長平庵の床の間

義父は銀座の古美術商、和風堂さんの店主と親交があった。
当時、商いをしていた訳でもないのに自宅に屋号を付ける
なんて、洒落なのか、尋ねたくとも それを知る者は
もう誰もいない。

このお軸は和風堂さんと義父が「長平庵」と命名した謂れが
書かれているものらしい。
音は義祖父の名、長兵衛(ちょうべい)からとったものだと
以前、主人から聞いた。
その音に、世の中が長く平らである様にという願いを込めて
つけたものか。
今はもう想像の域を出ないが・・・。

器は昔、母が店に飾っていたもの。
それぞれの家の歴史を垣間見ながら、長い年月を経てきた
これらの物たちが、今こうして同じ床の間に飾られるというのも
縁とは、不思議なものだ。

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コメント

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こんにちは! 世の中が長く平穏に…いいですよね、きっとそういう願いが込められていた、と思いますよ。
美しい器ですね…流水に四季の花色紙が描かれているのでしょうか。モノトーンで静かなる掛け軸と、彩豊かで動きのある器との出合い、それが今の長平庵の美しいたたずまいを象徴しているようにも思います。

絵美さま
美しいコメントをありがとうございます。
ずーっと、仕舞われたままになっていた物達も、こうしてまた表舞台にでられるようになり、皆様に見て頂けて喜んでいるのではないでしょうか。

風格のあるお軸に、花をそえたような、これは京焼きの水差しですか???なんて立派なお床でしょうか。
こういうものを大切に受け継いでいらっしゃるすいれんさんみたいな方を、長兵庵と、想いが込められてそこにある「もの」達も必要としてるんだろうなあって、そんな感じがします。
今夜富山から帰宅予定。帰ったらPCであらためてお写真を拝見しま~す!楽しみ!

tomokoさま
そんな風に言って頂けると、嬉しいですが、本当に気がついたら物達がここに集まったという感じで、じゃあ仕舞っておくのも、もったいないから飾ろうか・・・という軽いのりです。