ご縁が紡ぐ帯二本

きもの熱を発症してから、5、6年たつだろうか・・・。
何よりの財産は、きもの友との出会いではないかと
思う。年齢や職種を越えて。共通の「きもの」という
キーワードできものを通しての交流は、私にとって
今や掛替えのないものだ。

昨年のことだった。
若いきもの友から帯が送られてきた。
「私にはまだこの帯、渋すぎるので良かったら
締めてください」と。
蜀江錦という袋帯。

知子さん帯

袋帯というのは、二重太鼓。
どうしてもちょっと改まった所へお出かけ、つまり
ヨソユキの感覚になってしまうので、普段はあまり
締めないのだが、先日 知人にお祝いを届けた折に
お祝いごとなら重なるのは良いこと、と締めてみた。

知子さん帯、太鼓


合わせたきものは、新潟の真綿紬。
この薄い緑色が、うぐいす餅を連想させるので
「うぐいす紬」と呼んでいる。
帯揚げ、帯締はピンク系で。

そのきもの友がもう少し歳を重ねて、この帯が締められるように
なるまで大切に使わせていただこう。



もう1本は逆にお姉様のきもの友より「もう締めないから」
と夏帯を頂いた。
こちらは野趣あふれる藤布の帯。

藤布はその名のとおり藤蔓から作られるが「古事記」にも
藤布にまつわる神話があるほど古い布。
膨大な手間がかかる為、やはりだんだん作り手も
少なくなっているのだとか。

藤布の力強いしなやかさ軽さは、夏のきもにかかせない。
まだ、夏は先の話だが、上布のきものにこの帯を合わせる
のが今から楽しみ。

藤布の帯


私のもとに来た2本の帯。
これも好きな「きもの道」を歩んできたからこそのご縁。
大好きなものがあるって、何と幸せなことか。
お金を払って手にいれたのとは全く違う、人の想いや
縁(えにし)の不思議、そのすべてを紡いでまわる糸車。

締める度に友の顔が浮かび、その優しさが伝わってくる
ことだろう。
感謝。



コメント

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こんにちは! 私も着物友のみなさんには、着物そのものの知識や話題だけではなく、いろーんなことを学ばせていただいていることに感謝しています。
自分がしていただいて嬉しかったことは、自分も同じ様に人にしてさしあげようと思いますし、実際にそうしたことも…。こうやって、着物も帯も、人の気持ちも、親しい人間関係の中で良い循環をつくっていくのでしょうね。

絵美さま
本当にそうですね。
きもの友は、絵美さんのブログ訪問から始まって
どんどん広がっていったので、絵美さんに一番感謝です。
繋がる筈もない人と、きものを通して繋がれるって
素晴らしいことだなっ〜て思います。
皆さんパワーあるし(笑)
好きなことのある人って輝いてますよね。

どちらも素敵な帯二本ですねぇ。
そして、どちらも良くお似合いになるでしょうねぇ。

私など、着物関連のお友達は全てと言っていいほどネットからだけです。
それなのに、今や「一生のお付き合いになるだろうなぁ」と思える方々もいます。
「着物好き」と一口に言っても、ホント様々ですけど、もう一つ何か波長の合うところがあるということなんでしょうね。

りらさま
人生って思ってもみない事が起こるから楽しいので
しょうね〜。絵のホームページの付録みたいに始めた
ブログでこんなに繋がれるって嬉しい驚きです。
しかも最近は絵のことより、きもの関連の記事の方が
多いんだから、何のブログだか・・・(笑)
でも、絵美さんのコメントにも書きましたが、好きな
ものが多い方が人生楽しいですよね!
幾つになっても好奇心旺盛でいたいです。

人生の趣

きもの縁で広がる人生の縁、 趣が同じだと年齢、国を問わず共感できることが沢山あり不思議な力を感じます。好きな物が好き、 私も、私も、あなたも・・・、と良い連鎖がうまれそう。

絵でも音楽でも世界共通の言語になりうる、たぶん着物もそんな感じでしょうか。 

どちらの帯もよくお似合いになりそう、 帯も贈られたかたも喜んでいらっしゃると思います。

2本とも朋百香さんにお似合いで、朋百香さんのために誂えたみたい・・・。ご縁って大切ですね。
素敵な方には素敵が集まるのですね。

ルリ子さま
きものって単なる民族衣装じゃないんですね〜。
織りにしても、染めにしても奥が深くて、どんどん
深みに嵌りますね・・・(笑)
布フェチとしては、たまらない世界です。
そして一緒にはまってくれる友がいたらもう最高!

とうこさま
片や古典的な柄、片やモダンな柄ですが、
どちらも素敵ですね。
たぶん、自分では選ばないと思うので(自分の好みって
偏っっちゃうでしょ?)
新鮮で嬉しいです。

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