月の輝く夜に

風の音がする。
雲の流れがはやく、月の光が明るい。
月を見ながら思った。
自然は時として、とてつもなく恐ろしいが 同時に
とてつもなく偉大で深い。
一瞬のうちに何万という命を奪っておきながら、季節は
春の優しさを運んできて人々に希望を与える。
人間のなんとちっぽけなことか、しかし人間のなんと逞しいことか。

地震から数日後に助けられたおじいさんの笑顔。
「また、復興しましょう」というその一言に こちらの方が元気を
もらった。

命を顧みず原発の現場で活動した隊長が隊員に送った「私は彼らを
尊敬し、誇りに思う」ということば、そしてその目に浮かんだ涙。
美しかった。

「出動命令が出たので行ってくる」という夫のメールに
妻は「信じて待っています」と、答えた。
この夫婦の絆に、心打たれた。

被災地で生まれた新しい命。
こんなにも最悪の状況の中で、あかちゃんを見つめてほほ笑むお母さんの
笑顔は誰よりも幸せそうだった。

どんな状況でも希望を持てることが人間の素晴らしいところ。
私達はあまりにも たくさんの辛さや悲しみを背負わされたが、一方
人間の持つ愛や勇気や希望といった素晴らしい資質を、この数日間
まのあたりにしていることも事実。
希望を捨てない限り、日本は「立ち直れる」と、思った。

被災された方達にとって苦しい時は、まだまだ続くだろう。
原発もまだまだ予断を許さない。

それでも明日はくる。
私達は日々を生きてゆかなければならない。
精一杯生きてゆかなければ・・・


110321_001015[1]
昨夜の月。

コメント

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すいれん様

当たり前の有難さをしみじみ感じますね。
薄暗くなった地下鉄の駅の照明にほっとしませんか?少し気持ちを落ち着かせねばと感じました。

みっちゃん
私もね、思いました、目黒の駅に行った時。
今まで明るすぎたんじゃないって。これで十分ですよね、どこの駅も。電気に限らず、都会はなんでもトゥーマッチな気がします。