サロン・コンサート

我がブログで何度も登場しているフランスのパル・ミュゼットを
演奏するモンジューのサロン・コンサートを長平庵で開催した。
一足早く、春爛漫のきもの女子会である。


モンジュ―コンサート2


桜の花や春の草花達がきものや帯、半衿や小物などそこここに。
春色のきもの女子が20名も集まると壮観。
やっぱり日本の女性には「きもの」だな〜とうっとり拝見。

モンジューのアコースティックな音が風にのり、ヨーロピアンな
エスプリを漂わせてきもの女子の心をくすぐった幸せな午後の一時。

年齢や職種が多岐にわたっていても「きもの」というキーワードで
繋がった皆様。
さらに和が広がってもっともっと「きもの女子」を広めたい・・・
密かな願いがほんのちょっぴり叶った日でありました。

お集りくださいました皆様にお礼申し上げます。
皆様とモンジューの演奏を楽しめて幸せな一日でした。

(お手伝いくださった皆様、ありがとうございました)



会場風景
演奏終了後のティータイム


佐藤先生
染織家、佐藤節子先生もおいでくださいました。


モンジューと
モンジューの3人と絵美さんと
彼らも「こんなにたくさんのきもの美女の前で
演奏したのは初めて」と、ちょっとテレ気味。



絵美さんのブログ

Monjeuのサイト


感謝

あっという間の5日間だったが、たくさんの出会いが
あった。
きものが好きだから、久米島にご縁があるから・・・と
人それぞれ理由は違っても、ここに来て紬や帯に触れた
方達は来た時とは違う顔になって笑顔で帰られた。

山本さんの点てたお抹茶の香りの良いこと、お国なまりが
おおらかでほっこりした久米島の織り手さん達、彼女達が
日だまりの縁側で紡ぐ糸、、それぞれに素敵におきものを
お召しになって目の保養をさせて頂いたお客様達・・・。
思い出をたくさん残して会は終了し、長平庵にまた静寂が
戻った。


会場風景より
yukikoさん
外がもう黄昏れてますねぇ。
Yさん、Sさんと。

sachikoさん
グレーとピンクの鱗模様の襦袢がお洒落。


sachikoさん2
久米島紬には珍しい藍の際立つ反物の前で
Sさんと。


香子さん1
総絞りの羽織にワンポイントの背守り


香子さん2
大胆なカトレアと美しい緑が印象的な帯


櫻子さん1
熱心に山本さんの説明を聞くお二人


絵美さん1
山本さんを紹介してくださったのは絵美さん
でした。その時はこんな日がくるとは思い
ませんでしたが・・・。
絵美さん、Kさんと。


櫻子さん2
ご自分で作られたという、帯留めと根付け
私もこういうの欲し〜い!


とうこさん
遠くからお越しくださったTさんと。



素敵なきものに囲まれた夢のような日々はもう終わり、
さあて現実に戻って、お仕事せねば・・・。

お越し下さった皆様、ありがとうございました。
山本さん、スタッフの皆さんもお疲れさまでした。







帯の進化を西陣に見る

今回、この久米島紬に山本さんがお奨めの帯は
京都西陣のもの。
昨年末のブログにも書いたが西陣というと錦とか
唐織り、を想像してしまう私は古かった。

「えーっ、これが西陣?」という斬新な帯の数々。
きもの同様、帯も進化しているのだ。


帯5
久米島紬にこんな白い帯をすると、とても
モダンな感じに。


帯1
こちらは格子の紬に色はシックだが小花が
並んだような可愛い帯。


一見、刺繍したように見えるが、もちろん西陣さんと
いえば「織り」
すべてこれ、織られているのだからビックリ。


帯2
帯7
帯4



糸のポチポチが何とも可愛いのと、その色彩感覚には
まいってしまうのだが、写真ではなかなか こういう
微妙なニュアンスカラーを写すのは難しい。

やはりこういうものは実際に手に取って、その軽さ、風合い
色彩を感じて頂かないと・・・。


帯3


この帯を織っている方は何と80代のお爺ちゃまなのだそう。
きもの友と「そのお爺ちゃまに会ってみたい!」と
盛りあがった。
このセンス、絶対若い方だと思っていたのだが・・・
「色彩感覚は若いですが、この熟練の織りは50年60年と
経験を積んだ人でないと織れないんです」と、メーカーさん。
ごもっともです。

着手のほうも昔の感覚でこれは紬用、これは訪問着用、
などという固定観念は捨て、もっと新しい帯ときものの
関係を考えていったら使える用途も広がるし、さらに
きものを着る楽しみが増えるのではないだろうか。






ゆいまーるの温もり

久米島紬の織り手というから「おばあ」がみえるのかと
思ったら、お若いお二人で驚いた。

お話会
山本さん(右)と織り手のお二人


久米島紬の染料はすべて島で育つ自生の植物。
その自然の色の美しいこと、優しいこと。


糸
テカチ(オキナワシャリンバイ)、楊梅、
ユウナ(オオハマボウ)、グールなど
それぞれ独特の色合い。


全行程が手作業で古来の技法を守っている。
染め、織りをひとりの作り手が手がけるのも
大きな特徴。

そして、久米島には「ゆいまーる」の精神がある。
これは、協力し合うという意味で自分ひとりでは手に負えない
仕事をお互い助け合っておこなうのだ。
だから布から、そんな優しい温もりが伝わってくるのだな・・・
と、納得。

植物の採取、おかいこさんの世話、糸を績む、泥染め、砧打ち
精密な織り、と何ヶ月もかかって出来た反物でも最後に
厳しい検査が待っている。
どんなに手がかかっていても、ここでのチェックを通らないと
正式な久米島紬として認定されない。

それではあまりにも作り手も反物も可哀想・・・と、山本さんが
「ちょっと いい理由あり展」と銘打ってこの展示を開催したのだ。

素人から見たら段のずれとか、織りの縞が目立つとかって全く
分からない。
数ある紬の中でも特別、検査が厳しい気がする。

きものの仕立て方でそんな所は隠せる。
ちょっと理由(わけ)あり、バンザイだ。
それで、きものとして好きな人に着てもらえたら織りても布も
喜ぶというもの。
ましてや、ちょっとお安く手に入れられる着手も嬉しい。

しかも彼は伝統の「久米島紬」を守りながらも新しい挑戦も提案して
いる。
久米島と言うと思い浮かぶのはこの感じ
くろ


しかし、こんな色や
ピンク


こんな色も
ソテツ



新しい色、新しい感覚、しかし伝統はおさえて、ますます
進化する久米島紬が楽しみだ。


糸を績むともこさん
糸を績む作業


こ〜んな道具を使うのです
糸を績む道具
なぜか、長平庵にピッタリ


おおらかな口調で説明してくださった織り手さん。
その生の声から、ゆいまーるのほっこりした暖かさが
伝わってくる。
争うことなくお互いが助け合って、今日がある久米島紬。
この紬がこれからも長く伝統文化として残ってゆく事を
祈るし、応援したいと心から思った。










長平庵の床の間・啓蟄も過ぎて・・・

二十四節気でいうところの啓蟄も過ぎたのに、今日はみぞれ降る
真冬のような一日。

啓蟄とは3月5日ころのこと。
地中で冬ごもりしていた虫が早春の光で温もった土から
這い出してくる頃。
ここでいう虫とは昆虫だけでなく、ヘビやカエルなどの
地中で冬を越す生きものをさすそうな。
地中から顔を出したカエルがブルッと身ぶるいして また穴の
中に戻りそうな今日のお天気。


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せめて長平庵の床の間は春色で飾ってみた。



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お軸は小谷野順子氏作。
菜の花を思わせる黄色はタイシルク、黒地に花柄の布は
古いインドのサリーからとったもの。



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器は京風の四季の花々が描かれたお水差。