牡丹亭

「身分の違いの恋が許されなかった時代、春の花園で、遊んだ
深閨の令嬢、杜麗娘(とれいじょ)が、夢のまどろみの中で
出合った若者、柳夢梅(りゅうむばい)と、恋に落ち・・・」
という幻想的で甘美な愛の世界を描いている中国昆劇の代表作
「牡丹亭」 杜麗娘を演じるのは、坂東玉三郎。
それは、それは美しい杜麗娘だった。

それにしても、玉三郎は第一幕から第三幕まで、出ずっぱり。
とても難しい、蘇州語の台詞の連続の上に 歌唱までこなすのだから
流石としか言いようがない。
玉三郎さんの美しい歌声に、新鮮な驚きを覚えた。

日中合同のこの昆劇が、ここに至るまでに どれ程の困難や試練が
あったか、想像に難しくない。
だが、そんな事を爪の先程も見せず、さらりと それでいて重厚に
演じる玉三郎の底力は圧巻。
始めは馴染のない ことばや動きに戸惑いをみせた観客も最後は
すっかり、この中国の伝統戯曲にドップリ嵌まりこんでいた。

日中関係が思わしくない今日、せめて文化の交流からお互いの理解を
深め、友好関係を築けていけたら・・・と、願いながら、玉三郎さんと
蘇州昆劇院の団員の皆さんに心からの拍手を送った。


開場・赤坂ACTシアター
公演・10月28日まで


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玉三郎の杜麗娘

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この日のきものは、
焦げ茶の紬。
やっと紬が着られる
気候になった。

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帯は、タペストリーの
作家、冨田潤さんのもの。

コメント

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急に肌寒くなって、ようやく袷を着られるようになりましたね。
牡丹亭、行ってらしたんですか、羨まし~!客席じゃ、その美しさにため息がい~っぱい漏れていたことでしょうねえ。
焦げ茶のお着物も、あわせた帯も風雅な秋らしい色合いで大人のイメージです。
憧れても、私には焦げ茶はまだちょっと早いみたいで、やがて「しっくり」と似合うようになりたいものだなあ~、と。「しっとり」とは似合わないかもしれませんが(笑)。

こんにちは! 実に深い焦げ茶のお着物、暗くなりすぎず、温かみがあっていいですね。帯にもぬくもりがあってステキ。すいれんさんって白系もとてもお似合いになりますが、こうしたダークトーンもさぞ、秋らしくシックにキマることでしょうね。

tomokoさま
本当に美しかったです、玉三郎さん。確か、
もう50を過ぎているのですよね?いや~、人間とは思えない(笑)動きです。天女というものが、いるならこんな感じでしょう、きっと。

焦げ茶は好きな色です。洋服では結構着る色ですが着物では初めて。無地の紬だと、帯でいろいろ変化させられるので、さあ、これからどんな帯に合わせるか楽しみです。

絵美さま
ありがとうございます。
焦げ茶は、好きな色です。でも、一言に焦げ茶と言っても、幅が広くて・・・赤みの入ったものから ちょっと緑っぽいものとか。
よ~く見ると、無地の中にいろいろな色が見えてくるので、おもしろいですね。
写真では分かり難いですが、深みがあって本当に良い色です(自画自賛・笑) 帯合わせが楽しみ!