鱗紋の帯

私がデザインして、織姫・吉田美保子さんに織って頂いた
鱗紋の帯が仕立て上がってまいりました。

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合わせたきものは、グレイッシュなピンクの八丈織。

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帯締めを濃いめの青系でしめて、帯揚げは春らしい黄色系。
帯飾りはSakurakoさん作の、クリスタルスカルです。

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お太鼓

布で見ていたのと締めるのでは、やはり違うものですね。
鱗紋と多色の縞の組み合わせが、なかなか面白い、ありそうでない帯に
仕上がったのでは、と自負しております。
もっともこの成功には吉田さんのお力が「大」であります。
吉田美保子さんに感謝❤️






美しすぎる糸

待ちに待ったその日が来ました。
帯が織りあがったのです!

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美しい布ですね〜。
私の描いた図案がこんな風に布になるとは、感無量です。
美保子さん、期待以上です。ありがとうございました。


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金糸、銀糸もそこはかとなく、品良く光っています。

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見えないところも、こんなに美しい。


そして、感激したのは・・・

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この糸の見本。
なんと艶やかで、繊細で、この微妙な色の違いときたら・・・。
こんなに細かく色分けしてくださったのですね〜。

絵の具や墨では、水の加減などで図らずも微妙な色が出来てしまうのですが、
それを糸で表現するというのは、どんなにか大変な作業であったろうかと
今更ですが気づきました。
本当に脱帽です。

さて、これからお仕立てに出して、帯の完成をワクワクしながら待つ日々です。
帯となって締めたら、きっとまた違う表情が見えるはず。
楽しみですね〜。


吉田美保子さんサイト



帯のデザイン・その2

2度目の試し織り作品を持って、織り姫・吉田美保子さんが
おいでになりました。

鱗紋帯、二度目の試作
平置きしているので、色が薄く感じますが、立てるともっと色が
前に出てきます。これも織りの不思議なところですね。

写真を載せてはみたものの、織りの素晴らしさは写真では伝わりません。

正直なところ、織り(ブラッシングという技法も使っているそうです)でここまで
忠実に原画を再現してくださるとは思っていませんでしたので、感動です。

お話を伺っていると私が何気なく墨の加減で濃くしたり、薄くしたりしている
ところを吉田さんは経糸、緯糸で織り方を調節したり、糸の太さを変えて
変化をつけ、バランスをとっているのです。

同じ糸で色だけ変えても平面的な仕上がりになってしまうであろう事は
素人の私にも想像はつくのですが、ではどの様に表情をつけるのか?
これはちょっと私には分かりません。

この糸を2本取りにして・・・とか、ここは節のある糸で・・・とか
それはそれは細かく考えていらっしゃるのです。

鱗紋帯、二度目の試作、お太鼓部分
お太鼓に出るのはこの辺り。
ともするとキツくなってしまう三角も、織りのたおやかさで良い風情。

「ああ、吉田さんにお願いして良かった!」と思ったのは、彼女はたぶん
無意識のうちに、私の中にある「何か」を感じとって、私が原画の中には
使っていない色を縞の中に入れてくださったこと。
それによって、ただ「男前」だったこの帯に品の良い優しさが加わりました。
織り姫の感というのか、長年の経験からか原画に忠実でありながら、
美しい化学変化をおこしてくれました。

これこそ私が一番最初に思った「描いた絵を織って布にしたらどうなるんだろう?」
という素朴な疑問と好奇心の答えです。
しかもそれは期待以上でした。

絵はマットですが、織りは光の当たり方で陰影が出来るし、そこに布の(糸の?)
持つ力強さと繊細さが混在し生まれ出る奇跡にも似た実証。
それがこの帯です。美しい。やっぱり織りは美しい(布好きにはたまらない)。
これは間違いなく、私を守ってくれる帯だと思いました。

さて、綿密な打ち合わせを経て試し織りは終了。
いよいよ本番の織りに入ります。

<つづく>


帯のデザイン・その1

今日の長平庵のお客様は「染織・吉田」の吉田美保子さん。
昨年から、私のデザインした帯を吉田さんに織って頂くという
試みが始まっております。

柄は龍神様にあやかって、鱗紋と決めておりました。
が、いつも締めている帯なのにデザインとなると、何も分かっていない私。
始めの頃は間延びした下絵を描いていました。

帯のデザイン2


2枚目がこれ
帯のデザイン画
吉田さんに帯のだいたいのサイズと位置を聞いて右横に
書いています。お太鼓の上、中、下。一番下の墨黒の部分がタレ。


三角というのが、もしかしたら織るのが難しいのでは?と
四角も描いてみましたが、
帯のデザイン3
「平凡でつまらない」と夫に言われて却下。


そして最終的に完成したのがこちら
帯のデザイン4
鱗の間に縞なども入れてモダンさを出してみました。

最初のから見てくると洗練された感じですね。

そして第1回目の試し織りが完成しました。

試し織りと原画

右がデザイン画、左が試し織りの布です。
お太鼓の大きさの枠にはめて見たところです。

写真では分かり難いですが、私が金色銀色を使ったところや
グレーやグレージュを使ったところなど、色のニュアンスを
うまく拾って平織り、綾織り、経糸緯糸の色を変えるなど
いろいろな手法を駆使して織られた布の美しいこと。
九寸帯をお願いしたので、絹糸も細く繊細で八寸帯とは
また違った表情です。

吉田さんからお太鼓は上部から真ん中にかけてがポイントと
教えて頂き、なるほど限られたあの面積の中でも強弱や色彩の
濃度が重要になってくるのだなとお勉強になりました。


この日は色彩の調整や金銀の位置、私が「地味派手が好き」であること
などをお伝えし、吉田さんからはポイントとなる部分の三角を微妙に
大きくしてはどうか?などの提案も取り入れて次なる試し織りをお願い
することとなりました。

当たり前のことですが絵と織りでは、その質感が全く違って、糸が変わる
ことで出来るゆらぎのようなオウトツや陰影、光沢、そのどれもが美しく
織りの世界の奥深さに心打たれました。

そして吉田さんの拘りに、真摯に織りにむかうプロ魂を感じて、こちらも
グッと身が引き締まる思いでした。


吉田さんのH.Pはこちら。この帯の制作過程については「someoriノート」(ブログ)
に書かれています。
染織・吉田


<つづく>



この日のきものは
琉球絣とグンボウ帯
琉球絣にグンボウの帯。
南の島の織物同士は相性がいいです。

グンボウ帯、お太鼓
お太鼓




池田重子展

お友達とこんな展覧会に行ってまいりました。

池田重子展

池田重子さんって横浜出身だったのですね、知りませんでした。
「横浜で育った私は京都のはんなりよりも粋な感じの江戸趣味を
好みます」と生前おっしゃっていたように、池田コレクションは
確かに装いに池田さんならではの「きっぱり」したところがあって
独特の美意識を感じます。

私的には帯と帯留めにうっとり。
「あー、この帯欲しい!」というのが、何本かありましたし、帯留めも
「今はこういうのないよね〜」というアンティークの素敵なのがいっぱい。
帯留めも凝り出したらきっと大変なことになるんだろうな〜などと
思いながら見ていたら、帯留めを入れる漆のお箱が・・・あー、やっぱり
素敵な帯留めはこういう入れ物に入れるのよねー。と、我が家のネットで
買ったアクリルケースを思い浮かべながら、ため息が出るのでした。

「池田重子・横浜スタイル展」は、横浜そごう美術館で来年1月8日まで。


ご一緒してくださったのは、きもの友、岡田知子さん。
岡田さん、前
グレーの結城紬に藍の帯。

岡田さん、帯前
臙脂の帯締めが効いていますね。
帯飾りは雪だるま君。



私は
八丈織り着物前
八丈織(まるまなこ)のきものに、勝山健史作「衣笠間道」の帯。
帯揚げは鉄御納戸色、帯締めは白練。

そしてこの日デビューのsakurako さんの帯飾り「クリスタルスカル」
sakurako 作クリスタルスカル
スカルの表情がちょっと「おとぼけ」で可愛いでしょ!


八丈織りのきものに、勝山健史帯
お太鼓


おまけ
私、全身
会場入口でニッと笑うの図