タロット「ムスビ」

六番絵札のムスビ、これは西洋タロットで言えばラバーズにあたる。
そう、恋人達のカードだ。まんま、源氏物語になってしまった。
自分で描いていて、こんなこと書くのも変な話だが、描き始めた時にはこんな風になるとは思わなかった。
女の肩を抱き寄せる男がいて、柱の陰からそれを見つめるもう一人の女の姿。
これが最初にきたビジョンだが下絵を描いてゆくうちに、男と女はみるみる平安貴族になり、ミケさんにも下絵の段階で見て頂きOKをもらい、彩色するとそこに源氏物語のワンシーンが完成したという訳。
この白虎のスートは季節でいえば秋に対応しているのでバックには紅葉のもみじ、空には仲秋の名月となったが、柱の陰の女の顔が・・・ふ、ふ、ふ、これは実物を見て頂こう。

それにしても時代が変わっても男と女の問題は変わらない。
幸せなカップルの陰には、泣く人(男でも女でも)がいるものだ。
これも森羅万象。今、肩を抱かれている女が、いつ柱の陰にまわってもおかしくない。人生はその繰り返しといっても過言ではないだろう。

以前書いたように、このスートの登場人物には実在のモデルがいる。
この恋人達は上の娘と彼女の憧れのスター。
母としては「憧れのスター」ではなく「一生の伴侶」が見つかってほしいという願いもこめた。
それは第二の人生のスタートであり、本当の女の一生が始まる訳だがどんな人と一緒になっても山があり谷がある。
でも、何があっても「自分らしく自分の人生を生ききってほしい」これは、これから結婚する人達に送ることばだ。
基本的に男と女は全く違う生きもの。
自分の恋人や夫のすべてを知り理解しようと思っても、それは幻影にすぎない。それよりも、すべてを受け入れる方が相手にとっても自分にとっても幸せというもの。
愛しあったり、嫉妬したり、いとしいと思ったそばから憎たらしくなる、男と女は摩訶不思議。そんなことを繰り返しながら、お互い成長してゆくのが、今世のミッション。

さて、今回のカードは絵が先になってしまった。
これを見てミケさんがどの様な解釈をするのか、とても楽しみだ。


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