錦絵の黄金時代

浮世絵の収蔵量が一番多いのが、ボストン美術館だと知った時は
「宝物」が日本から流失した事を残念に思ったものだが、こうして
実物を見ると、その保存の良さに拍手したくなった。

きもの友達の知子さんと山種美術館で4月17日まで開催されている
「ボストン美術館展」を見に行った時のこと。

はたしてこれらの浮世絵達が日本にあったら、これ程までの保存の良さで
残ったかどうか。
本当にこれ、江戸時代に刷ったの?という鮮やかな色彩に、まず圧倒された。
そしてその細かさ、結いあげた髪の1本、生え際の1本の細さに、
どうやって刷ったのか・・・と、二人の疑問は同じところだった。
絵師もさることながら、刷り師の職人技には感嘆するのみ。
昔の人って、やっぱり凄かったのネ、と思い知らされるばかり。

と同時に当時は絵師も刷り師も、未来に自分達の作品がこんな風に
世界の人から評価されるとは思ってもみなかっただろう。
ただただ良いものを、納得のいくものを作ろうと、切磋琢磨したであろう
その結果が「本物」の証として今も称賛される所以だろう。

その繊細さ、色彩感覚、表現の仕方、独特の感性を持った日本人のDNAを
ほんの少しでも受けついでいる事に私達は誇りを持たなければ、と思った。

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買わずには
いられなかった
図録。



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あまりにも夢中に
なって見たので、
どっと疲れて
カフェで一休み。



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知子さんは牛首紬に
真綿紬の八寸の帯。
藍の縞がキッパリと
かっこいい。



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私は茶系の大島に
上原美智子氏の
透かし吉野織りの
帯。

コメント

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いい展覧会へお誘いいただいて感謝です!おかげさまで見逃さずにすみました~。
しかし、これらの浮世絵、流出して良かった例と言えるでしょうか。日本だったら、ある時期までこれほど大切に扱われなかったかもしれませんよね。
それにしても、先人の成した仕事は本当に立派なものでした。感動。

こんにちは! 行ってこられたのですねー浮世絵展。着物でも、江戸時代のものは染めも刺繍も「持てる技をすべて出し」たかのような豪華さ、繊細さですものね。加えて、こういう絵のような艶っぽさも現代ではなかなか出せないのでは、と思いました。

お召しの白い帯に、白系の帯締め、同じ色系統なのにちゃんと主張していますね☆

今日、『季刊 きもの』読みましたよー山本師匠のところで(笑)。留袖にまつわるエピソードに、心温まりました。桜の大島、実物を拝見できる日を楽しみにしています!

tomokoさま
昔の優秀な職人さんの仕事には(刷り師に限らずですが)、本当に頭が下がりますね。今みたいに便利な時代じゃなかった訳ですから。

絵美さま
本当に、昔の職人さんは凄いです。パソコンとかテレビもなかった訳だから、目も良かったんでしょうけど(笑)

この帯、写真だと白に見えるけど、実際はグレイッシュなピンクなんですよ。微妙な色で着るきものによって、色が変わって見えるの。大好きな帯です。

山本さんにいらしたんですね~。例のあのきものですね(フフフ)楽しみ!
ところで、「季刊・きもの」まだ、見てません。山本さんのところに行けば見せてもらえるかな?