タロット・エンマ

タロットの八番絵札、エンマは知らぬ人などいない
閻魔大王。
この絵札は正直、かなり難しかった。
ミケさんから「スサノウの霊威、そして閻魔大王の威光を
放つタカムラ」というイメージでと言われ、頭を抱え
こんだものだ。

「タカムラ」とは平安京の参議で学者、歌人としても
知られた小野篁(おののたかむら)のこと。
閻魔大王に仕えていたという伝説も有名。
その冥土への入り口と言われているのが東山の六道珍皇寺
(ろくどうちんこうじ)の境内にある「冥土通いの井戸」
(実際に京都で見てきました)
六道珍皇寺は、あの世とこの世の分かれ道という意味で
「六道の辻」とも言われる。


最初に描いた絵は
閻魔2

エンマとタカムラ、二人の姿を描いたものだが、どうにも
しっくりこなかった。

ミケさん曰く「タカムラは閻魔大王の下僕ということでなく
地獄でさえも自由に交流する強靭さを体現していたという
ことに、異次元への希望の架け橋的シンボルでもあった」

ということで、次に描いたのは
閻魔1

エンマとタカムラを同一視して描いたもの。

この方が(ハンサムだし・笑)西洋タロットのNo.8の
カードの正義、節制、バランス,厳格などもより表現されて
いるのではないか、と思う。

余談だが、小野篁のお墓が現在、島津製作所の一角にあると
聞いて ミケさんがお参りに行ったところ、何と当時の
流行作家だった紫式部のお墓と二つ並んでいたそう。
男女の愛憎劇を書いて風紀を乱した罪で閻魔さまの前に
差し出された際、小野篁に口添えしてもらい成仏することが
出来たという伝説があるそうだ。

実際に二つ並んだお墓を目の当たりにしたら、全く別の
世界と思っていた冥界が急に、身近に感じられてくるから
不思議なものだ。
私もいろいろと罪をおかして生きてきた。
いつか、タカムラさんのお墓にお参りして閻魔さまに
取りなしてもらおう・・・。


*絵の著作権はすべて朋百香にございます。
 無断使用、転載はかたく禁じます。






コメント

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へえ〜〜、余談、そんなお話があるんですね〜、面白いです!!
深川の閻魔堂の閻魔さま、好きです。
私はいつか閻魔さまの御前に出たら、どんなお顔か、両脇の牛頭馬頭も含め、確かめてみたいといいますか、お顔見るのが楽しみなんです〜♪

tomokoさま
おお、余裕ですね(笑) 私は閻魔さまの前に出たら
きっと顔が上げられないと思います。
最初に描いた閻魔さまは怒った時の父の顔にそっくりに
なってしまって、それが嫌でボツにしたんだと思います。
しかし、面白いですよね、二つだけぽつんと並んだお墓。
どういうイキサツでそういう事になったのか、誰か教えて〜。

閻魔様と小野篁?というだけでへぇぇ!ですのに、その上に紫式部??
こんなつながり、朋百香さんとのご縁が無かったら一生知る機会がなかったかも!

うーーーむ・・・・私は・・・閻魔様のご尊顔を盗み見る間もないくらい即決で落とされてしまうかも・・・・
どわぁ!

りらさま
私もこのタロットの絵を描く事にならなければ
こんな事、知る由もありませんよ〜。
ご縁て面白いですね。
日本の神様のこともお勉強させられましたし、
この歳になって初めて知ることがいっぱいです。

ふむー、謎のキーマン、Mr.タカムラ…なんだかドラマがつくれそうな(笑)。紫式部との関わりは興味深いですね。
でも、風紀を乱すとされた書物が今や日本の文学史に不可欠のものになっていますから、タカムラさんも「いい仕事したなー俺って☆」とニンマリしていることでしょう。

絵美さま
そうですね、当時、紫式部も自分の作品が時代を経て
こんなに研究され続けるとは思いもしなかったでしょうね。
冥土通いの井戸、近くまで寄れなくて、垣根越しに見たの
ですが、火のない所に煙はたたず、全くの作り話とも
思えませんでした。京都はそんな過去と未来を繋ぐ
ミステリアスな場所がたくさんあって面白い所ですね。