タロット・オロチ

京都タロット(仮称)の拾伍番絵札は「オロチ」
日本人なら知らぬ人はいないであろう「八岐大蛇」の神話。
西洋タロットでいうところの「悪魔」だが、ミケさんは
人の野蛮で醜い8つの属性(オロチ性)と、人の美しい8つの
属性(8人の姫)にかけて、この「オロチ」というカードに
悪から善への人の変容を示唆する。

「オロチ性とは、自らの野蛮さ、下等の欲望に振り回されている
状態、またその状態に甘んじている精神力の弱さに例えることも
出来る。この様な内なるオロチを静めることが出来れば、
宝剣「草薙の剣」が手に入る。
言い換えれば「奇跡の力」を引き起こす精神力が手に入るのだ」
(ミケさん記)

このカードでは生け贄にされる8人目のクシナダヒメをオロチから
救い出すスサノウノミコトを描いた。
オロチなど、未だかつて描いた事のない私、いろいろな文献を
調べ(実物を見て描く事ができないので)オロチをこの形に
するまでには随分と苦労した。

いろいろ調べてみると、オロチは水を支配する竜神、
クシナダヒメ(日本書記では奇稲田姫と表記する)は稲田を表す。
すなわち、毎年 娘をさらうのは河川の氾濫の象徴であり、それが
退治されたという事は治水を表しているのではないか。
という説もあり、なる程 神話というのは人々の暮らしに根ざした
物語から生まれるものなのかもしれない、と興味深かった。

何にせよ、おどろおどろしいオロチではあるが このカードでは
スサノウさんとクシナダヒメのロマンスの香りもちょっぴり混ぜて
恐ろしくも美しいカードに仕上がったと満足している。


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「オロチ」の部分







コメント

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うーむ・・・

オロチ性・・・私ってそればっかりのような・・・
鎮めていく未来がある!と思おうかと・・・・

ロマンスというのは禍々しいものとミックスされてより一層昇華されるような気がします。

りらさま
アハハ、まさかぁ〜、オロチ性だけの人なんていませんよ〜。
でも神話ではオロチの中から宝剣がでてくるでしょ? 京都タロットでは宝物はもうすでにみんな持っている、という解釈をしてるんですね、素敵でしょ?(自画自賛ですみません)
ただ 自分がそれに気付けるかどうか・・・それで随分、違ってきちゃうと思うんですね。このタロットは遊びながら、そんな事にも気付かせてくれる、そんなカードにしたいね・・・と、ミケさんとよく話して
います。
 

製鉄をする八つの部族っていう説もありますよね。
それを大和朝廷が平定(征服)したみたいな (^-^;;

清濁併せ持つのが人間なんじゃないかと思う今日この頃(笑)

香子さま
へ〜、そうなんですね、香子さん、こういうのにお詳しそう。

確かに清濁併せ持つのが人間というものですよね。
でも同じ人間でも少しでも、清に近づきたいと思う今日この頃(笑)です。

こんにちは!
「奇跡の力」を引き起こす精神力…欲しいなあああ。
でもまあ、いきなり金銀の財宝が手に入ったとしても、きっともてあましてしまうように、
そういう精神力も、もしかしたらホントは持っているかも知れないのに、気づかなかったり使いこなせなかったり、っていうのが人間なのかも知れませんね。

人生幾度となくありましたが、恋愛だけでなく、ささいな事から自分の心がすごくザワついて、放っておくとどんどんドス黒くなっていくのは、なかなか苦しいものだなあ〜、と。
そうなると、もうイヤでたまらないんですけど、自分の中の「蛇(邪とも?)」と対峙せざるをえなくなっちゃいます。
須佐之男命は「勇気」の象徴にも感じますね。逃げることなく自分の中の蛇と対決するのも、やっぱり自分の中にある勇気なんだろうなと思っています。奇稲田姫はさしずめ「平安」かな〜、私の中ではそんなイメージが湧いてきます。
まあ、何事もうまくいかないのを他人のせい、他事のせいにできたら、楽なんでしょうけどね〜?(笑)

絵美さま
そうですね、何が不思議って人間ほど不思議なものありませんよね。自分も人間だし、よ〜く分かってるようでいて、実は分かっていない事の方が多い。特に見えない部分のところが・・・。人間って本体はこの見えている肉体の部分ではなく、見えていない方ではないか・・・と、最近よく思います。

tomokoさま
「内なる平安」「内なる平安」(ってカンフーパンダじゃありませんが・笑)周りで何が起きようと「内なる平安」さえ手に入れれば、もう怖いものなし、だと呪文のように唱えてますが、すでに「内なる平安」は私の中にあるのだとこの間、気付きました(笑) それでも悟りは一瞬。また何かあれば、悶々とする・・・それが人間なんでしょうね〜。

おろちには、そんな意味があるのですね。
でも、絵は”愛”が勝っているかんじです。
気持ちをコントロールするのは難しいし、コントロールっしようとしている時点で、煩悩ですよね。生きている限り、闘いは続く。

オンブルパルフェさま
ほんと「生きている限り、闘いは続く」ですね。
人間ってどうしようもない者ですが、でも最後は「愛」「慈愛」ですべてを克服出来る、素晴らしい生き物でもあるんですね、きっと。