パリからの帰還

昨年秋のパリの展覧会に出品した作品が次々と戻ってきた。
船旅なので、いつも今位の季節になる。
そして、この時期、サロン・ドトーヌからは2013年展示の
全作品を載せた分厚い図録が送られてくる。


サロンドトーヌ図録
イラストの巨匠、ジャン・カビュ氏の表紙はいかにも
フランスらしいエスプリが感じられる。


フランス作家の作品
中身は世界各国から出展された力作揃い。


サロン・ドトーヌ会長、ノエル・コレ氏が図録の挨拶でも述べて
いるが、1903年の創設からちょうど110年という時を経た今、
サロン・ドトーヌは大きく門を開き、都市芸術、イラスト、映像、
デジタルアート、漫画等 造形分野の広がりを認めながら「アートの
同胞愛」を合い言葉にさらなる芸術表現の多様性に邁進している。


私の絵、サロンドトーヌ2013
昨年秋は「そして天使は吸収された」(和紙、墨、アクリルなどの
ミクストメディア)(写真・右)を出品。
「芸術の多様性」という意味では洋画にも日本画にも属さない
私の作品が、出品出来るのも大きく門を開いたサロン・ドトーヌの
お陰。


もう一点、NEPU(新エコールド・パリ浮世・絵展)の方に出した作品は
「踊る天使」 こちらは、フランスの美術評論家ロジェ・ブイヨ氏より
「心配の種をまき散らす天使か、大きな喜びを約束する天使か?
両義性が面白い」と、評された。
これはいささか私にとっては意外なものだった。
ごくごく普通に善なるものを描いたつもりだったのだが、見方に
よっては逆にも見えるのか・・・。

どちらにしても(善でも悪でも、喜びでも悲しみでも)見る側の心を
反映しているのだとしたら、私の試みは大いに成功したという訳だ。


踊る天使、居間
大役を果たし、今は自宅のダイニングで家族の生活を見守って
くれている。私にとっては守護天使。
(窓の光が映り込んでしまいましたが・・)