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天才の育て方

特別にクラシックが好きという訳でもなく、詳しいわけでも
ないのですが、クラシックの中で何が一番好きか?と
聞かれたら必ずこう答えます。
「ラフマニノフ ピアノ協奏曲 第二番」
初めて聴いた時から、あのサビの部分(クラシックではサビと
言わないのか? 笑)が、忘れられず、あれを聞くために
長い曲を聴くのです。な〜んて言ったらラフマニノフさんや
クラシックファンにお叱りを受けそうですが。

で、前々記事でご紹介した、かてぃん、こと角野隼人さんの
ラフマニノフ貼りましたので、お好きな方はどうぞ聴いてみて
ください。(長いので、どうぞお時間のある時に)



前にも書きましたが、角野さんのピアノの音色はとても綺麗で
澄んでますよね。軽やかなのに、曲への想いが指先まで伝わって
それが鍵盤の上で弾けてる感じ。(素人感想ですみません。専門家から
見れば、もっといろいろあるのでしょうが・・・)
どうしたら あんな音が出せるんだろう?と思っていたら、友人が
こんな本を教えてくれました。

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彼のお母様はピアノの先生で、ご本も出されていたのです。
『「好き」が「才能」を飛躍させる』 
東大在学中に特級グランプリを受賞した息子を育てたお母様ですから
説得力あります。「息子さんの出来がよかったんじゃないの」と
言ってしまえばそれまでですが、角野美智子さんは、コンクール上位入賞者
を延べ100名以上排出したピアノの指導者なのだそうです。

さぞや厳しい練習をされたのだろうと思いきや、ピアノの弾き方よりも
子供の感性を磨くことや練習に「ゲーム感覚」を取り入れたり、例えば
手首を柔らかくするために毛糸巻き競争をしたり、指を付け根から
動かせるようになるために「鈴鳴らし」(手作り)をしたりと、いろいろ創意工夫
されているのが素晴らしいです。そんな一見、ピアノとは関係なさそうな練習が
今の彼のあの音色に繋がっているのかもしれませんね。
(私も子供の頃、こんな先生に出会っていたらピアノを続けられたかも・・・
と、すぐ人のせいにする・笑)

そして何より子供の親として耳が痛かったのは、
「教え始めた頃の私の指導は必要と思うことを教え込んでしまって、生徒自身に
考えさせる余裕を持たせていなかったのだと思います。
私の中にすでにある理想の型に子供をはめ込もうとしていたのです。」

いや〜、親は多かれ少なかれ こういう経験ありますよね。(あれ?私だけ?)

まあ、遠い過去を反省しつつも 今、子供や孫を育てている方たちにシェア
したいです。
子供の才能はどこに隠れているか分からないので、その芽を摘んでしまわない
ように、大人から見てどんなに変なことに興味を持っても、暖かく見守って
あげて欲しいものです。
余談ですがハワイの孫のE君は爬虫類が異常に好きで、娘は気持ち悪がって
いますが、とうとうトカゲを飼う羽目に・・・それが時々、脱走するので、壁に
張り付いた「それ」を籠に戻すのが娘の仕事に・・・(笑)
でも、今に爬虫類博士になるかもしれないので我慢して、と言っときました。

さて、こちらはけいちゃん、こと長谷川圭介さん。
同じラフマニノフをジャズ風にアレンジしています。
んー、この方は作曲やアレンジの才能あり!とおばさんは睨んでいます。



あのラフマニノフをこんなジャズ風に弾けるなんて、こちらもブラボー!
ですね。

「シンプル・フェイバー」

「スタイリッシュすぎる映像、衣装、音楽、テンポ感、どこを切っても
超ハイセンス!」
というキャッチコピーのこの映画、確かにこのキャッチコピーは
偽りではありませんでした。

ポール・フェイグ監督の2018年作品。
出演者はアナ・ケンドリクス、ブレイク・ライブラリー、の2代女優に
夫役はヘンリー・ゴールディング(クレイジー・リッチに出ていた東洋人)

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内容的には「ゴーン・ガール」に似ています。
妻の失踪の物語。
でも、「ゴーン・ガール」がサイコチックなのに対して、こちらは
もっと軽い感じ。ファッショナブルで女性が見ていて楽しい。
カメラワークもいいな〜。
ショッキングな内容なのに、軽快なフレンチポップスを合わせる事で
生まれる独特の雰囲気が好きです。
犯罪映画もこういう作り方があるんだなぁ、と。
まあ、映画ですから、色々楽しめた方が◎ですよね。

オープニングに流れる音楽は私たち世代には懐かしい、あの
アンディ・ウィリアムスのヒット曲「恋はリズムに乗せて」のフランス版。
この曲、フランス語の方が合ってる!って思っちゃいました(笑)



jean Paul keller 「ca s'est arrange」



絵本は子供だけのもの?

私は絵本が大好きです。
いい大人が絵本なんて・・・という人がいたら「その人は
まだ青くさく大人になっていない証拠」と言ったのは
かの有名なC.S.ルイス。

孫たちのクリスマスプレゼントは絵本と決めているのですが
渡す前に何度も何度も読んで楽しむのはこの私です(笑)
もちろん、汚さないように気をつけて。

そろそろ今年も絵本を探し始める季節になりました。
何しろ孫は4人、男の子、女の子で選ぶものはもちろん違うし、
年齢によっても違います。
さらにハワイに住む孫たちには、わざと日本語の絵本を送ります。
これは娘の希望もあって日本語の勉強になるからです。

さて先日、早くもヒット作を見つけました。
ソフィー・ブラッコール作の「おーい、こちら燈台」という本です。
小さな島の灯台守のお話ですが、とても新鮮な感動を覚えました。
今の子たちは「灯台守」なんて知らないんじゃないかしら。
現代では灯台はみんなコンピューターが管理するので無人です。
でも昔は灯台に人が住んでいて毎日、日誌をつけて・・・晴れた日には
釣り糸を垂らして魚を釣ったり、嵐の日には座礁した船から命がけで人々を
助けたり・・・  毎日がドラマチックです。
その様子が美しい絵と短い文章で綴られています。

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もう一冊は、いもとようこ作の「まいにちがプレゼント」
こちらも可愛い絵と短い文章なのですが内容はとても深い。
哲学的ですらあります。
大人が読んでもんー、そうかぁ そうだよな〜と唸ってしまいます。

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絵本作家って凄いですよね〜。
短い文章で簡潔に、物語を伝えているのですから。
子供がどこまで理解できるのかわかりませんが、きっと心には残ると
思います。
それでいい、絵本ってそういうものですもの。

行ったことのない場所、会ったことのない人たち、想像をはるかに超えた
世界。いろんな価値観、心が自由に飛び回れる空間、美しい色彩。
ゲームに夢中になる前に大人がもっと子供達に絵本を読み聞かせて
欲しいな〜と願う婆であります。


もう1つ、おまけの本は「ぼくがゆびをぱちんとならして、きみがおとなに
なるまえの詩集」

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題名はえらく長いのですが、これは子供から大人まで幅広い層に読んで
もらいたい本。
詩の楽しさが分かるし、「ぼく」を尋ねてくる少年との会話で詩を紹介しながら、
最後には「ぼく」と少年の関係性が分かるようになっていて、なかなか面白いです。




「ヨシダ、裸でアフリカをゆく」

前記事の続きになるのですが、
この展覧会で本を買いました。
ヨシダ ナギさんが、2009年から2014年までの6年間に
訪れた、アフリカ各地での文字通り体当たり滞在記です。

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抱腹絶倒あり、うーんと考えさせられる事あり、感動のエピソードあり。
ナギさんの行動力に感心したり、感動したりしながら一気に読んで
しまいました。

アフリカも今、凄い勢いで発展をし始めている。
とナギさんも書いています。
アフリカだけでなく、世界の少数民族が そのうち地球上から消えてゆく
のかもしれません。
彼らが消えてなくなってしまう前に、1つの記録として写真におさめるのが
自分の使命だと。

私の知っている人間なんて本当に、この広い地球上ではほんの少しだけ。
狭い価値観を振りかざして、知ったかぶりをして生きている自分が、
なんてチッポケで、なんておこがましいのだろうと改めて思い知らされた
気がします。
すべては天の配剤とおおらかな気持ちで生きてゆけたらいいなぁ〜と
つくずく思います。
そう言いながらも世界の少数民族がこのままそっと彼らの生活を守って
いけたらといいな〜と、またもやおこがましくも思ってしまうのですが。

本の最後に出てくるナギさんの言葉を
「正直、私には彼らの国や人間一人一人の歴史はわからないけれど、
彼らの力強い目を見ていれば、彼らがどれだけ充実した日々を送っているのか
がよく伝わってくる。とにかくアフリカ人は、お金名誉などの富とは違う、
お金では買えない富を持っている人が多い。」

「お金では買えない富」・・・究極の富ですね。
その富を手に入れるには、心を磨くことだと私は解釈しました。




「ヨシダ、裸でアフリカをゆく」 著者:ヨシダ ナギ 扶桑社



「最上のわざ」

私が最近、一番心にじ〜んと響いた詩をシェアさせてください。

「最上のわざ」
この世の最上のわざは何?
楽しい心で年を取り、
働きたいけれど休み、
しゃべりたいけれども黙り、
失望しそうなときに希望し
従順に、平静に、おのれの十字架をになう。

若者が元気いっぱいで神の道を歩むのを見ても、ねたまず、
人のために働くよりも、
謙虚に人の世話になり、
弱って、もはや人のために役立たずとも、
親切で柔和であること。

老いの重荷は神の賜物、
古びた心に、これで最後のみがきをかける。
まことのふるさとへ行くために、
おのれをこの世につなぐくさりを少しずつはずしていくのは、
真にえらい仕事。
こうして何もできなくなれば、
それを謙虚に承諾するのだ。

神は最後にいちばんよい仕事を残してくださる。
それは祈りだ。
手は何もできない。
けれども最後まで合掌できる。
愛するすべての人のうえに、神の恵みを求めるために。

すべてをなし終えたら、
臨終の床に神の声をきくだろう。
「来よ、わが友よ、われなんじを見捨てじ」と。

「人生の秋に」 ヘルマン・ホイヴェルス随想選集より
H・ホイヴェルス著、林幹雄編、春秋社



「ツナグ」と言う映画で、樹木希林さんがエンドロールで朗読
されたのでご存知の方も多いと思います。
若いときにこの詩を読んでも、今ほど感動はしなかったと思います。
それほど、今の私(の年頃)にぴったりな心境なんですねぇ。
私はキリスト教ではないから「来よ、わが友よ」とは言ってもらえないかも
しれませんが、せめて世知辛い今の世の中で静かに家族を想い、
友を想い、世界の平和を祈って手を合わせることくらいは出来そうです。

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