私の好きな詩

   ぱさぱさに乾いてゆく心を
   ひとのせいにはするな
   みずから水やりを怠っておいて

   気難しくなってきたのを
   友人のせいにはするな
   しなやかさを失ったのはどちらなのか

   苛立つのを
   近親のせいにはするな
   なにもかも下手だったのはわたくし

   初心消えかかるのを
   暮らしのせいにはするな
   そもそもがひよわな志しにすぎなかった

   駄目なことの一切を
   時代のせいにするな
   わずかに光る尊厳の放棄

   自分の感受性くらい
   自分で守れ
   ばかものよ

   「自分の感受性くらい」 茨木のり子(1926年〜2006年)


   苔が素敵



コメント

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いい詩です。
ひさしぶりにこの詩に触れました。・・・沁みます。
若いころ、この詩を教えてくださった方に、手のひらにのるほどの小さな巻き髪に
墨と筆でこの詩をしたためてプレゼントしたことがありました。
山本安英さんが茨木さんに贈ったという
「静かにゆくものは すこやかに行く 健やかにゆくものは とおく行く」
という言葉(イタリアの諺だそうですが)にも
いつも励まされる思いがして好きです。

tomokoさま
今、こんな時代だから・・・ 載せてみたくなりました。

こちらにも失礼します。
最近読んだ、ある精神科医の著書に
「そのときどきで起こった感情そのものを
変えることはできないけれど、
感情は、考え方と行動次第で、変えられる。
だから、自分の感情には責任を持つべき」
というのがあり、身に沁みています。

私たちは、怒りや悲しみといったネガティブな
感情が起こったとき、つい「◯◯が××といったから」とか
「△△がこんなことをしたから」と、人や環境のせいに
しがちですが、そうじゃないんだなあ・・・と。
茨木さんのこの有名な詩も、
通じるところがあるように、私には思えました。

絵美さま
そうですね、人は弱いから、つい何かのせいにしたくなる。その方が楽だから。でも、茨城さんにこんな風に小気味好く喝を入れられると、ハッと背筋が伸びる思いです。

はい、ワタシも時々茨木さんに活を入れてもらってます。
http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Keyaki/2196/ibaragi/ibaragi1.html
こちらをブックマークに入れておいて、気分が下向きな時や
ちょっと上手く行かなかった時に見ています。
みなさんもお好きなんですね〜、嬉しい♪

香子さま
あら〜、こんな素敵なサイトがあったんですね。私もブックマークしちゃお。教えてくださってありがとうございます。

コメントが送れず四苦八苦。
私も最後の2節をいつも持ち歩いている手帳に書き留め、時々読み返しています。
何か自分にとって負の感情の時は、髪の毛洗って、この詩を唱えて、深呼吸!です。
でも、この詩を読んで欲しい人、たくさんいるよね(って考えることが、ダメなのよね〜)

とうこさま
あら、PCの具合、悪いんですか?
分かります、とうこさんのお気持ち。私も若い人にもっと詩を読んでもらいたいな〜と思いますもの。
でも、「大きなお世話」なんでしょうね。彼らには彼らの人生がある。「期待しない」ことにしました。(笑)
まずは自分がブレないことですかね。