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仁城義勝さんのお椀

瀬戸物の茶碗が何か冷たく感じられて、だいぶ前から木のお椀で
ご飯が食べたいと思っていました。
でも木ならなんでもいい、という訳ではありません。
毎日使うものですから、気に入ったものを探したい。

そしてこれっと思ったのが仁城義勝さんのお椀でした。

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丁寧に木と対話しながら椀を削り、漆は3回しか塗らないのだとか。
だから彼は木地師と名乗っています。

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漆を厚く塗らないので、木地がうっすらと見え、それがまた良い風情。
漆の器を日常のものとして作っている仁城さんの器は、漆椀としては
驚くほどお安いです。
でもその仕事は本物。
仕事が確かなら、その使い心地も素晴らしいものです。

「自分のこころをざわつかせるような器だけは、作りたくない」という
仁城さんの心情的なものがその姿形に備わっていて、手に取る者に
伝わってくる気がします。

さて、このお椀、どこで手に入れたかというと・・・ネットで扱っているお店を
探したのですが、なんと京都のギャラリーでした。
東京にもいくつもあるのにねぇ、京都と繋がっちゃった。
しかもそこは来週、私が個展をする余花庵さんのすぐ近くだったのです。
これって不思議な話?
京都たって、星の数ほどお店はあるだろうに・・・

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まるで昔からうちにあったかのように、日常の食卓に馴染んでいるお椀。
好きな器でご飯をゆっくり噛みしめる幸せって、今だからこそできること。
若い頃はできなかったな〜。

上の2枚の写真は赤木明登さんの「美しいもの」より




鱗紋の帯

私がデザインして、織姫・吉田美保子さんに織って頂いた
鱗紋の帯が仕立て上がってまいりました。

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合わせたきものは、グレイッシュなピンクの八丈織。

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帯締めを濃いめの青系でしめて、帯揚げは春らしい黄色系。
帯飾りはSakurakoさん作の、クリスタルスカルです。

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お太鼓

布で見ていたのと締めるのでは、やはり違うものですね。
鱗紋と多色の縞の組み合わせが、なかなか面白い、ありそうでない帯に
仕上がったのでは、と自負しております。
もっともこの成功には吉田さんのお力が「大」であります。
吉田美保子さんに感謝❤️






画集

本日、DM出し終わりました。
季節の変わり目のせいか咳が出ます。
風邪というより、アレルギーぽいです。

しかし、
そんなこと言ってられない。

今夏の六本木に出す絵の締め切りは5月です。
ということは、個展前に完成していないと、個展後は後処理で忙しい
かもしれないし、ちょっとは休みたい。
何があるか分からない。

と、いうことは、今 描かなきゃってことです。
何にでも優先順位というのがありますから。
(と、長々とブログが書けなかった言い訳をしているつもり)

そうこうしているうちに、画集が出来てきました。

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画集というのは10年前に一度作りました。
今回は画集というよりは、ちょっとカジュアルなものです。
カタログレゾネと言った方が良いかも。

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今回の個展用に、というわけでもないのですが、時期的には
そんな感じになってしまいました。

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これも私の履歴です。
画集なんて何かのキッカケがないと作れないものです。

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今回、DMも画集もデザインはATOZの吉池康二さんにお願いしました。
デザイナーさんの感性は素敵ですね。

DMには3枚の絵が使われているのですが、よくぞここで切り取った、という
ところで切り取り、組み合わせ、カッコよく仕上げてくれました。
大満足です。

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画集も「私らしさ」を大切にデザインしてくださって、これもまた大満足。

という訳で昨年から準備したプランが一つ一つ形になってゆき
とうとう4月を迎えました。
個展まで、あと3週間とちょっとです。

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*絵の著作は江田朋百香にございます。無断転写、掲載は固くお断りいたします。

お知らせ

4月の個展のDM及び、挨拶状が完成に近づきました。
一足早くblogにてご案内いたします。

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DM、案内状をご希望の方は、H.Pのコンタクトページから、またはこのブログの
コメント欄からご請求くださいませ。
4月初旬にはお送り出来ると思います。




美しすぎる糸

待ちに待ったその日が来ました。
帯が織りあがったのです!

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美しい布ですね〜。
私の描いた図案がこんな風に布になるとは、感無量です。
美保子さん、期待以上です。ありがとうございました。


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金糸、銀糸もそこはかとなく、品良く光っています。

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見えないところも、こんなに美しい。


そして、感激したのは・・・

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この糸の見本。
なんと艶やかで、繊細で、この微妙な色の違いときたら・・・。
こんなに細かく色分けしてくださったのですね〜。

絵の具や墨では、水の加減などで図らずも微妙な色が出来てしまうのですが、
それを糸で表現するというのは、どんなにか大変な作業であったろうかと
今更ですが気づきました。
本当に脱帽です。

さて、これからお仕立てに出して、帯の完成をワクワクしながら待つ日々です。
帯となって締めたら、きっとまた違う表情が見えるはず。
楽しみですね〜。


吉田美保子さんサイト



ソルトンセサミをめざす・その3

「This is me」(前記事)に後押しされて、私の白髪育ては順調です。
頭のてっぺん以外は、染めていないので白髪(はくはつ)は3〜4㎝に
伸びました。
前回、頭の鉢の部分だけ香草カラーで染めて・・・と書きましたが
今はヘアマニュキアに変えました。
香草カラーはヘナが入っているので、どうしてもオレンジ色(ヘナ本来の色)
が強いのです。

ヘアマニュキアは表面しか色が着かない、つまり色が取れやすいと言うこと
なのですが、シルバーヘアを目指す身としては、取れてもOKなのです。
「だったら、ヘアマニュキアもやらなくていいんじゃない」と言われそうですが
そこはほら、最後のあがき(笑)みたいなもんで、4月の個展が終わるまでは
やろうかと・・・。

それでも全体を染めていた頃に比べると、随分と髪も気持ちも楽になったのです。
こんなに違うものでしょうか。
髪も喜んでいるような気がします。

そうしたらお化粧もしたくなくなってきたのです。
「気持ちが良い」ことに敏感になってくると、エスカレートしてくるのですね。

ファンデーションでシミを隠すのが苦痛になってきて。
だって、隠しきれてないんだもの(笑)。
ファンデーション塗ってシミを隠す、という「行為」をしているだけで、実際には
隠せてない訳ですよ。
これって無意味でしょ?
でも汚いお婆さんには、なりたくない。
ここが難しいのよね。
どの辺で折り合いをつけるか、ですね。
許されるギリギリの自然度、それをこれから探っていかなければ。


さて我が友、イラストレーターの岡田知子さんが「七緒」のモデルになりました。
折しも「白髪と、あの女」(はくはつと、あのひと)という特集です。

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「七緒」のお写真から

いつも自然体の知子さん、私よりずっとお若いのですが、着物のことも
髪染めをやめたのも大先輩です。
彼女のキリッとしたお顔立ちにソルトンセサミがよくお似合いです。


「This is me」

ヒュー・ジャックマンの「グレイテスト・ショーマン」が公開されています。
まだ、映画を見てないのに、キアラ・セトルが歌うワークショップ・
セッションの映像を見てしまいました。
ヒュー・ジャックマンが涙をためてセトルの手を握るシーンは感動的。
まるで、こちらの方が映画の1シーンのようです。

誰でも傷を抱えて生きている、人と違うことに悩んでいる。
殻を破るのは勇気がいるけど、本当の自分と向き合うのは勇気が
いるけど、ありのままでいいんだ、これが私!と、キアラの迫力ある歌声に
励まされます。
すべての人への応援賛歌。






準備

4月の個展の準備は焦らず、マイペースで少しずつ進んでおります。
小作品の額装が何点か上がってきたので、壁に掛けてみました。

浮遊
「浮遊」 

秋の詩
「秋の詩」

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「triangle」

ちょっとアクリルに、カーテンのヒダが写り込んで縦線が見えてしまいましたが
何となく感じは分かっていただけるかと・・・

今回の額装をお願いしているのは、浅草橋のフレーミングタジマさん。
仕事が丁寧で安心してお任せできるお店。

大手の額装屋さんでは、どうしてもビジネスライクなやり取りになってしまうのですが
田島さんは、人情味溢れる昔ながらの職人さんで、昔気質と言うのでしょうか、
こちらの要望にも細かく対応してくれる上に、時には「おまけ」も・・・。

なんか懐かしいんですよね。
好きだなぁ、こう言うの。

その朴訥とした語り口の中に、さりげなく相手への思いやりがあって、昔は人と人の
繋がりってこんなだったよなぁ、と思い起こさせてくれる方です。

さてそんな恵まれた額装屋さんとの出会いもあって、絵たちは1点、また1点と正装して
おすまし顔でライトがあたる日を待つ日々です。

考えてみると「個展」と一言に言っても、たくさんの方に支えられて出来ることで、
私一人の力ではとてもとても叶いません。
ありがたいことだなぁ〜と、噛み締めながら、1点、1点に愛着を持って額の裏側に
雅号印とサインを貼っています。
「良いところに、お嫁に行きなさいよ」と言いながら・・・。



グラスコード

最近、2階に行けば下に忘れ、1階に行けば上に忘れるメガネ。
なんとも無駄に上に行ったり下に降りたりする時間とエネルギーを
使っていました。
それでやっとグラスコードなるものを購入。
首からメガネをかけて、どこに行くにも一緒となってこの問題は
めでたく解決。

もっと早くにそうすりゃ良かったじゃない。
という声が聞こえてきそうですが・・・
それがなかなか気に入ったものが見つからず。
(メガネ屋さんにあるのは、どれも同じようなのばっかり)
さりとてグラスコードを本気になって探していた訳でもなく。

で、ある日「あ、そうだ!」と閃いたのです。
気に入ったものを作ってもらえばいいじゃない。
と、くればこの方しかいません。
いつも帯飾りや着物用ナプキンクリップなどを作って頂いているsakurakoさん。

グラスコード1


私のラッキーカラーが黄色なので、黄色系でお願いしました。
と言ってもいい大人ですから、そこはシックにレモンイエロー、オレンジ、
グリーン、虎柄(?)などの石を使ってシックでありながらカラフルに。

グラスコード2

これでどこにも売っていないオリジナルのグラスコードが手に入りました。

それは良かったのですが、今度はこれを首にかけるのを忘れて1階に行かない
ようにしないとね。
歳をとると、ほんとこういう事で余計な動きが多くなるのよね〜。


sakurakoさんブログ

グラスコード3


帯のデザイン・その2

2度目の試し織り作品を持って、織り姫・吉田美保子さんが
おいでになりました。

鱗紋帯、二度目の試作
平置きしているので、色が薄く感じますが、立てるともっと色が
前に出てきます。これも織りの不思議なところですね。

写真を載せてはみたものの、織りの素晴らしさは写真では伝わりません。

正直なところ、織り(ブラッシングという技法も使っているそうです)でここまで
忠実に原画を再現してくださるとは思っていませんでしたので、感動です。

お話を伺っていると私が何気なく墨の加減で濃くしたり、薄くしたりしている
ところを吉田さんは経糸、緯糸で織り方を調節したり、糸の太さを変えて
変化をつけ、バランスをとっているのです。

同じ糸で色だけ変えても平面的な仕上がりになってしまうであろう事は
素人の私にも想像はつくのですが、ではどの様に表情をつけるのか?
これはちょっと私には分かりません。

この糸を2本取りにして・・・とか、ここは節のある糸で・・・とか
それはそれは細かく考えていらっしゃるのです。

鱗紋帯、二度目の試作、お太鼓部分
お太鼓に出るのはこの辺り。
ともするとキツくなってしまう三角も、織りのたおやかさで良い風情。

「ああ、吉田さんにお願いして良かった!」と思ったのは、彼女はたぶん
無意識のうちに、私の中にある「何か」を感じとって、私が原画の中には
使っていない色を縞の中に入れてくださったこと。
それによって、ただ「男前」だったこの帯に品の良い優しさが加わりました。
織り姫の感というのか、長年の経験からか原画に忠実でありながら、
美しい化学変化をおこしてくれました。

これこそ私が一番最初に思った「描いた絵を織って布にしたらどうなるんだろう?」
という素朴な疑問と好奇心の答えです。
しかもそれは期待以上でした。

絵はマットですが、織りは光の当たり方で陰影が出来るし、そこに布の(糸の?)
持つ力強さと繊細さが混在し生まれ出る奇跡にも似た実証。
それがこの帯です。美しい。やっぱり織りは美しい(布好きにはたまらない)。
これは間違いなく、私を守ってくれる帯だと思いました。

さて、綿密な打ち合わせを経て試し織りは終了。
いよいよ本番の織りに入ります。

<つづく>