お念仏に酔いしれた午後

       声明パンフレット


お経好きである(笑)
いつの頃からか、お経を聞くと気分が落ち着くなぁ、と思うように
なった。

浄土宗総本山、知恩院の声明を友人を誘って聞きに行って
きた。
お経の公演というのもおかしなものだが、鎌倉時代、戦や飢饉で
荒んだ民衆の心を揺さぶった音曲念仏は、今もこうして連綿と
続いているのだ。(浄土宗法儀の専門家だけが伝承している。
一般の僧侶が声明に接することはないのだとか)


「法然上人のただ<南無阿弥陀仏>と声に出し口に唱える念仏の
教えは声の宗教でした。哀音に満ちた念仏の響きは民衆の乾いた
心を潤し、癒し続けてきました。」
西山精司(総本山知恩院式衆会会長)

人の声というものには不思議な力があると思う。
ましてやお経となると尚いっそう心に響く。
日本版グレオリオン・チャントとでも言おうか、その清らかな声、
旋律は心に沁みる。

今回の公演で一番驚いたのは、国立劇場の大劇場を埋め尽くした
老若男女だった。
正直、お経を聞きにくるのは年配の方だろうと思っていた。

お経を聞きに行く理由は人それぞれだろう。
だが、共通したキーワードは「癒し」ではないだろうか?

文明が発達しても、物に恵まれても人は悩み苦しみから解放されない。
どこへも持って行き場のない心の問題から、少しでも救われる為に
念仏を聞きたいと思うのはしごく、もっともなことだと思う。
それは古の人々がやってきた事と全く同じ。
そう考えると時代を越えて今に続く「お念仏」というのは凄いものだ。

そして、仏像を造立し、寺院を建立するといった貴族の仏教を全ての
人々に解放し一般民衆が理解出来るものに改革した法然上人は
凄い僧だったのだなぁ・・・と改めて感動を覚えた。

「願わくは諸人と共に安楽国(浄土)に往き生かん」
と唱える六時礼賛の美しい旋律、50名もの僧の素晴らしい声明は
深く深く心に刻まれたのでありました。
合掌。

       僧の写真








       この日のきものは
       綿麻のきもの

       綿麻のくすんだ紫のきものに、藤田織物の帯。
       帯留めはガラス製だが、色彩が秋ぽい。


       勾玉の帯飾り
       懐中時計に付けた飾りは、今は亡き友人からのプレゼントの
       ペンダントをsakurakoさんにお願いして帯飾りに治して頂いた
       もの。


<ちょっとカジュアルすぎるかもと思った綿麻のきものですが、少し蒸し暑さの
残る秋晴れの午後には、袖を吹き抜ける風も心地良く、ベストな選択だったと
思います。チラホラいらした、おきもの姿の女性たちも普段着の方が多く、
気負わぬ休日の装いという感じでした。
秋単衣もこれからが本番ですね>









コメント

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あぁ、こちらも気になってたんですよね〜。
(婚家が浄土宗なので)
ワタシも声明けっこう好きなんです。
以前曹洞宗のも国立劇場で聴きましたが
経文をパラパラっとして視覚的にも面白かったです。

香子さま
ショーと言ったら怒られそうですが、僧侶の動き、衣から舞台の配置まで
いろいろ考えてるなぁ、という感じでした。
後半、天井から蓮の花びらが降ってくるのですよ。
ちょっとした極楽浄土の気分(笑)でした〜。
(私も婚家が浄土宗で、南無阿弥陀仏は馴染みが深いです)

こちらは実家が浄土真宗で婚家が日蓮宗。ぜんぜん違いますけども
先週末は実家の座敷で二人のお坊様にお経を唱えていただきました。
(お説教よりもただの読経の方が優れて聴こえるのはなぜでしょうか?笑)
不思議と心がシンと鎮まるのはなんででしょう?
でもって自然と宇宙のような心象世界、
それこそ曼荼羅のイメージのような宇宙がそこにあるんだろうなあ〜と想いました。
お召し物、活躍しそうでよかったですね♫

tomokoさま
あら、うちと反対だわ〜、実家は日蓮さんで、お経も賑やか(笑)
子供の頃は長〜いお経、足がシビレて嫌いでしたけど、
歳をとると変わるものですね。

はい、お陰さまで綿麻にしてちょうど良い気候でした。
透けないけど風は適度に通るし、秋単衣にはピッタリの素材ですね。
普段着の域は越えませんが・・・。

こんにちは! モーヴな感じの綿麻の着物、初秋にぴったりな気がします。懐中時計のストラップの青もロイヤルブルーで品があっていいですね。
毎年のように、綿麻の着物が欲しいといいながら、一枚も持っていないワタシ…。カジュアルではありますが、天候の変動が激しい時期には安心できますよね。おススメのお店など、今度教えてくださーい。

私もこの「声明」、毎年気になりながら、どういう方々が聴きに行くのかしら~と思っていましたので、レポ興味深く読ませていただきました。うちの実家(浄土真宗)の法事では「正信喝(しょうしんげ)」というお経をみんなで合唱します。なかなか一体感あります(^^;)

櫻子さんのリフォーム、二作目ですね。こちらも素敵♪

へぇ~!国立劇場でお経を聴く公演があったりするのですねぇ。
そう言えば、友達がお経のCDを送ってくれたりしてあるのでした。(不信心者は忘れていた・・・・)

朋百香さんの装い、残暑の初秋という感じで素敵ですねぇ。
帯飾りは勾玉ですか?

絵美さま
綿麻のきもの、この時期着心地が良くていいですよ。
確かにカジュアルですが、でも洋服もカジュアル主流の時代、きもの
だってもっと自由に着て良いのでは・・・?と、「普段着好き」の私は
思ってしまいます。
これは、awaiさんのものですよ。お値段も可愛くて良い子です。
毎年、夏には綿麻、充実していますが、今の時期もあるのかな?

yukikoさま
「どう言う方」と一言では言えない方々でした(笑)
お坊さんも何人かいらしたしね、普段のお経とは違うので、お勉強
にいらっしゃるのかしらね?
あとは文楽のお客様とそう変わりはないですよ。

うちのお寺もやりますよ「正信喝」 だんだん、お経が気持ち良い歳に
なっちゃった(笑)

勾玉のペンダント、簞笥の肥やしでしたがやっとまた活躍しそうです♪

りらさま
そーなんです。大劇場というのがまた意外でした。
そんなに人がくるのかな・・・?って。
人の多さには驚きましたね。
お経のCD,私も持ってますよ。でも日蓮宗なので、鳴りものが多くて
ちょっとうるさい(ごめんなさい)かも。
浄土宗のが欲しいな。

そうです、勾玉です。頂きものですが、ペンダントとか付けないので
簞笥の肥やしでした。sakurako さんに直して頂いて生き返りました♪

紫の縞なんて粋になりすぎかな?と思ったのですが綿麻の素材感だからか
ワンピース感覚でどんどん着れそうです。
秋の長雨にも活躍してくれそうですしね。

わ〜い、デブー♪\(^_^)/
ご友人からの大事なプレゼントをリフォームさせていただいて、
ありがとうございました!!

実家が曹洞宗なんです。
大人数で立ってグルグルと回りながら般若心経を唱えるのは、
なかなか見物です。結構パフォーマンスが派手っちいわりに、
仏壇が渋いのも好み(笑)

本日、例のブツ送りました。

櫻子さま
はいー、お陰さまでめでたくデブーいたしました。
五色の紐も美しく、勾玉も黄金に輝いて(笑)おりましたよ。
きっとヘビロテになるでせう。

曹洞宗ってそうなんですね。知らなかった。
お経でも、ずいぶんといろいろあるものですね〜。

業務連絡・了解。楽しみに待ってます。