「田中一村」

先日、いつものようにタロットのデータを作りに版画工房のアーティーさんに
伺った時のこと。以前、アーティーさんで「田中一村」の版画を作ったことが
ある、というお話を伺った。
田中一村とは、奄美大島に移り住んで大島紬の染色をしながら、自然の美しさを
描いた画家。奄美の植物や鳥たちを、それはのびやかに大らかに描いている。
中でも私が好きなのは「アダン」。
いかにも南国らしい植物で、植物画を描いていたころから、一度描いてみたいと
思っていた。

ラッキーなことにアーティーの社長が2冊あった田中一村の画集を一冊くださった。
最高のプレゼント。これは、奄美諸島がアメリカから復帰した50周年記念として
「田中一村」展の時に作られたもの。
そこには50歳になって奄美に渡り、19年間島の景観や植生を描き、69歳で
亡くなった孤高の天才画家の生涯が画とともに綴られていた。

私は奄美に移り住む前の画より移ってからのものが格段に好きだ。
ゴーギャンがタヒチに行って、あの画が生まれたように画家にとって、その環境は
というよりそこから得るインスピレーションは、画家の人生を大きく変える。
それは画が評価されるか否かという事以前に魂が揺さぶられるような感動を
覚えて筆をとらずにはいられない衝動をおこさせる「なにか」を感じる幸せ、
とでも言おうか。
一村の筆がのりにのって、次から次へと描いたであろう喜びにあふれた画の数々を
驚嘆しつつ、また、羨ましいと思った。
私もいつか、そんな場所を見つけるのだろうか・・・。
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