女紋

祖母の人生、母の人生、姉達の人生。
明治、大正、昭和と懸命に生きてきた彼女達の生き方には
敬意を払うのみ。
駆け落ちあり、戦争あり、離婚あり、また再婚あり。
皆、波乱万丈の人生だった。
「良い」とか「悪い」でくくれない壮絶な女の業とでも言おうか、
それぞれが与えられた生を、潔く駆け抜けていった。
その生きざまをカッコイイと思う。
たとえ人を傷つけても、傷つけられても・・・。

N子姉がうちの娘達に「一番いけないのは、何もしない事」と、
名言を吐いていた。
今の若い人たちは、どうも頭で考え過ぎてしまうのではないか。
自分が傷つく事を恐れて行動にでない。
あるいは、こうなる事は分かっているから、やめておこう。と、
計算が働く。
それが100%悪いとは言わないが、時には思いきった行動を
とる事が自分の道を大きく開くことにもなる。
それには勇気が必要だし、リスクも伴うが。

だからこそ人生はおもしろい。
こちらを選ぶか、そちらを選ぶかで、その後がまるで変わってしまう。
でも、どちらも間違いではない。
自分が選んだものが「自分の人生」なのだから。

先日、山本きもの工房さんで「女紋」の話を伺った。
嫁ぎ先に関係なく代々、母から娘へ、そしてまたその娘へと受け継がれて
ゆく女だけの紋なのだとか。
その話を伺った時、祖母から母へ、母から姉達や私に、そして私から
娘達へ、代々受け継がれてゆく「見えない紋」がある様な気がして、何か
嬉しかった。
娘達にも失敗を恐れずに自分の信じた道をゆく強さを持って生きていって
ほしい。
それが、私が母から受け取った女紋。
私が娘達に渡す女紋。



最近、ブログによく母のことを書くので、写真を見たいと言われた。
もう、十三回忌も終わったのでいいかしら?
たぶん、30代後半の頃だと思う。
父と再婚して私もすくすくと育ち、店も順調だった頃。
母にとっては一番、幸せな時だったのではないか。
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コメント

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こんにちは! お母様きりっとしていらして、志の高さを感じさせます。お着物も自然体で着こなしていて、さすがですね~。

女紋、うちの田舎の方でもあるにはあるのですが、結構いい加減。ずいぶん前、法事で親族が集まったときに、「うちの紋は見栄えがしないけど、○○さん(私の父の家)とこは格式が高い(?)ので、紋を入れるならそっちにしとけば?」なんて伯母さんたちに言われました(笑)。
ま、私には子どもがいないので、好き勝手にしようと思いますが。

絵美さま
ありがとうございます。母も喜んでいると
思います。でも、亡くなって13年、今頃
自分の写真がネットに載るとは母もビックリですね(笑)

昔は紋もいろいろ、その地方で煩かったのでしょうが、今は今様に楽しめばいいのかもしれませんね。