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満開の夜桜

夫はどうも私が「きものを着る=遊び」と思っているようで
その日、仕事のミーティングに「きものを着てゆく」という私に
難色を示した。
私にとっては、「きもの=お出掛け着」で、洋服こそ普段着なのだが。

この2人の温度差は縮まることなく、今までにも何度となく
繰り返されているお出掛け前の光景なのだが、いつも結果は同じで
終わる。

つまり、私が素直に夫の言う事を聞く筈もなく、さっさときものを着て
時間がきて出掛ける、というパターンだ。

最近は夫も歳をとったせいか面倒くさくなってきたらしく、無駄な抵抗
は少なくなってきたが、それでも一言は言ってみるのだ。

「雨、降りそうだよ」(だから、きものは止めれば)
「あら、そーお」(何の為に雨コートや雨草履があるんだろうね?
         せっかくあるんだから、使わなきゃね)

「  」は実際に発した言葉。
(  )はそれぞれの心の言葉。


仕事のミーティングがうまくいき、夕方になってしまったので、
久しぶりに2人で永田町・黒澤へ。
豚の串焼きをほおばりながら、熱燗でキュッとやっているうちに
ほろ酔い気分になってきたのか、「なかなかいいねぇ、その桜」
(私のきものの事である)
「そーお、ありがと。今しか着られないからね」と私。

雨コートも折りたたみ傘も持ったけど、結局雨は降らず、
〆の蕎麦を「旨い、旨い」とたいらげた上機嫌の夫と帰途についた
春の宵でありました。


黒澤、満開の桜
黒澤の店先にて。活けてある桜は満開。



この日のきものは
桜大島
この季節、1度は袖を通したい桜柄の大島紬。
帯飾りは勾玉のペンダントに紐を通したもの。

夜桜きものと帯
帯は上原美智子氏の透かし吉野織り


毎年、お決まりのコーディネイトだが、今年は
紬の半衿
オフホワイトの紬の半衿に

水玉帯揚げ
水玉の帯揚げと瓶覗色(かめのぞきいろ)の帯締め。