「桜のきもの、その二」

大島紬の語り部、若山真由美さんと展示会の最終打ち合わせ。ちょうど仕立てあがってきた
生多良さんの「さくら」を着てお迎え出来て嬉しかった。ワカさんも喜んでくださった。
ちょっと見ただけでは大島紬に見えない桜の総柄のこのきもの。
お話を伺うと100以上もの工程を経て一つの反物が出来るのに1年かかるそう。
写真では分かりにくいが、桜の一輪が細かい細かい「+」の絣で織りだしてある。
しかもグラデーションになっていて、さらに微妙な薄紫や薄緑、薄黄色という色も使っている。
この色を出せるのが生多良さん独特なのだそう。
とにかく気の遠くなる程、手の込んだ作業を繰り返す大島紬、これを織った80の「おばあ」は
あと何反の反物を織れるか・・・若い後継者もいるが、これが織れるようになるまでには、
何年、いや何十年もかかることだろう。
そんなお話を伺う程に、このきものへの愛着は高まるばかり。

この日は白の帯でパキッっとメリハリをつけた装い。
帯締めは道明の古代紫、帯揚げは朱色の縮緬。
泥染めのなんとも言えない優しい黒に浮かび上がる花は夜桜の趣。
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