K少年の机

私がアトリエで使っている机は、主人が小学校の頃から使っていたものだ。
(高校生まで使ったそう) つまり、もうウン十年もたっている。
それはそれは、傷だらけ。 主人が使わなくなってからも義母は処分せずに
とっておいた。将来、自分の嫁さんが、その机で絵を描くなんてK少年は
思ってもみなかったことだろう。

当時、子供部屋などというものはなく、広い廊下の食堂側の片隅に
置かれていた。毎朝、学校で漢字のテストがあったので義母は、毎朝
息子に漢字の練習をさせた。
そのお陰で彼はいつも満点だったそうだ。
そんな話を聞くと古き良き時代の日本のお母さんの姿が浮かんでくる。
忙しい朝の時間に家族の朝食を作り、お弁当を作り、その上子供に勉強まで
させた母親。義母は家族の為に人生を捧げた人だった。

大切に使わなくては、と思いつつもつい絵を描くのに夢中になると、絵具が
飛び散ってしまう。でも それもまたこの机の歴史となるのか。
義母は私が絵を描くことを応援してくれていた。
「夢中になれることがあるのは、良いことだよ。ずっと続けなさいよ」と。
きっと、天国のお義母さんも喜んでくれているはず。
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今日の私のコーディネートはヴァイオレット&イエロー。
机の上の色を見て、また、にっこりしてしまいました。
シンクロが続きますね。