「色の力」


今回の展示会で私が一番印象に残ったのは「色の力」だった。
(ワカさんごめんなさい。もちろん大島紬も素晴らしかったのですが・・・)
生多良さんとワカさんが染めたスカーフ、色とりどりで本当にきれい。
見ているだけでワクワクするのだが、今回それを手にした、あるいは首に
巻いた人達の顔が変わるのを間近で見て、本当に驚いた。
もちろん、似合う色、似合わない色があるし、好きな色が似合うとは
限らないのだが、皆さんきれいな色を身に着けるとフワーッとエネルギーが
上がるのだ。ワカさんは流石色のプロなので、その人に似合う色はもちろん
だが、その人の持ってる何かを引き出す色をアドバイスしてくれる。
こうして考えると普段、何気なく身に着ける「色」だが、その意味は
とても深いように思える。

江戸時代に、当世茶(江戸茶ともいう)という色がはやったそうだ。
これは「たびたびにわたる奢侈禁止令(しゃしきんしれい)に背かない茶と
黒といった地味な色目を着手と作り手が、追求するうちにおしゃれな茶色の
全盛期を生みだしたもの」(染織家・吉岡幸雄氏談)なのだそう。
江戸時代の男達がいかに自分なりの個性的なおしゃれを色で表現しようとしたかが
うかがわれる。
現代の男性達も無難な既製品の紺やグレーのスーツだけでなく、自分の個性を発揮
できる「自分らしい色」を見つけ、せめて効き色でシャツやネクタイ、ストールに
使ってみてはどうか。女性からの高感度は絶対に上がると思うのだが・・・
20100414.jpg

コメント

非公開コメント