文楽・伽羅先代萩

前回に続き忠義の話になってしまうのですが・・・
文楽「伽羅先代萩」「紙子仕立両面鑑」を観てきました。

文楽、修正写真



「伽羅先代萩」は竹の間の段と御殿の段。
忠義の為に若君の身替わりに我が子を殺されてしまうお話。
あるお家騒動が元となった、地位の高い女性たちの駆け引きや乳母であり
母である正岡の苦しい胸の内を細かく丁寧に描かれているのが見所で
しょうか。
「御殿の段」では見事、息子の仇を打つ正岡の凛々しいこと。
やっぱり女は強かった。(笑)
いつもは浄瑠璃に聞き入ってしまうのですが、この日は表情のない筈の
人形の表情が見えるようでした。
(実際には13列目でしたから見えないんですけどね)

「紙子仕立両面鑑」は大文字屋の段。
正直、前の作品が重い内容だったし長丁場だったので、ちょっとお疲れモードで
最初の方は所々、お船をこいでしまったのですが、お松が姑から去り状を
受け取るあたりから物語に入れました。(笑)
文楽によく登場するダメ夫を持ったお松の不幸。
亭主が遊女と逃げたのに、それでも夫を想うお松の哀れ。
そのお松を想い遣る母や姑。
妹お松を不憫に思いながらも、義理との板挟みに苦しむ栄三郎。
「義理と人情の〜」という歌がありましたが、まさにアレです、はい。
そこに湿っぽいお話しをちょっと軽くするアクセントに、チャラ男の小悪党、
権八。滑稽な悪役もお話には大事な存在なんですねぇ。
最後、捉えられた権八が宙吊りであがく姿には、大笑い。胸がすーっと
しました。しかも、宙吊りにしたのは、お松とその母でしたから、これまた
女は強かった。(笑)

今年最後の伝芸鑑賞。日常を忘れ心ゆくまで堪能しました。
時々、観たくなる文楽の魅力って何でしょう?
私にとっては非日常に浸る、浄瑠璃の音に酔いしれるってことかな。
大夫が云々というところまでは、まだまだ達していませんが。


この日、ご一緒してくださったのは、絵美さん、Y子さん、RUさん。

絵美さんお太鼓
絵美さんは久米島紬のソテツ染めに京都、藤田織物さんの芽生え帯。
帯のニュアンスカラーがきものを引き締めてました。

由紀子さん、サイズ直し2
Y子さんは縞のざざんざ織りにクリスマスカラーの抽象柄の帯。
きものを着始めて初めてご自分で買った帯だとか、思い出の帯ですね。

れいうささんお太鼓れいうささん、帯前
RUさんは濃い茶に細い赤い縞の入った紅花紬に
写真では無地ぽく見えてしまいますが、幾何学的な織りが素敵な帯でした。

三人さん後ろ姿
国立劇場前にてお三人の後ろ姿。
きものや羽織りの色のトーンが似ていてシックでした。



この日の私は
白鳥小紋
白鳥の羽毛入り紬。紬ではありますが、引き染め小紋です。
色はグレイッシュなピンク。

津田さん型染め帯、お太鼓
帯は津田千恵子さんの型染め。







コメント

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先日はご一緒できて嬉しかったです☆
私はオペラグラスでガン見(笑)してしまいましたが、
勘十郎さんの八汐は良かったですよねー。前半で
謀略がバレたときの「ちっ、いまいましい」という顔に
びっくり。お人形なのにどうして、表情が変わるんだろう・・・。
紙子~は、泣きすぎですよね(笑)プログラムにも、泣いてばかり
なので、今ひとつ人気が出ない演目、と書いてありました。
この日ご一緒したみなさん、それぞれに暖かみのある冬の装いで
眼福でした☆

とても楽しかったです。
終演後それぞれがダッシュしたのも、結構面白い出来事でした(笑)
お隣で最初から最後までお船を漕いでしまってごめんなさい。
でも、伽羅~は初めて話の内容がはっきりわかりました。
お人形の表情も、確かに見えましたよ!
朋百香さんの帯、とっても素敵でした。大好き♪
それにしても、私の足元お行儀悪すぎ!(^_^;)

絵美さま
こちらこそ、ありがとうございました〜。
まだまだ文楽初心者の私ですが、どんどん嵌っている感じ(笑)
「泣き過ぎ」と言えば、斜め前のオバサマ、ほとんど泣いてました。
先代萩の後半では、そうだったのか、と力強くうなずき・・・
そのリアクションが面白くて、チラチラ見ちゃいました(笑)
熱烈なファンなんですね〜。

お着物着られるようになられて何よりでした。
御殿の段は、文楽でも歌舞伎でも茶道具で飯炊きするところが好きで
いっつもちっちゃ〜いおむすびに目がいってしまう私です。
来年、玉男襲名は観に行こうかなあ〜、文楽。

れいうささま
雨予報もずれて、楽しい日でしたね!
れいうささんもお船を漕いでらしたの?私はほら、ほとんど右を
向いていたので気付きませんでしたよ。
終演後のダッシュ!、皆様凄かった(笑)でも、バスで座れて何よりでした。
帯、褒めて頂いて嬉しいです。私もお気に入りなんです。
最初で最後の津田さんですが・・・。

tomokoさま
長くなるので、書かなかったのですが、おっしゃる通り、茶道具で
「ままを炊く」正岡の仕草は優雅で素敵でした。
あそこも人形の手とは思えない見せ場の1つでしたね。
ただ「あの場面は長かった」というのが、皆んなの感想。
子供がひもじい思いをしているのをこれでもか、これでもかと見せられるのは
ちょっと抵抗がありました。
来年は文楽、ご一緒しましょう。

この帯、とっても 素敵です。
ぼ~っと画面を眺めています、津田さんのサイトにも行って
見てみました。
一本 芯の通ったものを作られる方ですね。
そして朋百香さんの雰囲気にぴったり。
お似合いになるものをよく御存じだなあ、と感心しています。

 それから文楽、私も行きたいなあ、、、。
こちらだと大阪なんですが、ここからだと遠くて。

思えばお互い、ちょうど渋谷でミュージカルを見る前にやっと電話が繋がってヒカリエでチケットをゲットしたのがこの日の文楽でしたね(^-^;
先月見た歌舞伎の藤十郎さんの舞台では「まま炊き」は端折られていたので楽しみだったのですが・・・長かった~、ほんとに(-.-)

ざざんざの着物は朋百香さんたちが着心地の良さを絶賛されていて、いいな~と思っていたら、ついこの間ラッキーにもリサイクルで見つけちゃいました♪あったかいですねー。帯も当時は漆の風合と色柄が面白いから秋の紬にでもとデパートのリサイクルコーナーで求めたのですが、クリスマスを意識したのは今年が初めてでした。
朋百香さんのこの帯、ほんとうに朋百香さんらしいと思いまーす。帯揚げもさり気なく素敵でした。

私は歌舞伎のみですが、大好きな演目です。玉三郎さんの政岡目当てでしたが、吉右衛門さんの仁木弾正、仁左衛門さんの八汐が憎々しくて。
台子でのまま炊きが優雅で印象的でした。Eテレでも藤十郎さんの政岡を観ましたが、
「でかしゃった、、、」の場面で思わず涙がこぼれました。
こちらの客席でも涙涙だったのですね、、、。
皆様、こっくりとした深いお色がすてきです。
朋百香さまのおみ帯、たれのお色が水浅葱色なのですね。
他人様のものながらお気に入りです、眼福眼福、、、。

風子さま
お褒め頂き、恐縮です。でも津田さんの帯、どうしても1本は欲しかった
ので、キヨブタしました。もう3年前くらいになるのかな・・・?
あれから毎年、青山八木さんで展示会があるのですが、怖くて行ってません(笑)

文楽はなぜか同じ演目でも、大阪の方は人気が低いみたい。
こちらはあっという間にチケット売れてしまいます。
これを取るのも朝から(yukikoさんと手分けして)何回も電話して大変でした。
いつかご一緒したいですね〜。

yukikoさま
あはは、そうでした。あれも楽しい思い出ですね!(あの時は必死だったけど)
「おかめ」に入ってこられたyukikoさん、あれ?あれはざざんざか伊兵衛か?と
思わず目を凝らしましたよ(笑)
ね〜、あれは着てみないと分からない着心地ですよね。
いつか、ざざ伊兵衛シスターズでお出掛けしましょう。

あんまり皆様から褒められる津田さんの帯の良さを再認識です。
やっぱり買っておいて良かったわ〜。
80になっても締められそうですしね(果たして手が上がるか?)

セージグリーンさま
そうでしたか、歌舞伎だと役者さんの個性が出てまた違った印象なので
しょうねぇ。八汐の役、本当に憎たらしい(笑)
でもあの悪役があるから、正当派が引立つんですよね。
やっぱり何事も陰と陽、光だけでは、物語がしまりません。
「紙子〜」の方もそうでした。
って事は人生も苦もあるから楽がより、楽しいのか・・・なんて思ったり
したのでした。文楽もお勉強になるな・・・(笑)

津田さんの帯は皆様に褒められて、とても気分の良い帯なのです。
(でも、もう買えません・爆)