真剣な遊び

パリから嬉しい知らせ、
今年もサロン・ド・トーヌから「ADMIS」(入選)通知が
届いた。
今年、審査に出した作品は「そして天使は吸収された」
気をてらったようなネーミングだが、そうではなくて
ありのままを題名にしたものだ。


そして天使は吸収された
「そして天使は吸収された」
縦107センチ×横74,2センチ
ミクストメディア


実はこれは2枚の絵を合わせたもの。
「窓」の絵に別に描いた「天使」の絵をバラバラにして
コラージュしたもの。
つまり、その事をそのまま題名にしたものであって、ごく
単純なネーミングなのだ。

もともと どちらも抽象画なので「どこが窓でどこが天使なの?」と
見て頂いてもわからないだろう。
強いて言えば、左上と右斜め下辺りに天使の羽らしきものが
見えるかも・・・。

なぜそんな事をしたのか?と問われても答えに困る。
「遊んでみた」というのが、一番近いだろうか。
しかしいい加減ではなく、「真剣な遊び」だ。

色彩の美しさや複雑さ、そしてあり得ない組み合わせ、それを
1つの画面の中に表してみたかった。
言葉にすれば そんなところだろうか。

今回も和紙と墨はふんだんに使っている。
絵の具はアクリルだが、和紙と墨を一緒に使うことで、洋の
絵の具も不思議と東洋的な雰囲気を醸し出す。

特に多く使ったのはティファニーブルー。
和名で言えば瓶覗(かめのぞき)とか白群(びゃくぐん)が
近いだろうか。
金彩も施しているので、光の当たり具合で表情が変わる。

こういう絵は最初に構図を決めずに描きながら全体を構成して
ゆくので自分でも出来上がってみないと、どうなるのか分からない
という楽しさがある。

ナンセンスという言葉が似合うのかもしれない。
どんな馬鹿げた発想の中からも 絵は生まれるのだ、という
証明(?)
自分の頭の中を柔軟にするのには良い訓練だったかもしれない。

日本のオバサンのユーモアを感じ取って頂けたのか、
この絵を選んでくださったフランスの審査員の方達には心から
感謝を申し上げたい。


サロン・ド・トーヌとは
アカデミックな具象作品で知られるフランス最古の伝統を持つル・サロン
に対して、前衛傾向の現代絵画の中核的サロン。
毎年定期的に開催され、フランス語で「秋季展」の意味をもつ。
1903年百貨店「サマリテーヌ」の建築家フランツ・ジョルダンが筆頭となり
マチス、ルオー、ボナール、フリエスらによって創立された。
後にドランやブラックなども参加。
フォービズムやキュービズムの画家たちの活躍の舞台となり、近代絵画史上
に大きな奇跡を残した。
作品については主として抽象傾向と言われている。



*この絵の著作権は朋百香にございます。
 無断使用、転載はかたく禁じます。






コメント

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入選おめでとうございます!!!

スゴイスゴイ!!!
リキテックス、墨、和紙、金彩が融合して
一つの世界を構成するなんて素晴らしいです。
色合いも大好き♪
実物を拝見したいなぁ。
日本で展示会はないのですか?

櫻子さま
美大出の櫻子さんからしたら、あり得ない取り合わせ
でしょ?(笑) 色々やってたら、最終的にこういう
ことになっちゃったんですよね。
若い時には、真面目に15年も植物画描いてたんですが、
とうとうどっかが切れて、いまやあり得ない方へどんどん
と・・・。まあ、自分が楽しめればいいと思って描いてます。
でも人に認められるのは嬉しいですよね。
抽象画の方の個展もそろそろやらなきゃ〜って思うのですが、
なかなか時間が・・・。(って、それは言い訳ですね)
長平庵ででもやるかなぁ・・・。

入選、おめでとうございます!
ティファニーブルーは私の大好きな色なので、余計に嬉しいです。
ブログ画面ではどうしても限界があるので、
ぜひ実物を拝見したいなあ…。
真剣な遊び、よくわかります。そういうことの中から
クリエイティブなものって生まれるものなのですよね☆

おめでとうございます

私、この絵、好き!!なんか、好きです。
なんか、混沌とした世界に幸せの種が今にも芽吹く前に神様が天使を遣わせたみたい。(??)自分が絵の中に入っていたいような、入ったらいけないような・・・矛盾をはらんでいるけど、希望がある矛盾のような・・・何を言っているのかわからなくなりましたが、好きです。
個展、楽しみにしております。

入選おめでとうございますっ♪
そしてこちらが8月にお目にかかれるんですよね?
楽しみです〜☆

絵美さま
ありがとうございます。
ティファニーブルー、お好きですか?
ブルー系は好きな色で無意識に使ってしまう色ですが、
ティファニーブルーを使うのは珍しいです。
でも使ってみたら、墨にも金にもよく合って、これから
ハマるかもしれません(笑)
一言でブルーとか藍とか言っても、本当にたくさんあって
色の世界も奥が深いですよね。

とうこさま
ありがとうございます。所詮、絵なんて好きか嫌いか
だと思うので、「好き」と言って頂けると無条件で嬉しい
です。確かに混沌としてますね〜(笑)

香子さま
ありがとうございます。
説明不足でごめんなさい。この絵は秋にパリでおこなわれる
サロン・ド・トーヌというフランス主催の展覧会に出す絵です。
8月に六本木でやるのは「日、仏現代展」でJIAS(日本国際
美術家協会)が主催で行われ、そこにサロン・ド・トーヌの
作家達の作品も多数、出品されます。ややこしくてすみません。
まあ、お互いそっちでやって、こっちでやっての交流ということ
でしょうか。

入選おめでとうございます

大作、お疲れ様でした。
ティファニーブルーは大好きな色です。色白の日本人の肌色のちょうど補色に位置するので、肌馴染みがよい色ですね。
パリにはいらっしゃるのでしょうか。

セージグリーンさま
ありがとうございます。
残念ながら、仕事があるのでパリには行かれません。
数年前7月に行った時は、あり得ない35度の猛暑でバテました。
また機会があったら、秋のパリ 行きたいですね〜。


わ〜、入選おめでとうございます〜!!
あの植物画からこの抽象画への大きな飛躍、
変容のような脱皮は本当に羨ましく思います。
でも、そのぶんだけ生み出す喜びと苦しみと・・・。
それだけに認めてくれる人たちがいるってコト自体が心底嬉しくなりますよね。
はよ個展やってくださいまし〜♪ 作品見たいですー!!

おめでとうございます♪

実際に拝見すると和紙、墨、アクリル絵の具、そして金彩などが光線の当たり具合でどんな質感を醸し出しているのか、想像するとワクワクします。
いつかぜひ拝見してみたいです(^_-)
パリ在住でずっと墨絵を続けている友人にも見てほしいなと思いました。

tomokoさま
ありがとうございます。
何年か前までは、毎年個展もやっていたのですが、やった後
倒れるので(笑) だんだん年齢、体力の事を考えるとね・・・
長平庵でご縁のある方にだけお知らせして、ひっそりと
やろうかな・・・と考え中です。

yukikoさま
ありがとうございます。
まあ、パリにご友人がいらっしゃるの? 素敵。
知り合いがいると、旅行しても心強いですよね。
期間は10月29日から11月4日まで、パリ、シャンゼリゼ内
パビリオンで開催されます。
ぜひ、お知らせください。

おめでとうございます♪

朋百香さま

入選おめでとうございますe-266

先日の旅でピカソの時代を追った絵を観て感じていたこと
しっかりした基礎が出来ているからこそ 
いろいろなスタイルで・・・ 色々な角度で見つめ
構成し分解しまとめ上げていく

朋百香さんのサイトで作品を拝見していますが
精密なボタニカルも幻想的なパステル画もそして抽象画も
直に拝見したいですわ~ 

sachikoさま
ありがとうございます。
まあ、ギャラリーを見てくださっているなんて、嬉しい
です! もともと絵のホームページに付けたブログですのに
今やH.Pそっちのけで、きものブログみたいになってしまって
ちょっと反省です。でもきもののお陰で、確実に見てくださる
方は増えました。(笑)
これからも、少しづつでもギャラリーに新作をアップして
ゆきますので、たまに見てやってくださいませ。
私の記録みたいなものですから、しっかりH.Pも続けなければ
と思います。

素敵!

入選おめでとうございます。

昨年に続き、素晴らしいニュースにこちらもとても嬉しく思います。 天使のシリーズ、良いですね。

 ”踊る天使”も私はとても好きです。  アートで自己表現できるのって素晴らしいですね。

ルリ子さま
ありがとうございます。 
アハハ、別に「天使」に拘っている訳ではないのですが、
絵が描けて最後に題名を付けようとすると、なんかそう
なってしまうんですよね。
ギャラリー見てくださってるのですね、ありがとうございます。
「踊る天使」の方は今年の秋、日本主催のパリの展覧会に
出す予定です。私も好きな作品です。