こんにちは。素敵な音楽会に行かれたのですね。
今の時代だからこそ、自分が与えてあげられる愛は何かを考え、自分が受け取っている愛に対して感謝することの意味が問われるのでしょうね。
80歳を過ぎても社会とのかかわりを積極的に持てる人を尊敬します・・・私は持てるだろうか・・・。

絵美さま

さすが絵美さん、いい事おっしゃる!反戦って言ったって私たちが今すぐ出来ることは、まず家族を愛することじゃないかって思いました。そこからスタート。皆んなが家族を愛し、友達を愛せば、ネットワークはどんどん広がって世界が繋がりますものね。
「80歳を過ぎて社会とかかわってゆく」これからの長寿の時代には大切なことですね。
絵美さんは大丈夫ですよ〜、お互い元気で「80のきものの会」やりましょ!(笑)もっとも私の方がずっと早く大台に乗っちゃいますけどね。

No title

ホールの中で歌手や奏者の音楽とともに一緒に満たされる時間っていいですねえ。
10年ほど前でしたか、いっとき麻倉未稀さんと行き来していたことがあって、そのときに麻倉さんが「渡辺真知子さんが歌がすごく上手になられたのよ。お父さんが亡くなられたりいろいろ大変だったんだけど、そういうことがあると人って成長するのか、とても上手くなったのよ」ってお話されていて、私も朋百香さん同様「迷い道」とか「カモメが翔んだ日」しか知らなかったので、へえ〜、機会があったら聴いてみたいものだなあと思ったことがありました。
(あれからあっという間に10年くらいたっちゃいましたけど/苦笑)
ウォン・ウィンツァンの言葉、沁みます。

tomokoさま

以前の渡辺真知子さんをあまり存じ上げないからどれだけ歌が上手くなったのか、分かりませんけど、ともかく人の胸を打つってやっぱり、それだけの経験、言い方を変えれば魂磨きをしてきた人に出せるオーラというか。ああ、この人達は本当に人の痛み、悲しみが分かる人達なんだな〜って感動しました。何でもお金で決まる事が多い世の中で無償で心から何かをするって素敵ですよね。(このコンサートの収益はすべて熊本地震の援助団体に送られたそうです)