小さい人

3歳の○子ちゃんは、バレエを習っています。
ママ(娘)の話を聞くと絶対に整列しない、人と同じことをしない、
そうで本当に困ってしまう。と言っていました。
「皆んな、蝶々さんになりましょ〜」という先生の声に他のお子さん達は
両手をヒラヒラさせて蝶々になりきっている中、我が孫はカマキリに
なっていたとか。
しかし、これには理由があります。
昨年の夏に○子ちゃんはカマキリを捕まえて観察しました。
その時のことが、あまりに印象に残っていたので思わずカマキリに
なってしまったのです。(と、私は思います)

NHKの「できるかな?」という番組を覚えていますか?
着ぐるみのゴン太君と長身のノッポさんが段ボールやら何やら使って
工作するのです。
あれが好きで娘達とよく見ていました。
そのノッポさんは子供のことを「小さい人」と呼びます。
「小さい人は経験の浅い物事をよく分かっていない存在ではありません。
大人が思うよりもずっとずっと賢い。」

○子ちゃんを見ているとノッポさんの言葉を思い出します。
パパとママが喧嘩すると間に入って仲直りさせようとするし、H君を
うちに預ける時は「すみません、うちの子を宜しくお願いします」と
言います(笑)
彼女なりに、こういう時は何て言うのか一生懸命考えるのですねぇ。

もちろん、そこは3歳ですから我が侭も言うし、H君が自分のおもちゃを
取れば大声で怒鳴ります。その癖、H君のおもちゃは取ります(笑)
でも、小さい人も頑張って生きているのだなぁとつくづく思います。

私は孫の教育のことに口は出しません。
それは娘家族の問題ですから、お婆がしゃしゃり出ることではありません。
向こうが求めてきた時だけ、アドバイスします。
ですが、バレエ教室でのカマキリの話には拍手喝采でした。
「でかした、孫よ。あなたはあなたのままでいいのよ」

これから人と違うことをすると白い目で見られるかもしれない。
それでも自分らしく生きることの大事さを貫いていってほしい。
お婆はいつも○子ちゃんの味方だからね。

親は子供の為と言いながら、実は自分の支配欲や世間への見栄で
ものを言ったり考えていたりする。
これは自分の反省です。
仕事を持ち、2人の幼い子を育てながら毎日が戦いでした。
時間に追われ「早くしなさい」を連発していたと思います。
そんな親に育てられた割には、娘達はのびのびと自分の個性を伸ばして
大人になったと思います。
あっぱれです。

あれから30数年たって再び小さい人達と関わる機会が与えられました。
せいぜい今度は小さい人達とのコミュニケーションを楽しみましょう。
その点「小さい人」と「老人」には共通点がいくつもあるので(笑)
若い頃よりはもっと自然に接することが出来るのかもしれませんねぇ。

子供の椅子