降りだした雨

定期的に作品をサロンに発表し続ける「サロン文化」が
現在でも浸透しているフランス、パリ。
そのパリで唯一 日本が主催するのが「パリ国際サロン」だ。
秋のパリで歴史あるル・サロン、サロン・ドトーヌ、サロン・コンパレゾンなど
フランス画壇と並んで 今回、27回目を迎える「パリ国際サロン」に
日本独自の芸術美の鑑賞を楽しみに毎年、多くのフランス人が訪れる。

何回か この展覧会にも出展したが、今回は迷っていた。
今年は思いがけずサロン・ドトーヌに出展が決まったので、もうそれでいいかな・・・
と思っているところに「パリ国際サロン」に推薦いたします。という通知が
届いた。これは、前にも出展しているので届いたものだと思うが、
そのパンフレットにある「パリで発表し続けるという意味」という文面が妙に
響いた。
んー、そうか 継続は力だよな~。
と、心が動いた。

あと3年でアラカンの仲間入りをする私。
いつまで元気に絵が描けるのか・・・という疑問も最近頭に
浮かぶようになった。
絵を描くというのも結構、気力、体力がいるのだ。
来年はどうなっているか分からない、と思えば このチャンスに
乗らない手はない。

と、言う訳で短期集中して描いた作品が「降りだした雨」
何も題材が浮かばなかったので、ありのまんまそのまんま、今の季節「梅雨」
からインスピレーションを得て描いた。

自然は素晴らしい、鬱陶しい雨でさえも。
その素晴らしさを感じ、感じたままを紙の上におろした。
久々に全力投球した疲労感。
だが、絵が完成すれば すべてが報われる。

いつもの様に和紙と墨に拘って、アクリル絵の具も使ったミクストメディア。
真っ白な紙に 真っ黒な墨を垂らす、この最初の瞬間がたまらない。
あー、やっぱり私は筆が持てなくなるまで絵を描いているのだろうな・・・と
つくづく思う。


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「降りだした雨」部分