MAMA'S PAJAMAS

漆のブローチの作家である山梨の姉は、とても器用な人で
だいぶ前になるが、彼女が作ったパッチワークの敷物を
貰ったことがある。

とっておいた布の切れ端でパッチワークし刺繍を施した、
その25センチ角の敷物は、私の一番の宝物。


敷物

この中に使ってある布は、私が彼女にプレゼントしたワンピースの
切れ端や、亡くなった母のパジャマも入っている。
もったいなくて、花瓶敷きなんかとして使えない。


ままの
「MAMA'S PAJAMAS」と刺繍してあるのが、見えるだろうか。
こんなシャレも好きだなぁ・・・。


思い出が一針一針縫い込まれた、こんなプレゼントは心に沁みる。

時々、箪笥の引き出しから出しては、ジーッと眺めるのだが、
忘れていた記憶が蘇って しばしタイムスリップする。

私の中で貰った時よりも今の方がずーっと価値が大きくなっているのは
年月のせいか、年齢のせいか。

山梨の姉とは事情があって子供の頃から別々に育った。
彼女の存在を知ったのは私が15才の時。
もう1人、姉がいると知って単純に嬉しかった(両親が二人とも
再婚なので、私には姉が4人もいる)

彼女も波瀾万丈の人生を送ってきたが、二人の息子もそれぞれ
家庭を持ち、ダンナ様と山の中で静かに暮らしている。
今の暮らしぶりは、とても彼女に合っていると思う。
遠いのでそうしょっちゅうは会えないが、いつも大切に想っている。

今さら恥ずかしくて面と向かって言えないが、
T子姉さん、ありがとう。





コメント

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ステキですねえ♪
ワタシも姉が欲しい…と幼少の頃から思ってました。
残念ながら兄が一人しかいません (^-^;;
兄と妹じゃお互い没交渉であります(笑)

こんにちは! 25㎝四方の中に、ご家族の歴史と愛がぎゅっと詰まっているのですね……。家族から受け継がれたものはどんなものでも嬉しいでしょうけれど、こうした、ちょっと手にとればたちまち優しい気持ちになれるものって、「お守り」のようで力になりますよね。
MAMA'S…もさりげないようでいて、何だかいつもそこで見守ってもらっているような気持ちになれる、魔法の言葉ですね☆

香子さま
私は姉だらけ(笑)なので、逆に兄とか弟とか
いたらどうなんだろう?って思うことはありますが。
やはり異性の兄弟だと没交渉ですかね?
この歳になると、姉達とも大人の女同士の会話が
出来るのでいてくれて良かったと思います。

絵美さま
本当に不思議なものですね、人の想いって。
目には見えないけど、ちゃんと想いがこもったもの
ってあるんですよね、それも家族だけに分かる、
繋がりを感じます。


ご家族のエッセンス

お姉様が何人もいらして、しかもこんな愛のこもった贈り物をくださるなんて、
上の兄弟姉妹がいない私ただただ憧れます。
お召し物の卒業記念のような、、、小さく違った形で生き生きと蘇る布のぬくもりは、ご家族の絆のシンボルでもあるのですね。
私も里の母から譲り受けた端布があり、私の場合はただミシンをザクザクかけて手提げなどに加工しているだけですが、ただ捨ててしまうことができない世代です。

思い出の・・・

たくさんの思い出がハートの中に・・・

素敵なお姉さまが4人もいらっしゃるとは 羨ましい~
弟夫妻とは仲良しで 義妹とは姉妹のようにしていますが・・・
兄や姉がいたらなぁ~ 可愛がって貰えるかしら~

ぷぷぷっ・・・ 孫のいる人の言葉とは(笑)ですよねv-392

セージグリーンさま
そうですね、ただ捨てるのはもったいない。
でもそうかと言って、なんでもとっておくと
どんどん物が溜まるばかり。
難しいところです。
何を手放して、何を残すか・・・それは、そのまま
これからの生き様のような気がします。

sachikoさま
いえいえ、孫がいてもそこは別です。
私も幾つになっても姉(特に黒澤の姉)の前では、末っ子の
妹になって甘えてしまいます。
甘えられる人がいるというのは、何と幸せな事でしょう。
皆んな、良い歳になってきたので、身体に気をつけて長生き
して欲しいです。

着物も洋服も思い出や形見の品と言っても、
仕舞い込んでしまって滅多に出すこともありませんが、
こういう風に変身させるのは良いアイデアですよね。
センスの良いお姉様がいらして羨ましいです!

櫻子さま
彼女は本当にセンスが良くて、昔は絵なども
描いていたのですが、今は「漆のブローチ」に
拘りがあって それ一筋です。
姉達は皆それぞれ個性が強くて、客観的にみると
面白いです。

朋百香さま こんばんは。

こういう手仕事のできる方、尊敬します。
ご家族のお話 ほっこりと読ませていただきました。

うちには無いものですが、ないものねだりはもうしない、と
この歳になってやっと 胸に落ちつつあります。
自分が作ればいいのですよね。

こんにちは。キルトというのは、単に古い布の再利用ではなく
こうやって思い出も気持ちも縫い込めるこのなのでしょうね。
MAMA'S PAJAMAS・・・いいフレーズですね〜♪

うちの山ちゃんも、幼稚園時代にひいおばあさんが縫った
パッチワークの座布団をいまだに愛用しています。
私よりも感受性豊かで物を大事にする(?)山ちゃんであります。(笑)

風子さま
そうですね、あるもの、ないもの色々ですが、
どうも人間はない方にフォーカスしてしまうようで・・・
私もこの歳になってやっと、「手の中の幸せ」に
気付けるようになってきました。
な〜んて言いながら、欲望はつきませんが(笑)

tomokoさま
おお、山ちゃん 優しくて繊細! うちのダンナなんて
きっと古くて汚い、とか言いそうですよ(笑)
そういうセンスのカケラもないんだから・・・
そのくせ、捨てられない派なんですよね。で、私の方が
捨て魔。それでバランスとって34年もきたんだから、夫婦って
不思議ですね。

ご無沙汰しております~

すっかりネット出不精になってしまって・・・

言葉に出すとなんだか薄くなってしまうような気もしますが~。
「愛」ですねぇ。
お母様への、ご姉妹の間での・・・・
キルトはこちらでは「家」を象徴するものだったりします。
まさに、お姉さまのキルトもそんな思いが込められたものなんですね。
素敵なお話を、ありがとうございました。

りらさま
こちらこそ、ご無沙汰です〜。
そうなんですね、そう言えば以前、キルトに込めた
家族の愛の映画があったような・・・
西洋ではキルトってそういうものなのですね。
日本ではきものの端切れでちゃんちゃんこ作ったり
袋物作ったり、同じことですよね。
結局、家族の思い出のものは捨てられないから、そうやって
再生させるのですね。

お母様の愛をお姉さまが愛で紡いだ素敵な作品・・・感動です。
私も姉が欲しいなあ。思いっきり甘えてみたいです。
十代の頃の親や友からもらったもの・・・私の場合は普通の売っていたものですが、処分できずにとってあり、時々引っ張り出してみます。やっぱり、年々心に占める割合が大きくなってきます。不思議です。。。

とうこさま
いろいろ片付けなければいけないのに、どうにも
処分出来ないものってありますよね。
特に家族に関係のあるものは・・・
私が物を溜めれば、いずれ娘達が処分しなければ
ならないので、出来るだけ溜め込まないように、とは
思うのですが。難しいところです。