タロット・トリイ

「目の前に鳥居がある。朱色の鳥居が沼に浮かび上がっている。
 これをくぐると、異界の京都・・・京の町のひな形のような
 本質の京の世界に入る。ある種の神域でもある。
 今から鳥居をくぐって、あちらに渡る。
 鳥居の前には稲穂が一掴み置いてある。
 稲穂を捧げるつもりで、二礼二拍手一礼をし、稲を掴むと
 それを合図に身体が沼地に沈んでゆく。
 この下をもぐってあちらに行くようになっているらしい。
 地龍(あるいは白蛇)のように、ものすごい勢いであちら側に
 もぐって移った。
 正面には山があり、雲間を割って五色の尾をひいた何かが
 こちらに向かってくる。鳳凰だ。」(一部省略)

この魅力的な文章はミケさんから送られてきたタロット、
大アルカナ「拾壱番絵札・トリイ」のプロットだ。
これを元に 私の描いた絵がこちら。

IMG_0425.jpg

これはタロットを描き始めて、かなり最初の方の作品。
これを描いている時のワクワクする気持ちは今でもよく
覚えている。
11という数字は、オープンゲート。
まさに鳥居にピッタリではないか!
ミケさん曰く「鳥居は新しい次元への移行を象徴。
その前に立つ時の覚悟、それをくぐり抜ける勇気など
ものごとの始まりの純粋な情熱を表す」

確かに神社に行って一礼し、鳥居をくぐると周りの空気が
一変する様な感覚になることが何度もあった。
無宗教な人でも、お正月には初詣をし、子供が生まれれば
お宮参り、七五三、と一生のうちに何度も鳥居をくぐる
ものである。

あの象徴的な形は、私達が意識しようがしまいが日本人に
とってやはり意味深いものがあると思う。
つまり、ここをくぐってこれから神様に会いにゆくという。


西洋タロットでもこの11番のカードは奇跡、勇気、決意
ヴィジョン、歓喜、吉兆などを表す。
それらを日本的に表した美しいカードではないだろうか。
22枚ある大アルカナの中でも、この「トリイ」は
私の中でもかなりお気に入りだ。


*絵の著作権はすべて朋百香にございます。
 無断使用、転載はかたく禁じます。



コメント

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こんにちは! ホントだー11って鳥居とオーバーラップしますね。朋百香さんにも縁深い数字ですよね☆ 勇気づけられる言葉がたくさん。
ところで、今回のカードを(文章を読む前に)ぱっと見たとき、「朋百香さんの作風と少し違う・・・」と直感的に思ったのですが、なるほどかなり以前に描かれたものなのですね。絵画展を観るたびに思うのですが、作風ってホントに、年月とともに変わっていきますよね。

絵美さま
そうですね、この頃は絵の具とパステルなんかも使ってましたから
感じが違うかも・・・。それも流れです。
もう描き始めて3年経ってしまいましたから。
この3年でいろいろな事が大きく変わりました。
月日の早さを感じずにはいられませんね〜。

そうなんですよねぇ・・・

> あの象徴的な形は、私達が意識しようがしまいが日本人にとってやはり意味深いものがあると思う。
こう書かれているのを読んで、今更のように気がつきました。
こういうところが不思議に繋がるような気がします。

タロットトリイの絵もその不思議さを感じますねぇ。

鳥居って異界への入り口なイメージですね。
諸星大二郎さんの漫画を思い出します (^-^;;
(鳥居がキーワードの漫画があったんです)
朱塗りの鳥居が多いですが、靖国のグレーの鳥居は異様ですよね。
あの大きさと色は威圧感があります。

りらさま
ご存知ですか? 神社って神社庁が管理していて問い合わせて住所を言うと、
自分の土地神様、つまり自分の土地の神社を教えてくれるのですよ。
私は関係ない神社をお参りするより、お世話になっている土地神様を
お参りした方がずっと良いことだと思います。
それにしても、もの凄い数の神社があるのにはビックリしました。
なんのかんのと言ってもやっぱり日本は神仏の国ですよね。

香子さま
そうですね、私も子供の頃から普通にあるので何とも思いませんでしたが
(小学校の時の遊び場が永田町の日枝神社でした)
こうしてじっくり考えてみると、実に不思議で興味深いです。
へ〜、そんな漫画があったんですね、読んでみたいです。