消えゆく美

伊兵衛織という紬を初めて見たのは、清野恵里子さんの
本だった。冬でも単衣で着るというこの紬に、「へ〜、
こんな紬があるのか」と、樋口可南子さんや、根津后方子さん
がお召しになった伊兵衛織をどんな着心地かしら?と、飽きずに
眺めたものだ。

今回、その伊兵衛織の展示会があると、きもの友T子さんから
教えてもらった。
 

伊兵衛織りDM

しかし、初めて行った展示会が東京での最後の展示となってしまった。
国産の絹糸にこだわってきた伊兵衛織の工房では、もう在庫が残り
少なくなり、織り手の高齢化も進んで、この11月で閉めるのだそう。
こんなに美しい布なのに・・・残念なことだ。


展示会場
展示会場


格子や縞だけでなく、シンプルだが美しい絹糸を最大限に活かした
美しい布達を見て、アドレナリン全開。
だが、寂しさと残念さが混じった何とも言えない複雑な気持ち。
こうしてまた1つ、伝統が消えてゆく・・・。


「最後の伊兵衛織展」
10月14日から20日まで 銀座幸伸ギャラリー
東京都中央区銀座7-7-1、銀座幸伸ビル1F
TEL(03)3572-3888
11時より18時30分まで(最終日は16時まで)


この日のきものは
大島1

単衣の大島に下井紬の帯。
もう10月も半ばだが、台風一過の湿度に袷は無理!(断言)

お太鼓
お太鼓


秋だというのに、いつもの寒色系。
でも、柄にはちゃんと菊とモミジらしき葉が・・・
大島、柄


このきもの、一番上の姉に反物で貰ったのを山本さんで仕立てたもの。
拘りの師匠、単衣でも袖の裏にはこんな綺麗な色を・・・
大島、袖



完全に1ヶ月はズレている異常気象。
今の10月は、昔の9月、単衣と袷どちらにするかは、体感温度で
選びたい。我慢大会では、きものを着る人が減ってしまうもの。











コメント

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伊兵衛織りの糸は、美しくも力強いですね。
伝統が消えていく寂しさ、,,担い手のいない工房がこうして一つ一つ消えていくのでしょうか、残念でなりませんね。
紅葉、お袖の裏地、おみ帯の一色が見事に揃っていてお見事です。秋でも寒色、、、それだけご自分とお似合いになる色をご存じだからでしょう。

セージグリーンさま
本当に残念です。でも最後にこうして、手にとれただけでも
幸せでした〜。

この大島、姉がずーっと反物のまま簞笥の肥やしにしていた物で
やっと日の目をみた訳ですが、まあ柄が古いと言ってしまえば
それまでですが、こうして着てあげて姉もきものも喜んでくれれば、
と思います。単衣の大島は初めてだったんですが、こんな気候には
サラッと着れて気持ちの良いものですね。

私も本日ちょいとお邪魔してきました。
これが消えるなんて残念なことですが、とうとう最後までお客になれなかった私にもいろいろお話くださった伊兵衛織さんでした。
大島紬、いいですねえ!単衣と袷のさらに間。
柄ゆきとチラリとのぞく裏の色がおされですねえ〜♬

私も今日(あ、もう昨日ですね)拝見してきました。
ひょっとしてニアミスかしら?
あの見本の中からひとつ選べだなんて無理〜と妄想(笑)
妄想だけでも幸せな気分でした♪
もう終わりだなんて本当に残念ですね。

私もこの展かなり気になっていました。

また一つ伝統が消えていく・・・
朋百香さんの言葉にドキッ!
だれか引き継いでくれないものなのかしら、
とため息です。

そしてお召しになっている大島の美しいこと!
私が勝手に思い描いている大島の概念がガラガラと崩れて
いきます。

tomokoさま
ね〜、残念ですよね。なんとかならないのかしら・・・と、素人は
思ってしまいますが、拘り抜いた伊兵衛織、意にそぐわないものを作るんだったら
いっそ止めてしまおう、というその潔さが、あの伊兵衛織の美しさにつながって
いるのかもしれませんね。佐藤さんのお話を伺って、そう思いました。

櫻子さま
わ〜、櫻子さんもいらしたのね〜。最後の晴れ姿、多くの人に見て
もらいたいですよね。それにしてもあの感触、まだ手に残っています。
たくさんの見本用の布、見てるだけでも幸せでしたね〜。
あの太い縞(紺と緑でしたっっけ?)のなんか、櫻子さんお似合いになりそー。

sognoさま
滅びの美、とでも言うのでしょうか、太い絹糸で織っているのでその
しなやかさ、その光沢の美しさにはもううっとり。
斜めに引っ張るとまるでストレッチのように伸びるんですよ(ビックリ)
つまり着ると身体に添うという事らしいです。
ああ、幻の伊兵衛織になってしまうんですね〜。

お友達が持ってるので、それを触らせてもらって我慢します。
見たかったですけどね、手込めに出来ないわ…と負け惜しみ (^-^;;

そうそう、昨日笹島先生が蜜蜂の帯をしてらしたの♪
y子さんと朋百香さんの↓のお話を思い出しましたよん。
近々サロンの記事をアップしますね。

矢も楯もたまらず、、、

昼前に銀座に出たので、観て参りました。
力強く、素朴ともモダンとも言える個性的な作品に見入り、
見本帳を見ているだけでも、あれこれ想像をかき立てられました。
目の前で2反お買い上げの奥様とすっかり着物談義してしまいました。
「迷ったら、両方買いなさい、って主人が言うのよ」ですって!
その方は大変お似合いでしたが、、、この着物は着る人を選びますねぇ、、、。

こんばんは。
当地の若い友が伊兵衛織の着物を着ているのを見て触って、いつかは・・・と思っていたら、工房を閉められるとのことでしたので、残念に思っていました。明日にでも伺ってみようかと思います。

こんにちは! 私も案内をいただいていたのですが、行くこと叶わず…今年で最後だったのですね、、、。昨年だったか伺ったときに、稲葉賀恵さん着用の柄(紺地に大小の白の色紙のような絣)が気に入っていたのですが…。今回の展示にもあったでしょうか。

大島、大人の秋という感じでステキです! 袖の裏の色はさすがですねぇ。着心地はいかがですか? 私も明日あさってのうちに、白大島を単衣で仕立てたものが届くはず…。

なんて素敵な大島!!
あまり いいなあ、という大島に出会ったことが無いのですが、
これはほんとにきれいです♪
きっと おきものの青と帯のあおとちらりとのぞく袖裏のあお。
もうにくいばかりの取り合わせ、、、

伊兵衛織さんの 最後です のお話は京都でもお聞きしたのです
が、残念ですね。
私はあの赤の縞、と決めているのですがこの先出会いはあるで
しょうか。

朋百香さま♪

はぁ・・・ 一度も目にすることなく触ることなく 幻の織物になってしまいますぅ(涙)
そのしなやかさ 艶やかさ 
何かの折に どなたかお召しの姿拝見し サワサワさせていただきたいものです

朋百香さ~~~ん お姉さまからの大島 辻茶屋風&秋の風情が
なんとも細かに織られていますね
しかも単衣と袷の中間・・・ ってどんなお仕立てなのでしょう
身頃は単衣?
袖だけ袷? もしくは袖口のみかしら?
興味深々で~す

香子さま
へ〜、ミツバチの帯ですかぁ? 珍し〜
ぜひ、見たいです、アップ、楽しみにしています。

セージグリーンさま
まあ、いらしたのね〜、素晴らしい行動力。
でも見納めですから・・・いらして良かったのでは。
あんなにたくさんの伊兵衛織、見られませんものね。

「迷ったら両方買いなさい」そんな旦那が欲しいですー(笑)

とうこさま
ぜひ、行ってください。そして、ぜひ買ってください(笑)
少しでも残したいですもの。知り合いが着ていたら、嬉しいわ〜。
とうこさんには、あれなんかお似合いになるのでは・・・?フフフ。

絵美さま
「紺地に白の大小の絣」、ごめんなさい。たぶんあったのでは・・・
なにしろ数が多くて、自分の気に入ったものをジーッと(笑)見て
いたものですから。

白大島、出来上がってくるのですね! 楽しみ!
(って、人様のきもので何でテンションあがるのでしょう)
あの日、あの単衣の大島を着て思いました。
こういう時期に「毛抜き仕立て」が良いのではないか、と。

風子さま
赤の縞、いくつかありましたね〜、風子さんのお好みはあれ、かしら?
いつか、出会えると良いですね。

大島、お褒め頂いて嬉しいです。自分で選んだものではないし、もの凄く
古いものですから、果たして似合っているのかどうか・・・
ただ私の好きな「あお」が入っているので仕立てる気になりましたけど。
でも着心地はこの時期、最高ですよね、大島。

sachikoさま
着て欲しかったですね〜、sachikoさんに。
どんなのを選ばれるのか、側にいて拝見したかったです。
もうそれは、他のきものとは全く違う生地なので、仕立て上がって
手を通した時の感触を妄想して、ため息ついてます(笑)

大島、あれは普通の単衣なのですよ、山本さんが気を利かせて
袖口だけ5センチ位の幅であの美しい布を付けてくださったの。
でも、絵美さんが久米島で作られた「毛抜き仕立て」にすれば
良かったな・・・て。そうすると、裾裏もあの色の布が付いて
ハタから見れば、袷みたいにしか見えない。
ホント、山本さんはいろいろ工夫してらして、着る人ときものへの
愛を感じますよね。

朋百香さま♪
あ、あの日、お出かけになっていたのは、これだったのですね。
斜めにストレッチする絹織物ってどんななんでしょう?素朴な見た目同様、実用性に富む織物なんですね。見てみたいわー。今日都心に出かける用があるのですが、見られるかしら。

straycatさま
そーなんですー、これだったんです。同じ町にお友達がいるって楽しいですね。
あんな風にバッタリお目にかかって・・・しかも、お互いきもので(笑)
straycatさんがお召しになっていたのは、風よけのコートですか?
台風一過で風が時折強かったですものね。
「伊兵衛織」の展示会には行けたのかしら?

こんばんは。
昨日straycatさんと三宅坂で歌舞伎を見た後、私の車でビューンと(笑)行って来ましたよ。うちにある古い雑誌がたくさん置いてあって、稲葉賀恵さんとか樋口可南子さんの着姿に「あ、あれも伊兵衛織だったんだー」
とても味わい深い色、柄そして手触り、あのカッコイイ縞を着こなせるかたが羨ましい....私も縞といえばS子さんが浮かびましたけど(^_-)

yukikoさま
おおー、お二人で行ってらしたんですね〜。
皆様、行動派。
ね〜、雑誌などで見た素敵だな、と思っていたものが
案外、伊兵衛織だったりするんですよね。
もっと早くに見にゆくべきだったと・・・
そうそう、縞と言えばS子さんですよね(笑)