幕末の浅葱色

いよいよ「竜馬伝」も薩長同盟が結ばれることとなり、佳境に入ってきた。
お話の内容もさることながら、私が楽しみなのは当時の人々の風俗。
階級によって変わる着物の着方や生活の仕方など。
特に今回の大河ドラマでは、より自然な感じを出す為なのだろう、
他の時代劇と違って着物がキレイ過ぎない。
毎日、ほとんど同じ着物なのだから、汗や塵で汚れるのはあたりまえ。
叩けば埃が出るのは、あたりまえ。
その辺をリアルに描いているので、んー、こんな感じだったかも・・・と
見ている方も納得出来る。

ところで、竜馬が主役だと、どうしても新撰組(新選組とも書く)は、
悪役になってしまうが、その時代を生きた人達にとっては、良いも
悪いもない。
自分の信念や置かれた立場で、どちらかを選ばねばならなかった。という
ことだろう。皆、必死に自分の「生」を生ききったのだ。

もう、ウン十年も前、私が文学少女だった頃(爆)、司馬遼太郎の一連の
新撰組の本を片っ端から読んで、嵌まってた時があった。
数多い隊士達の中で、一番隊隊長、沖田総司に憧れたものだった。
彼は明るく一途な性格で、剣はめっぽう強かったが(彼の愛刀、菊一文字は
有名)、最後は労咳(今の結核)を病んで、若くして亡くなる。
私にとっては、悲劇のヒーローだった。
(何たってお墓参りまで、行っちゃうんだから、草葉の陰で沖田さんも
「誰?この人」ってビックリよね)

そんな思い出はさておき、新撰組と言えば、浅葱色(あさぎいろ)
(藍染の薄い青色)の羽織が目に浮かぶ。
袖を山形のダンダラ模様に染め抜いた、あのチョー目立つやつ。
作ったのは大文字呉服店(今の大丸)だそうだ。
隊旗は赤い生地で中央に白く「誠」の一文字。
その下にはやはり、白い山形模様が入っている。
これは、現在の高島屋にあたる古着、木綿商によって特注で制作されたもの
だとか。その隊旗が、現れると敵は恐怖で凍りついたと言われる。
それ程、新撰組は強かったのだ。

もし、薩摩と長州が手を結ぶ前に竜馬が切られていたら・・・歴史は変わって
いたのだろうか?それとも竜馬に変わる誰かが現れて、やっぱりそれを
成し遂げたのだろうか?
もしを言い出したらキリがないが、時代が大きく変わるエネルギーって
凄いと思う。
そこにどんな「力」が働くのだろう?

今の混沌とした時代にこそ竜馬の様な先見の明があり、型に嵌まらない人材が
政界にも欲しいものだ・・・と、思ってしまうのは私だけではないだろう。

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