磯の鮑の片思い

風が強い日だった。久々の桜木町(昔は東横線で来られたのだが)
横浜にぎわい座へ。
三遊亭萬橘(まんきつ)さんの真打ち襲名披露へ。
出演したのは笑点でお馴染みの円楽さん、好楽さんの他に
圓橘さん、道楽さん、橘也さんの三遊亭の面々。
落語は好きだが、あまり詳しくない私、落語大先輩のきもの友と
ご一緒に。

にぎわい座


さすがに兄さん方の落語は味のあるものだったが、そこは
やはり真打ち襲名披露なだけにちょっと抑えめ。
そして最後にドーンと萬橘さんのトリ。

しっかり者のカミさんとボーッとした亭主の「鮑のし」という
お話。いや〜、笑いましたね、久々に。
涙ながして、お腹かかえて。
人間、笑わないとダメです。
免疫力がグッと上がった感じ。

大汗をかいての熱演に場内は大盛り上がり。
萬橘さん、上々の襲名披露。
やっぱり生落語はいいなぁ。




岡田さん
ご一緒したきもの友のおきものは、段代わりの横縞に
ピンクの八寸帯が春らし〜。

久米島
私は久米島紬に八寸の帯。


道中着
風よけに大島の道中着。
この大島、義父のきものを直したもの。



ところで[鮑のし」の中に「磯の鮑の片思い」というくだりがあるが
今の若い人には何のことやら分からないだろう。
「伊勢の海人(あま)の朝な夕なに潜(かづ)くといふ
 鮑の貝の片思いにして」
という歌が万葉集にある。

伊勢の海人が朝な夕なに潜って摂るという鮑のように私の恋も
ずっと片思いのままだなぁ・・・という意味。

万葉時代の人は鮑の貝が片方ないことから「片思い」と、
読んだのだろうが、あのグロテスクな貝を見て「片思い」を
連想するとは、もの凄い想像力だ。

しかし鮑はもともと二枚貝ではなく巻貝の仲間だって知ってました?
その証拠に殻頂部は扁平でもちゃんと巻いているのだ。
今度、鮑の殻があったら ちょっとひっくり返して見てみて
くださいな。








コメント

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こんにちは! 横浜にも落語を聴かせる良い場所があったのですね。私も機会があれば…と思います。
お二方とも気軽なお出かけシーンにぴったりの装いで、春の軽快な感じがよく出ていますね☆
それにしても…鮑は巻貝なんですよー、「片割れ」はないんですよーって万葉時代の人に教えたら、どんな顔するでしょうか(笑)
いや、これは二枚貝に憧れる巻貝界?すべての思いをうたったものなのかも。 

絵美さま
この日、横浜にいらしたんですねぇ。お声をかければ
良かったです。コジンマリしたなかなか綺麗な会場
でしたよ。ぜひぜひ今度、ご一緒に。
横浜組には行き易い場所です。

アハハ、巻貝界があったんですね〜。
でも知らなくて良かったかも。でなきゃ、
「磯の鮑の片思い」なんてしゃれた言葉は生まれません
でしたものね〜。

着物で生落語、良いですねぇ~。
やりたいことの一つなのですが、何年か前に飛込みで鈴本に行ったら満員札止め・・・・
落語人気に驚きました。

ホント~お二人とも寄席に行くのにピッタリな雰囲気の装いでらっしゃいますね。
お祖父様の大島!カッコいいです!!

磯の鮑・・・確かに身はグロテスクですけど、貝殻は螺鈿細工に使われるんですよねぇ。
やんごとなき方々にとってはそちらの印象の方が強かったとか??

昨日はご一緒していただいてありがとうございました〜♪
ちょうど昨日の朝再放送していた伊勢方面の風土記ドキュメントで、伊勢の海女さんたち出てました。式年遷宮の新しい宮の屋根を葺く茅を、なんと70年前から神宮が近郊の山で育てていて、8年かけて冬の晴天の日に刈り集めているそうなんですが、その刈る作業を、冬場に手が空く海女さんたちが担うようになったとはじめて知りました。
>あのグロテスクな貝を見て「片思い」を連想するとは、もの凄い想像力だ。
まったくですね〜(笑)

りらさま
ああそうか・・・細工の方ですね。
私は食いしん坊なもんだから、ちっともそっちに頭が
いきませんでしたぁ(笑)

落語にはやっぱり、こ〜んな普段着に八寸の帯が気楽で
いいですね。 義父の大島、裏なしなので軽くてしっかり
していて、これはヒットでした。今度詳しくアップする
予定。

tomokoさま
こちらこそありがとうございました。
そうなんですか、海女さんたちがねぇ。
今年は遷宮の年、さぞや神宮や伊勢周辺の関係者の方達は
忙しいのでしょうね。

あんまり自分で鮑、鮑と書いていたら鮑が食べたく
なっちゃった〜(笑)
鮑のお寿司とか・・・んー、高い。
トコブシの煮たのでもいいな・・・(涎)

落語へお着物、いいですね。そして、私の好きな?帯。。。
久米島、私も出来上がりました。考えたら、地模様だけなので、久米島とはピンとこない感じ。今度は泥!!と思っていたけど、朋百香さんみたいなユウナの感じもいいなあ。

とうこさま
おお、あの時のおきもの、出来たのですね〜。
確かに久米島独特の柄はなかったけど、また違った
新しい久米島ですね。
私もあの中で選ぶとしたら、あれを選んでいたかも・・・。
着姿、アップしてくださ〜い。