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ここらで一休み

2005年が初出品でした。
あれから15年もたったのですねぇ。

私の所属するJIAS(日本国際美術家協会)での展覧会の話です。
15年の間に会場もいろいろ変わり、今や六本木の国立新美術館で
開催するようになったのだから、会も随分と大きくなったものです。

その間にフランスのサロン・ドトーヌとの交流も盛んになり、
フランス作家の作品も参加するようになりました。
若い作家さんの参加も増えて、気がつけば、私も古株になりました。

ちょうど節目の15年。
今また初心にかえって、今の私が描きたいものは何なのか?
ゆっくり考えてみたくなりました。
と、いうわけで、ここらで一休み。
会の方には休会届けを出しました。
期限はありません。
自分が納得するまで、時間をかけたいと思います。

15年と一言に言っても思い出はたくさんありますし、海外での
展覧会(JIAS主催の)も何度か行かせて頂きました。
普通の観光では行かない所ばかりです。
それは私の人生で、宝物のような思い出です。
ただただ感謝しかありません。

そしていつも展覧会に来てくださった方々や友人達にもお礼
申し上げます。
六本木に移ってからは8月になってしまったので、本当に暑い中を
ありがとうございました。

絵を描くことを止める訳ではないので、いつかまた個展をする機会が
あるかもしれません。

先のことは全く分かりませんが、いつかどこかでまたお目にかかる
その日まで・・・

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月光夜曲

8日はピンクスパームーンでしたね。
お月さまは、それはそれは神秘的な輝きを放っておりました。

今日の絵は「月光夜曲」です。
コロナ騒動が始まる少し前に描きあげていたものですが、
今見ると まさに都市の大騒ぎを、お月さまが静かに見下ろして
いるような絵です。

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「月光夜曲」 和紙に墨、アクリル  縦100×横80,5㎝


月というモチーフは、今までにもよく描いてきました。
懐かしい、静か、落ち着く、孤独、ミステリアス、内省、
そんな言葉が浮かんできます。

月は遠いけど、いつも地球のそばにあって潮の満ち引きに関係し、
ひいては人の生死にも関係しています。
(この場合の死については、自然死の場合)
潮汐(ちょうせき)と言ってしまえばそれまでですが、私はもっと深い
間柄を感じます。
なにしろ46億年も、お互いに見つめあってきたのですから。

だから人は昔から月にまつわる、たくさんの物語や曲を生み出してきた
のではないでしょうか・・・。

私にとって地球は文字通りの故郷であり、月は心の故郷です。


*潮汐:月と太陽の引力によっておきる海面の昇降現象。



アートに出来ること

音楽家はいいなぁ〜と思います。
YouTubeでも盛んに演奏して、人々の心を癒します。

私は無力を感じます。
私の絵で癒される人がいるのだろうか?
いえいえ、人を癒そうなんて傲慢の極み、エゴの塊。

絵しか描けないんだから、描くしかないんです。
ただそこに、祈りを込めるだけ。
人々が希望を持てますように!
人々がこの経験から何かを得、新しい一歩を踏み出せますように!


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「早春」 (和紙に墨、アクリル)、縦100㎝×横80,5㎝


友来たりて・・・

2月の中頃、私はひどく落ち込んでいました。
絵が描けなくて・・・。

スランプというのとも、ちょっと違うような気がします。
5月初旬の締め切りに、間に合わないのではないか・・・と気持ちが
ネガティブになってしまったのです。
そうなってしまうと、もう自力でそこから脱出するのは至難の技。

そんな時に友人から貰った言葉が大きく背中を押してくれました。
一言で言えば彼女は私を「おだてて」くれたのです。
それで、スウィッチが入って元気が出てきました。

彼女も絵を描く人なので「描けない気持ち」が分かるのでしょう。
多分その時、私の中で眠りこけていた「自信」が目を覚ましたのだと
思います。
「そうだ! 私は出来るんだ!」
私の「自信」というヤツは得てして、よく眠りこけるヤツで困ったモノです。

その後、友達は自作の籠の中に茶道具を入れて訪ねて来てくれました。
私を一服のお茶で励ますために。
はい、それはもう心に染みるお茶でした。
あの日の光景、あの日のお茶の味を私はずーっと忘れないでしょう。
友達というのは、ありがたいものです。

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その日の彼女の装いは
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紬の着物に田中御大の帯。

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私はグレイッシュな薄ピンクの引き染めの紬に

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西陣の名古屋帯



パリからの手紙

大変、嬉しい手紙が届いたのは日差しの眩しい3月初めの日。

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これはフランス語なので、チンプンカンプン(笑)
翻訳したものには

「江田 朋百香様
本日は、貴殿の質の高い芸術作品に対し、本協会の”Societaire"(正規会員)として
正式にお迎えしたく、本評議会で最終決議されましたことを、慶をもってお知らせ
いたします。本協会の事務局ならびに委員会の各メンバー共に、貴殿の入会を
心より歓迎いたします。

親愛なる会員殿へ 心からの敬意と誠意を表して
2020年2月18日、パリにて                     

 サロン・ドトーヌ会長
 シルヴィ・ケクラン 」


と、書いてありました!
ヒャッホー  ヤッタァ!

あの、あの、あのサロン・ドトーヌの会員になるなんて・・・
夢のようです。
サロン・ドトーヌに絵を出品し始めてから8年入選し続け
その努力が実を結んだ、という事でしょうか。
プロフィールに「サロン・ドトーヌ会員」と書ける光栄をしっかり受け止めて
これからも制作に励んでゆこうと思います。


「サロン・ドトーヌは、1903年、百貨店「サマテリーヌ」の建築家フランツ・ジョルダンを
筆頭に、マチス、ルオー、マルケ、ボナール、カモアン、フリエス、、ヴィヤールらによって
創立されました。これは春の展覧会としてすでに知られていた”ル・サロン”の
ソシエテ・デ・ザルチスト・フランセ及びサロン・ド・ラ・ソシエテ・ナショナル・デボザール
の保守性に抗する気運が高まり、形にしたものであり、ルノワールやドン、カリエール等
の大家や、ロジェ・マルクス、ユイスマンス、ヴェルバーレン、等の文筆家らの心を動かし
支援を得るまでになりました。さらに数年遅れてドラン、ヴラマンク、ヴァン・ドンゲン、
ブラックらが参加。実力派の活躍が広く知られている世界的人気のサロンです。
サロン・ドトーヌ会員の有名な日本人画家は、藤田嗣治、東郷青児、佐伯祐三など。」