常磐色に込めた想い

4月4日は二十四節気でいうところの清明。
春の日射しの中、天地万物が清らかな明るさに輝いている様を
表わすことば。

この頃、ツバメが南の国から飛来してくる。
ツバメは夏鳥として日本に渡来するが、その訪れは本格的な
春と農耕シーズンの始まりを象徴する。
生態が未詳だった昔、ツバメは常世の国から飛んでくる、
などといった伝説もあった。(「くらしのこよみ」より)


さてこの日はしまったままの振袖を出してみた。
娘の結婚式に下の娘に着せる予定。
これはN子姉のきものだが、娘が二人いる、という事で我が家に
治まったもの。
黒地に金と白の牡丹、葉の常磐色、若竹色、白緑がとても映えて美しい。
常磐色(ときわいろ)とは「ときわ」、常に変わらぬ岩の意味で
それから転化し常緑の樹木である松や杉の緑の色名とした。
江戸時代には長寿や繁栄などの吉祥の祈念を込めた言葉を
物の名称に使用する例は多く、これもその好例だろう。

この振袖、N子姉が結婚式で着たし、娘が成人式で着たし、
確か友人の結婚式でもお色直しに貸し出した記憶が・・・。
その時々で活躍してきた振袖だ。
今回、下の娘が着るのは初めて。
これだけ活躍してくれれば、これを作ってくれた母も天国から
微笑んでくれていることだろう。

お母さん、孫たちもこんなに立派に成長しましたよ。



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振袖の裾模様






コメント

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裾模様を拝見しただけでグッときました~♬
おさえた色使いがまたすっごい素敵ですね~!!
下のお嬢さんがお召しになったところもぜひ拝見したいものです~。

tomokoさま
はい、我が家で一番高価なきものかと思います(笑) 写真撮ったらアップしますね~。
それにしても随分と思いきった買い物をしたと思います、母は。
あの頃は店も繁盛して、母にとって一番良い時代だったのではないでしょうか・・・。

すてき!

お嬢さんがいるって羨ましい!と、改めて思ってしまいました。
(いえ、いたら大変だったと思いますが・・・・)
裾模様だけでも、格調の高い良いお着物という感じがひしひしと伝わってきますねぇ。
全体を見せていただけるのが楽しみです!!

こんにちは! ああ~全身、お召しになったところを拝見したいです。力のある、それでいてたおやかな柄行きですね。
着物にとって、女性の多い家系というのはたまらなく幸せな環境ですよね。お母さまもお喜びになっていることでしょう。

りらさま
娘は確かに話し相手になりますし、大人になったら友達感覚でつき合えるのが、いいところかな。でも、同性なので容赦ないですよ(笑) 言い方がきつい! 「顔と服が合ってない」とか。でも本当のことを言ってくれるので、その点ではありがたいです。

絵美さま
成程、そんな風に考えたことはありませんでした。確かに、個性豊かなキャラクターの女達が、代々着てますね、このきもの。
きものも面白がっているかも、今回はこの人か・・・って。
なにしろこれだけハッキリしたきものなので、かなり強くないときものに負けそうですが、今まで負けた人はいませんから(笑)
強い女系ってことですかね。

すいれん様、
見事な振袖の裾模様ですね。 お花の金箔使いも主張し過ぎず、しかし存在感があり、黒地を引き立てますね。是非着姿をアップしてください。  お母様、とても大胆で内に秘めたる着物への情熱を感じます。お嬢様、そしてお孫様に着ていただけてお喜びのことと思います。

 私も娘がいたら着物を買うときに思いを馳せながら買う楽しみがあっただろうなぁ、と思います。 私の着物の運命は・・・。

ルリ子さま
そうですね、でもやっぱりきものにも個性で似合う合わないが、あるんですね。あと時代もあるのかな・・・ 母のきものも私には似合わないものも、ありましたから。それは似合う方に貰って頂くしかないですね。似合わなくても、どうしても手放せないものもありますが・・・。